ささやき・つぶやき・備忘録

木漏れ日の下で~安らぎをもとめて~
花風景館 ~自然を求めて~
SNOW&み~♪の備忘録です。

うなぎのねどこ

2008-08-31 | 折々の京ことば(yahoo blog)
鰻の寝床ということ。
間口が狭いわりに奥行きが深い京の町屋、鰻のように細長い構造の家屋をいう。
「ウナギノネドコみたいなとこ住んでましたんや」。
ネドコは寝る床、寝具。
「いつまで寝てるのや、はよ(早く)ネドコ上げときなはい」。
ネドコをネマ(寝間)とも。「ネマをひく」「ネマを上げる」という。
「もう遅うなったしネマひいて寝よう」。
寝間の意味から寝蒲団のことも。

            (京都新聞 折々の京ことばより)

すかたん

2008-08-26 | 折々の京ことば(yahoo blog)
当て外れ。間違い、とんちんかん、あべこべ、間抜けのような意味がある。
「スカタンばっかりして、しかられる」「おばあちゃんはこのごろスカタン言うてばっかり」
スカに接尾語タンを付けた。
江戸前期から使用。スカは透かす意から。タンはチャンと同じように
サン(様)から転じた。スカクウは当てが外れる、待ちぼうけを食う。
人の期待を裏切るのをスカクワスと言い、スカミタイナは頼りない意。

            (京都新聞 折々の京ことばより)


けねけね

2008-08-26 | 折々の京ことば(yahoo blog)
「ケネケネが鳴き出した」。ヒグラシ、カナカナのこと。
洛北の大原ではヒグラシをケネケネと聞き命名した。
八瀬ではケチケチ、高雄ではケナケナと言う。
洛北の近隣集落でカナカナは異なる語形を採用した。
このように、擬声語が音声を変化させ、集落ごとに固定するさまを
実証できる事は興味深い。
高く美しい鳴き声のカナカナをケネケネ、ケチケチ、ケナケナと変化させたのであった。

      (京都新聞 折々の京ことばより)