いつも寝不足 (blog版)

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色んな人がいるのだ

2005年04月20日 | 時事
中国や韓国との関係がきな臭くなっているが、こういった場合いつも思うのが、the中国人やthe韓国人なんて存在しないし、同様にthe日本人も存在しないということ。要するに集合名詞的に抽象化された実体としての国民は実在しないのだ。

「中国人は…」、「韓国人は…」、「日本人は…」という言辞は全て過度の一般化であると言って過言ではない。

まだ私が学部生だった頃だから、10年くらい前(1995年頃)の話になってしまうが、キム(金)さんという韓国人学生がいた。彼は韓国の新聞社(名前は失念)の特派員の息子で高校時代から日本に住んでいた。

留学生としてではなく、一般の学生として日本の大学にいるくらいだから、かなり日本に馴染んでいる(『こち亀』で爆笑していた)。それを割り引いても、彼の言葉は衝撃的だった。

曰く、「朝鮮が日本に侵略されたのは朝鮮の責任である」と。

その頃は、誠に単純な左派系(≠左翼)の学生だったので、第二次世界大戦における日本は絶対的な悪で、ありとあらゆる行為は断罪されなくてはならないと思いこんでいた。

そこに韓国人であり、しかも、知的にも高いレベルにある人物から「朝鮮の責任」なんて言われた日には頭グラグラした。一体、連日のようにTVで流されていた韓国人学生による反日デモ(何をネタにしていたか失念)は何なのだろうと思い、キムさんに色々質問して説明してもらったのだが、あの頃はよく分からなかった。

その後、インターネットを利用するようになり、様々な意見が無選別に入るようになったり、右側の言説も真摯に耳を傾けるべきだと思うようになってから、彼の言っていたことが段々分かるようになってきた。

彼の言葉の理由の詳細は措いておくにしても、「韓国人」が単一の実体を持った存在なのではなく、様々な意見を持った有象無象の人々が存在するだけなのだということを思い知った。

それ以前から、社会的原子論者(用語不確か、最近は基本的な用語すら忘れてる)だったのだが、この件で益々確信を深めたのは言うまでもない。ちなみに、キムさんは社会的全体論者だった。何が何やら。