同質と異質

同質の中にいれば安らぎがあり
異質の中に入れば学びがある



自分の考えを理解し受け入れてくれる人々の中に入ると安心できるものです。
自分と違った考え方や文化を持つ人々の中に入ると多くのことを学べます。

多くの人が家庭に前者を求め、学校や職場は後者に当てはまるかもしれません。
海外旅行が後者で、日本に帰ったときに前者を感じるという経験をした人もあるでしょう。

成長を求めるなら積極的に後者を求めるのも一つの方法でしょうし、
ストレスから解放されたいなら前者によって癒されるのもいいものです。

責任感

不登校などの問題を専門にしているカウンセラーがこのように言いました。
「わたしは自分の子供や妻にはカウンセリングができないのです。
なぜだと思いますか？

親あるいは夫としての強すぎる責任感が、判断力を鈍らせ、
正しい選択の邪魔をし、相手を追い詰めてしまうのです。
無責任な立場でいないとカウンセリングはできないのですよ。」

不登校などの問題を抱えた子供の親には責任感の強い人が多く、
その責任感、言い換えれば“こだわり”を捨てることができたときに、
子供の問題が自ずと解決に向かって行くのは珍しくないそうです。

親子であれ、夫婦であれ、兄弟姉妹と呼び合う教会の中であれ、
人は相手の人生にどこまで責任を負うことができるのでしょうか。
難しい問題ですが、考えてみる価値はあります。

責任を負うことのできる範囲を逸脱した責任感ほど無責任なものはありません。