続・同じ釜の飯

姑様の真意が計りかねて、昨日は１日中くすぶっていた。

ちょうど『ツキイチ女の子期間』目前。あたしは精神状態が不安定だったのだ。
そこに、あの姑様の発言…。
気持ちがアッサリ折れてしまうのも、無理からぬ話で。

もう何も…やる気が出ず。
やさぐれたアタシは、夕食用に買った缶ビールとメンチカツ弁当298円也を持って、
２階の自室に引きこもった。
この時期は徹底的に落ち込んだほうが、後々スッキリする。

そうこうしていると、夜、夫から電話がはいった。
ここぞとばかり、朝の事の次第をしゃべりまくる。そして、挙げ句の果てにグジュグジュに泣き出してしまった。
…やだな。大人の女が、なんでこんなことで泣かなくちゃイカンのだ？

「あぁ～。アレ（姑）はな、ライチに負けられんと思ったんだろうよ。
朝ちゃんと起きれるようになったし、家事もガンガンこなしてる。
しかも、料理はいろいろできる。
…専業主婦に対する、嫉妬みたいなもんかな？」

…はぁ～？なんですとぉ？嫉妬だと？
あのシト、このアタシに勝ちたいワケ？
…馬鹿じゃね？

夫の言うことがホントなら…
彼女の意識レベルの低さに、一日中悩んだのが阿呆らしくなった。
「ど～せ、気まぐれで言ったんだべ。いつものことだ。
俺もあの『気まぐれ親』に、何度泣かされたことか。」

ちっきしょう。明日は絶対カレーだ。カレー作るぞ。
姑様が美味い美味いと食べ、弁当にまで入れていく、あのライチ特製絶品カレー！
姑の前で美味そうに食ってやるっ！
思い知るがいい！

●photo『さぼてんの花』
ここらへんでは普通に道端に生えてるんです。…南国か！