最近ウソみたいな物忘れが多発している。
そこではまるで手品ような紛失事件が起こる。
今日もあった。
でかけるので靴下を履こうと椅子に座る。
ふいになにかを思い出して立ち上がる。
靴下をもったまま仕事部屋をうろうろする。
要件が片付いて靴下を履こうとする。
一足しかない。
たしかに二足もってきた。
その記憶には自信がある。
なのにない。
信じられん。
片方の靴下を持って仕事場を探し回る。
どこかに落としているはずだ。
仕事場といっても11帖しかない。
散らかって足の踏み場がないので歩ける範囲は狭い。
3帖くらいの範囲しかない。
なのに見つからない。
謎だ。
トリックだ。
こまった。
仕方ない、とりあえず先に片方だけ履いとこう。
ん?
右足にはすでに靴下が・・・
〇