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時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

内海さん

2013-11-03 00:37:50 | 名前がでてこない

大工の内海さんとの付き合いは浅い。

ふた月に一回くらい打ち合わせで一緒になる程度だ。

会えば「内海」という漢字は瞬時に浮かんでくる。

しかし、読み方が出てこない。

「う・・・」で、いつも止まってしまう。

そういうときは、内海好江師匠を思い浮かべることにしている。

そうすれば たちどころに内海師匠の顔が浮かび上がってくる。

しかし、浮かび上がってくるのは顔だけだ。

内海師匠を見上げたまま「う・・・」っと固まってしまう。


『アンダー・ユア・ベッド』

2013-11-02 00:32:57 | 読書

作者は「呪怨」のノベライズを書いた人。

想像通りにやり場のない陰湿なストーリー。

これを読み始めたのは6月始め。

その月に仕事で大きなミスを二つもやらかした。

もしや、この本のせいではないか。

「呪怨」だぞ。

忌まわしい本なんだぞ。

呪われてんだぞ。

などと、不吉に思い、中ほどまで読んで中断した。

仕事のミスが一段落した10月からまた読みだした。

呪われるといけないので早く読み終わろうと雑に読んだ。

どうせ、実も蓋もない後味の悪い終わり方をするのだろう。

と、投げやりな気持ちで読んだ。

と、悲惨だが意外と救いのある終わり方をした。

これならばもう少し真面目に読んどけばよかった。

★★★

 

 


『水木しげるのラバウル戦記』

2013-11-01 00:41:01 | 漫画

第二次大戦末期。

初年兵、武良茂(水木しげる)二等兵のゆるい視点の戦争記。

末端の兵士の視点で描かれていることもありとてもわかりやすい。

生死の狭間にいるにも関わらず著者の能天気ぶりに和んでしまう。

ページごとに作者の挿絵が掲載されている。

ほとんどが戦時中に描かれたものである。

スケッチ風の絵になっていて文体同様に味わい深い。

語りは陽気だが、場面の多くは生か死かのギリギリの修羅場である。

前半共に行動した仲間はほとんど亡くなっている。

著者自身も度重なるマラニア感染で死にかかる。

また、敵の奇襲にあい、奇跡的に逃げおおせたもののその後の爆撃で片腕を失う。

まさに九死に一生なのに終始楽天的なのである。

この度量の大きさというか呑気さには感服する。

もし、ここで著者が戦死していたならば、と思うと寒気がする。

戦後の日本に水木しげるが存在しない。

「ゲゲゲの鬼太郎」の存在しない日本になっていたのだから。

それは私にとって、「鉄腕アトム」の存在しない日本より何倍も空虚な世界である。

★★★★