日本の犯罪小説を韓国最強のスタッフ&キャスト陣で映画化した 「藁にもすがる獣たち」。
原作は曽根圭介による犯罪小説「藁にもすがる獣たち」(講談社文庫)。
金に取り憑かれ、欲望をむき出しにした人々が激しくぶつかり合う様を描いた本作を、チョン・ドヨン、チョン・ウソン、ペ・ソンウ、チョン・マンシク、チン・ギョンらが集結!
恋人の借金を抱えた男、過去を清算しようとする女、事業に失敗した男、借金のために体を売る女、などそれぞれ訳ありの登場人物たちが大金を前に、それぞれを陥れようとする様が描かれ、殺人、放火、色仕掛け、強盗、などあらゆる手段を駆使して徐々に強欲な獣と化していく刺激的な物語となっている。果たして最後に笑うのは誰なのか!?
<あらすじ>
失踪した恋人ヨンヒ(チョン・ドヨン)が残した多額の借金を抱えて金融業者ドゥマンからの取り立てに追われる出入国審査官のテヨン(チョン・ウソン)、暗い過去を精算して新たな人生を歩もうとするヨンヒ、家業を廃業してアルバイトで必死に生計を立てているジュンマン(ペ・ソンウ)、株式投資の失敗で借金ができ家庭が崩壊したミラン(シン・ヒョンビン)。ある日、ジュンマンが勤め先のロッカーの中に忘れ物のバッグを発見する。その中には10億ウォンもの大金が入っていた。地獄から抜け出すために藁にもすがりたい、欲望に駆られた獣たちの運命は……。果たして最後に笑うのは誰だ!? (kstyle)
10億ウォンを巡っていろいろなワケありの人物たちが次々と連鎖的に関わっていく物語ですが、タイトルの「藁にもすがる獣たち」という重い韓国ノアールは感じられず、意外と簡素で分かりやすい物語になっていました。
欲望をむき出しにした獣たちが大金を手にするために自分中心にあらゆる手段を使って操作していくのですが、結局、最後には善良な人の元に大金が届くと言うオチがある、世の中に神様っているんだなぁ~というラストでした(笑) さて、誰のもとに・・・?
やはり、人間は小さな善行を積むことが大切なんだということを学ぶ映画でした・・・(笑)
本作のチョン・ウソンさんは弱気な平凡すぎる出入国審査官のテヨンを演じていて、カッコよさはありません(笑)
またそのチョン・ウソンさんを裏切る恋人を演じるチョン・ドヨンさんの貫禄ある演技は圧倒的な存在感があり、いつもながら妖艶で鮮やかできらびやかでした!