QAZのつれづれ日記

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脊柱管狭窄症のこと (2)

2019年05月19日 | 健康


医師から腰部脊柱管狭窄症などと聞き慣れない症状を言い渡されますと、先ずは脊柱管とは何なの、こんな管いったい体のどこにあるの?と思ってしまいます。

人の脊椎(背骨のこと、連結した椎骨の総称)を上からみるとトンネル状の穴(脊柱管)が空いていて、この空洞の中をホース状に硬膜で囲まれて脊髄(神経)や血管が通っています。
脳に至る全身の神経の通り道、脊柱管は四方を脊椎でがっちり守られています。

脊柱管まわりは立体的に複雑な構造をしていますので人の体を上から見た(つまり体を輪切りにした)図や横から見た二次元図だけで理解するのはなかなか難しいです。


左は椎骨を体の横から、右は上から輪切りにして見た図です。
右図の説明だけでは椎体=椎間板という風に勘違いしやすいですが、椎骨をちょうど椎間板のところで輪切りにしたため椎体の部分に椎間板が現れています。
腰部の椎体は腰椎(腰骨のこと)と称され上下に5つ連なって5階建て構造になっています。

さて、腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2011では
「腰部脊柱管狭窄症では腰椎部の脊柱管の狭小化により神経組織の障害あるいは血流の障害が生じ症状を呈すると考えられている」
脊椎脊髄病用語事典ではその原因として
「脊柱管を構成する骨性要素や椎間板、靱帯性要素などによって腰部の脊柱管が狭小となり,馬尾あるいは神経根の絞扼性障害をきたして症状の発現したもの」
などと難しい説明になっています。

靱帯、神経根などという言葉が出てきますので脊柱管まわりをより詳細に見てみる必要があります。

なかなか複雑な構造です。
いろんな説明を読みますと、

何が脊柱管を狭くするのか
・骨性要素-骨棘(こつきょく)、腰椎のすべりなど
・椎間板-椎間板の膨隆(ヘルニア)
・靱帯性要素-黄色靱帯、後縦靱帯の肥厚など

狭窄管のどこが圧迫されるのか
・トンネル本管の中の馬尾神経(脊髄神経根の束)
・トンネルから分岐した神経根(馬尾から分岐した神経)

どうして狭窄管が狭くなるのか
・加齢による変性
・悪い姿勢など長期に亘る腰への負担(生活習慣)

どんな症状が出るのか
・腰痛
・下肢のふくらはぎや太腿の痺れ、痛み
・間欠性跛行(はこう)

と、どんな説明を読んでも脊柱管狭窄症とは「脊柱管が砂時計のくびれのように細く狭くなって神経を圧迫し腰や足に痺れや痛みが出る症状」と、紋切り型の同じ説明です。
果たしてそうなのでしょうか。(つづく)

関連ブログ:
脊柱管狭窄症のこと (3) (2019.06.07)
脊柱管狭窄症のこと (1) (2019.05.06)


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