QAZのつれづれ日記

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糖質オフ食品にご注意を!

2022年04月16日 | 健康


厚労省平成28年度国民健康・栄養調査結果から糖尿病が強く疑われる人(糖尿病有病者)は約1,000万人、さらに糖尿病の可能性を否定できない人(糖尿病予備群)が約1,000万人(合計約2,000万人、人口の約16%)いると推計されています。

糖尿病になる人がこれだけ沢山いますので消費者の食品の糖質に対する関心度は非常に高く、売れるとみた食品メーカーは競って糖質制限食品を開発し、通常食品より高値で販売しています。
スーパーに行けば糖質制限食品のオンパレードです。

糖質オフ表示食品の一例 (グラノーラ)

何が血糖値を上げるのか」で書きましたとおり血糖値を上げるのはカロリーでも脂質でもタンパク質でもなく唯一炭水化物の中の糖質のみです。

食品に糖質オフと書いてありますと普通は糖質が無いものと認識し、いくら食べても血糖値は上がらないと思ってしまいます。
私たちが一般的に抱くオフのイメージは電器製品の電源スイッチのオン、オフのごとくオフならば完全にゼロ、何もないという感覚だからです。

ところが例えば上記グラノーラでは一食分(40g)当たり糖質が何と22.5gもあることが袋に印刷表示されている成分表からわかります。
糖質オフ表示との関係は一体どうなっているのでしょうか。

糖質が「ゼロ」、「無」、「ノン」、「レス」をうたうことができるのは消費者庁の食品表示基準で定義が定められていて100g当たり0.5g未満の糖質を含む食品です。
従って「糖質ゼロ」でも糖質が全く入っていないということではありません。
「ゼロ」、「無」などは含有量が完全にゼロではなくても表示できてしまいます。

一方「糖質オフ」については明確な絶対値的な数値の表示基準がありません。
ここが一番問題です。
食品表示基準で定義が定められていないため販売者の責任において自社の比較対象商品に比べて相対的に低減されていれば「糖質何%オフ」と表示ができるのです。

例えば100ml当たり糖質3gの低糖質ビールを開発したとします。
比較対象のその会社の従来のビールには100ml当たり6gの糖質が入っているとしますと新たに開発したビールには糖質50%オフと表示できることになります。

糖質オフで比較対象とする基準の自社商品がない場合は栄養成分表示の表内に当該栄養成分の量(炭水化物の内訳として糖質及び食物繊維の量)を表示しなければならないことになっています。
つまり販売者が低糖質商品と判断すれば糖質及び食物繊維の量さえ表示するだけで糖質オフをうたえることになります。
また成分表のタイトルを「栄養成分表示」とすることも決められています。

糖質オフ表示食品については表示に惑わされることなく成分表示を良く確かめて購入する必要がありそうです。


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