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シーズン制の韓国ドラマが増えたワケとそのリスク

2021-06-14 | 韓国芸能情報(映画・ドラマ・他)


『賢い医師生活』『ボイス』など“シーズン制”の韓ドラが増えたワケ、話題性充分な反面リスクも。シーズンものとして長らく続いている人気ドラマたちが6月に一斉に新シーズンを開始し、熱い視聴率戦を繰り広げる。

6月4日、SBSの『ペントハウス3』(原題)が大きな話題の中でベールを脱いだ。『ペントハウス』は2020年10月から包装されたシーズン1から、爆発的な波及力を生んだ人気作だ。
シーズン1、2がともに最高視聴率25%以上を記録してきただけに、新作も2021年下半期の最高期待作に挙げられている。そして期待通り、第1話の視聴率は20%台(ニールセンコリア調べ)に迫り、またしても大ヒットの兆しを見せている。

脚本家イム・ソンハン6年ぶりのカムバック作として注目を集めているTV朝鮮の『結婚作詞 離婚作曲』も、12日にシーズン2が始まる。“真実の愛”を求める夫婦の不協和音が描かれたシーズン1は、TV朝鮮のドラマでは歴代最高の数字を収めた。

そしてtvNの人気作『賢い医師生活』も、17日からシーズン2が幕を開ける。本作は最終回が14.1%という最高視聴率を記録し、シーズン1を終えた。従来のストーリーに重きを置いた重厚な医療ドラマとは異なり、人生の縮図である病院で日々を生きる人々の話を率直に描き、好評を得た。

ソン・スンホンが主演を務める『ボイス』はとうとう4シーズン目を迎える。tvN『ボイス4:審判の時間』(原題)は、犯罪現場のゴールデンタイムを死守する112通報センターの隊員たちの熾烈な記録を描いたボイス追撃スリラーだ。
シーズン4はこれまで放送されてきたOCNから変わり、tvNで視聴者と出会うこととなる。また毎シリーズで主演を張ってきたイ・ハナがソン・スンホンと新たなタッグを組み、 シーズン1のキム・ジェウク、シーズン2のクォン・ユル、シーズン3のパク・ビョンウンに続く悪役が誰なのかという点も関心が寄せられているようだ。

とある放送関係者は「シーズン制が世間に定着した雰囲気だ。様々なテーマのシーズン制ドラマが高視聴率を記録し、視聴者から愛されている。多様な編成で様々なことにチャレンジしながら、新たに制作されるドラマもシーズン制に挑戦している」と話した。
シーズン制を採用することは、認知度や話題性の面で有利になりやすく、充分な余裕を持って作品を作ることで、完成度を高めることができるというメリットがある。このためシーズン制ドラマの制作は、これからさらに活発になると見通されている。

とあるドラマプロデューサーは「tvN『秘密の森』、SBS『浪漫ドクター キム・サブ』などがシーズン制の成功例を構築したことで、放送業界でもシーズン制を作ろうという声が相次いで出ている」とし、「かつてはドラマが成功したあとに、ようやくシーズン制を企画するというやり方だったが、最近は放送前の制作および企画段階からシーズン制を念頭に置いて制作するドラマが増えている」と説明した。

そして別の制作会社関係者は「シーズン制ドラマが世間に定着したのは、Netflixなどストリーミングサービスの影響が大きかった」とし、「編成に弾力的なNetflixが、国内ドラマ市場に影響を及ぼした」と分析している。

ただ、最近放送されているシーズン制ドラマは完成度の面で物足りないという声も出ている。ドラマ関係者は「制作者の立場としては既存の成功コンテンツを通じてリスクを減らし、俳優たちをもう一度キャスティングするという手間を省くことができる。シーズン制は様々な面で楽な選択だ」とし、「『ペントハウス』と『結婚作詞 離婚作曲』は大きな話題性とは別に、お粗末な仕上げのため視聴者から酷評を受けた。シーズン制は各シーズンの完結が必須だが、事実上一つのドラマを分けて放送するのと大きく変わらない」とし、前作の成功に安住しない完成度の高いシナリオが必要だと強調した。
 (スポーツソウル)








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