同じようなことを何回か述べてますが、いったい誰がこういう結果を予想できたでしょうか!
レオ総力戦で逆転!ナベQ監督 日本一舞い(スポーツニッポン) - goo ニュース
ヤングレオが歓喜の日本一に輝いた。3勝3敗で迎えた日本シリーズ第7戦は9日、東京ドームで行われ、西武が巨人を相手に終盤の集中攻撃で逆転勝ち。前身の西鉄時代を含めて4年ぶり13度目の日本一に輝き、就任1年目の渡辺久信監督(43)はナインの手で宙を舞った。シリーズMVPには第4、6戦で勝利投手となった岸孝之投手(23)が輝いた。
日本シリーズの戦評は、あえて避けてきました。
まぁ第1戦の後、書くタイミングを逃してしまっていたこともありますが、なんか下手なことが書けないような雰囲気を感じていました。
<第1戦>
先発は涌井と上原。
涌井は完璧だったね。
CS5戦目以上にストレートが走っていました。
1失点のときは、あれはボカのポカでしょ。(;´Д`)
何も無理して突っ込まず、ワンバウンドで捕球していれば失点にはつながらなかったはず。
対する上原は、完璧ではないにせよライオンズ打線に隙を与えなかった。
ただ、やはり後藤・中島のHR時の外寄りストレートは、上原の全盛期がとっくの昔に過ぎてしまったことの象徴だったとも言える。
<第2戦>
先発は帆足と高橋尚。
帆足はなんとか粘りのピッチングで5回を1失点に抑える。
打線は完全に湿っており、一時は逆転となる中島の2ランが飛び出すも、合計3安打ではどうしようもない。
最後ラミレスのサヨナラHRは、確実に岡本の失投。
ミスが失点、負けにつながることを痛切した1・2戦でした。
<第3戦>
場所を西武球場に移す。
先発は石井一と内海。
石井がベテランらしからぬ失投で鈴木一人にやられてしまった。
初回、初球の入りであの棒球はないわな。
3ランHRの時も気の入ってない変化球だもん。
珍しく、緊張してたのですかね。
打線も2戦目の打てなさ加減を引きずったのか、6回に捉えるまで沈黙し続けたのが痛かった。
内海をマウンドから降ろしたと思ったも、結局その後の越智・クルーンからはヒットが打てず…。
やはり、ミスはダメなんですよ。
<第4戦>
先発は岸とグライシンガー。
ペナントトータルの結果としてグライ起用となったのだろうが、西武にとってはお得様中のお得意様。
交流戦時、2回対戦があってどちらも打ち込んでの大勝だったからね。
案の定、この試合も初回から「カタクリコンビ」で早速1点先取。
中島死球で熱くなったグライから中村が2試合連続のHRで加点。
中村は続く打席でも完璧なホームランを放ち圧勝。
それ以上に、岸の完璧なピッチングが光ったのも大きい。
毎回奪三振での完封勝利だからね。
但し、グライ降板後の巨人中継ぎ陣にしっかり抑えられたことがこの時点では末恐ろしかった。
<第5戦>
先発は初戦と同じ涌井と上原。
上原は安定感が丸でなく、初回早々に失点してしまう。
しかし、1点しか取れなかったことが後に響くこととなる。
3回にもチャンスがあったが、前の回負傷をした細川に代わり入っていた銀仁朗がチャンスをものに出来なかった。
ここまでで3点4点入っていれば、涌井の乱調もなかったかもしれない。
途中、中島の脇腹痛での交代もあり、西武ナインの士気は少し落ちていたかもしれない。
涌井乱調の元となったラミレスの激走も、本来であれば防げたのではないだろうか。
ライト佐藤が完全になめきっていたっつうか、肩弱いよねぇ。
ベースに当たり予想外の方向に飛んだとはいえ、反応が悪すぎかつ返球に力が入っていなかった。
ともかく、この時点で涌井が負け、細川・中島の負傷もあり、日本一への道は潰えたかのように見えていた。
<第6戦>
再び東京ドームに舞台を戻す。
先発は2戦目と同じ帆足と高橋尚。
西武は初回から高橋を攻め、ラッキーボーイとなった平尾がレフトオーバーのタイムリーを放ち、一挙3点を先制する。
つうか、あれは普通の外野手ならばレフトフライで終わっていた打球のような気が…。
ラミレスで良かったね、って感じ。
平尾はその後ホームランも放ち、逆転日本一への礎となった。
一方、先発帆足は、まったくもって不安定なピッチングで4回途中で降板してしまう。
そこに登場したのが、「神様、仏様、タカユキ様」中2日の岸。
この日のピッチングも神懸かっていました。
9回ピンチを迎えても、慌てず騒がず2者連続三振。
MVPも納得です。
<第7戦>
先発は西口と内海。
巨人はローテーション通りだが、西武はここ一番の大勝負にベテラン西口を投入。
西口は日本シリーズにも東京ドームにも相性が悪いためか、初回から失点してしまう。
しかし、ここが勝負の分かれ目。
あれだけ責め立ててたはずの巨人は、結局1点で攻撃を終了してしまう。
第5戦で上原から点が取れなかった西武打線と同じである。
ただし続く2回に、西口の失投を捉えた19歳坂本がソロHRを放つ。
これにて2回が終わった時点で西口は降板となるが、その後の石井一がパーフェクトリリーフで打撃陣の反撃をじっと待つ。
5回、石井一の代打で登場した、後半戦全く良いところが無く初戦でもポカをしていたボカチカが起死回生の一発をレフトスタンドに叩き込む。
次に登場したのが涌井。
前回の借りは返すぞとばかりに、こちらもパーフェクトピッチング。
どうにかして西口に負けを付けさせたくない、という気持ちがあったらしい。
それに続けと星野までパーフェクト!
そうした投手陣の期待に応えるかのように、8回片岡が死球で出塁しすかさず盗塁。
栗山が送ってランナー3塁。
続く中島は怪我の影響で振り切ることが出来ず、力強いバッティングは期待できない。
端から「ギャンブルスタート」のサインが出ていたようです。
そして見事、サード前にボテボテと転がり片岡生還!
で、ここで…というか、この回の頭ないし片岡出塁時になぜ越智を続投させたのかが問題となる。
この一点だけで原采配に非難囂々です。
確かに、越智を信頼し投げ続けさせたことも大きな間違いではないだろう。
しかし、西武は巨人中継ぎ陣をまるで打てていなかったのである。
山口ないし豊田に任せるという選択肢は当然あったはず。
おそらく同点になった後、延長戦のことや第8戦のことが頭をよぎったのでしょうね。
絶対的に信頼をしていただけに、替え時が難しかったとも言えるでしょう。
ただ中村の初球、コントロールできていない状況を見て敬遠気味の四球を選択させた時点で交代すべきだっただろう。
ここが最後の勝負の分かれ目でしたね。
野田が粘って四球出塁後、ラッキーボーイ(ってボーイじゃねーな、ラッキーおっちゃん・ラッキーチャラ男さん)平尾がセンター前に運びついに勝ち越し。
最後はグラマンが休養十分、気力十分で2イニングをこれまたパーフェクトリリーフ。
西武に栄冠が輝きました。
短めに、短めに…と思っていたら、第7戦だけは普通に書いてしまった。(^o^;
いや、それでもまだ書き足りないくらい、試合については述べたいことはあるんですがね。
しかし、何度考えても、開幕前の状況からしたら日本一になるチームじゃないですよ。
みんな頑張ったからなれるってもんでも無いしね。
風向きが西武に傾いていたから、としか言いようがないです。
ともかく、良かった! それしか言えねぇ!