現在、実家に戻っていて、あちらこちらを大掃除中なのだが、その際活躍しているのがメラミンフォームのスポンジ。半年ほど前に、東京のアパートで台所の油汚れを落とすために使ってみたら、非常に簡単かつきれいに汚れを落とすことができたので、現在でもよく利用している。
さて、メラミンフォームのスポンジの注意書きに「摩耗したクリーナーが口に入らないよう、十分ご注意下さい」と書かれている。使ったことがある人なら分かると思うが、メラミンフォームは汚れを落とすと同時にそれ自体が摩耗していく。「消しゴムのように」汚れを落とすというウリ文句はなかなか的を射ている。
今まで、この注意書きについて深く考えていなかった。単純に、プラスチック様のものを食べるのは体に悪そうだ、と思っていた。ところが、ことはさほどに単純ではないらしく、メラミンフォームはホルムアルデヒドを含むらしい。もっとも、水が水素でないのと同様に、メラミンはホルムアルデヒドではない。
詳しく調べていないのでアレだが、化学式を書くとホルムアルデヒドと同じパターンが現れるのではないかと思う。ただ、言うまでもなく、だからと言ってホルムアルデヒドと同じ性質を持つわけではない。
上に書いた通り、水は水素ではない。様々な原子が結びついて、元の原子とは全く異なる性質を得るという現象は、中学校の理科などでも散々習うはずなのに、案外よく分かっていない。
実際、メラミンがホルムアルデヒドを含むという一点に拘って、毒だ毒だと主張する人もいるらしい。もちろん、ある条件下ではメラミンからホルムアルデヒドを取り出すことができるから、ホルムアルデヒドと同じ毒性が全くないというわけではないかもしれない。
ただ、繰り返すと、水が水素でないのと同様にメラミンはホルムアルデヒドではない。このあたりは、冷静に考えないといけないと思う。もっとも、非常に安定しているはずのフロンから塩素が出てきてオゾンを破壊したなんてこともあるから、難しいのよね。
※安定しているから出てきたと言うべきか?