QAZのつれづれ日記

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できた! 主婦が相続手続き完了

2023年02月23日 | 日記


昨年5月に義母が他界し専業主婦の家内が相続手続きをしてきました。
来月に相続税の納付期限が迫るなか、このほどやっと税務署に相続税の申告を終え同日税の納付を済ませることができました。
相続税申請書についていろいろ不備を指摘されるのではと想像していましたが何ごともなく意外とすんなり受理してもらえました。
正直家内がここまでできるとは予想していませんでした。

何とかやりとげることができましたのは、
・法定相続人は家内と家内の甥の二人ですが実際の相続人は遺言により家内一人だけで遺
 産分割協議も必要なかったこと
・手書きの遺言書は家内が保管していて所在と内容が明らかだったこと
・生前より義母は財産管理のすべてを家内に任せていたため家内は遺産の全容を把握でき
 ていたこと
などが挙げられると思います。

私は戸籍の収集(本籍のある市役所)、検認(家庭裁判所)、預貯金の残高証明書の取得(銀行、郵便局) 、相続税の申告(税務署)などに必要な申請書類の確認とネットからの申請フォーマットの印刷、書き方マニュアルの取得と提出前のチェックなどについてパソコンをフル活用しながら二人三脚で作業を進めてきました。
 
今後家内の甥より遺留分の請求があった場合には税務署に納め過ぎた相続税を還付してもらう更正の請求をする必要がありますが、実際には面倒な更正請求は行わずに単に遺留分から納め過ぎた相続税分を差し引くという調整で済ませることになるかと思います。
税務署としては相続税の全額はすでに徴収済みであり更正請求をする、しないは相続人の自由だからです。

あとは口座凍結の解除手続きを残すだけですが、これには期限がありませんので落ち着いてやれます。
手続きには各金融機関によって若干異なるものの
・義母の口座の通帳・キャッシュカード
・金融機関所定の届出書
・遺言書
・義母の出生から死亡までの戸籍謄本
・家内の戸籍謄本
・家内の印鑑証明書
・家内の本人確認書類
などが必要で、ほとんど揃っていますが最後の最後までやれやれ面倒なことです。

今回税理士など専門家に頼まず家内が個人で手続きをしてきました。
自分でやることのデメリットとしては
・最新の相続税制を正しく理解していないと本来かからなかったはずの税額を過大に納め
 てしまう可能性
・逆に本来支払わなければならない税額を支払わず後で追徴課税を課せられる可能性
・税理士が申告に携わっていた場合に比べてあとで税務調査の対象になりやすいこと

これらデメリットはほとんど税理士等サイドからの自分たちの仕事を奪われないための言い分であり、いろんな相談窓口を利用しながら最新かつ正確な情報を集め慎重に手続きを進めるならば、不動産などがからんで相続人どおしが争い弁護士等が入る複雑な相続などでない限り今回のような場合個人でやれるのではないかと思います。
自分でやれば一般に数十万円以上と言われる弁護士、税理士、司法書士等への高額な報酬を支払わずに済みますが、その代わり相当な手間と時間がかかることを覚悟しておく必要があります。

今後私や家内の遺産相続が発生する場合に備えて今回学習したことを活かして財産の整理、遺言書内容のチェック、手続き簡素化のため自筆証書遺言書保管制度や法定相続情報証明制度の活用などを図ってゆければと考えています。

関連ブログ:
それはそれは大変、相続の手続き (2023.02.11)




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4 コメント

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Unknown (ooyamamisaki)
2023-03-05 22:28:46
お疲れ様でした。
本人のであれば問題無いのでしょうね、自分も昨年実家の相続を自分で申請、完了しました。
窓口ではあまり良い顔はされなかったので、郵送で済ませましたけど^ ^ 本職さんの仕事を取ってはいけないのでしょうね。
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できた! 主婦が相続手続き完了 (QAZ)
2023-03-06 20:00:21
ooyamamisakiさま
不動産登記などもそうですが、こんなのは複雑なケースでない限り誰でもが申請できるよう簡易でわかりやすいシステムにしておくべきですよね。
ブログを拝見、毎日素晴らしい夕陽ですね! 海のお近くにお住まいでしょうか。こちらは2階のベランダから富士山が拝めます。
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お疲れ様です。「士業を使う」利点は (舶匝)
2023-03-07 21:34:32
何より、手間・時間を省けること(任意代理、最大の利点)。
几帳面な方がじっくりと取り組めるならば、手間・時間を省く利点は霞やすいですね。
特に、財産関係の記録をきちんと整えていらっしゃる方にとっては。

そもそも、国税局・税務署は事前の相談に前向き
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/sodan/denwa-sodan/index.htm#a-02-3
勿論、計算・数額の正誤についても(納めようとする者を邪険には扱えにくいですし)。

そもそも計算・数額のしくじりは、納税者・士業・税務当局、誰にでもある事。
だからこそ、更生手続き・修正申告が用意されています。
(なので、「追徴課税があるかも。だから、士業に」という脅迫的な喧伝に、目くじらが立ってしまいます。本人が手続きしたから、税務調査が……聞いたことないです)
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できた! 主婦が相続手続き完了 (QAZ)
2023-03-07 22:40:18
舶匝さま
小生はふるさと納税や確定申告などを自分でやりますので日頃から税制について少しはわかっているつもりですが、家内はまったく初めてのことでよくやったと思います。
確定申告の時期になりますと税務署は相談にくる人で大混雑、一般の人にとっていかに仕組みが複雑かということの証明でもあるかと思います。
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