ささやき・つぶやき・備忘録

木漏れ日の下で~安らぎをもとめて~
花風景館 ~自然を求めて~
SNOW&み~♪の備忘録です。

おことーさんどす

2008-12-14 | 折々の京ことば(yahoo blog)
年末になって、正月の準備に忙しいときにいう。
むかし商人は、集金先でオコトーサンドすとあいさつした。
「ご繁盛で何より結構です」ということ。
「事多し、お事の多いことです」の意味から。
大晦日にお茶屋に入る舞妓・芸妓もオコトーサンドスと言った。
祇園花街では十二月十三日は「事始め」で、舞妓・芸妓は芸事の師匠に
あいさつに行く。商家では別家から本家へ鏡餅を持参するしきたりがあった。

          (京都新聞 折々の京ことばより)





(2011.12.13 京都新聞夕刊より)

またにする

2008-12-13 | 折々の京ことば(yahoo blog)
またこの次にする。
「その話やったらマタニシてんか」「結構なお話どすけどマタニシておくれやす」。
あからさまに拒否するのでなく婉曲なことわり方。
訪問販売を受けたときなどの断りの表現に「また貰いまっさ」という。
「今日は忙しおすさかいマタモライマッサ」と婉曲に断る。
「またもや、またしても」の表現はマタゾロである。
「ちゃんと断ったのにマタゾロ来やはった」。

                     (京都新聞 折々の京ことばより)

とろい

2008-12-12 | 折々の京ことば(yahoo blog)
のろい。にぶい。
「何やらしてもトロイし、早速の間に合わん」。
江戸時代から使用。擬態語トロトロに基づく。
トロクサイ、トロコイとも。ドンクサイともいうが、ドンは「鈍」の意。
クサイは悪臭の意味から、厭い退ける気持ちを示す接備語。
ドンナは、愚鈍な、あいにく。「へまな」の意味で「えらいドンナことしましたな」という。
「どうにもならない」はドンナラン。「そんなことしたらドンナラン」。

             (京都新聞 折々の京ことばより)

よばれだち

2008-12-11 | 折々の京ことば(yahoo blog)
ご馳走になってすぐに帰ること。ヨバレルはご馳走になるの意。
「ほんなら遠慮せんとヨバレまっさ」。呼ばれて食事の招待を受けることから。
「呼ばれる」が、ご馳走になる意味に変わった。
早く席を立って帰るときに「ヨバレダチですんまへんけど失礼します」という。
ヨバレダチのダチは立ち上がること。
「喉渇いたし、お茶一杯ヨンデーナ」という。
「お茶を一杯くださ」の意味。

               (京都新聞 折々の京ことばより)

よーけ

2008-12-10 | 折々の京ことば(yahoo blog)
たくさん。余計。「こないヨーケもろてええのんやろか」。
ヨケは「かえって」の意味になる。
「甘やかすさかい、ヨケ言うこと聞くかへん」。
江戸時代、安原貞室の「片言」に「余慶というべきを。よけというは苦しからざる歟。
此詞は、積善家在余慶といふことより出たる成べし。然るを。
今俗語に、物のおほきことにのみ云るは如何」と。
善行を積み重ねた家には余慶が余計(たくさん)の意味に。
            (京都新聞 折々の京ことばより)