中島やはり、メジャー入りならず

こういう事情だったらしい。

中島破談…ヤ軍「１年契約満了後にＦＡ」の条件認めず ― スポニチ Sponichi Annex 野球

（途中抜粋）
　提示された条件は１年契約で年俸は８０万ドル（約６１６０万円）前後。今季年俸２億８０００万円の４分の１以下だ。それでも「中島は年俸も理解し、控えでも活躍して評価を上げればいいと考えていた」（関係者）という。決裂の理由は、金額とは別の部分にあった。
　複数の大リーグ関係者は「ヤンキースは最後まで保有権にこだわった」と明かす。中島サイドの「１年契約満了後にＦＡ」の要望に対し、ヤ軍は「（自動的にＦＡとなるまでの）６年間の保有権は捨てない」との主張を曲げなかった。それでは限られた出場機会で結果を出しても、ヤ軍ではレギュラーの道は開けない。遊撃手にジーター、三塁手にロドリゲスのスター２人がいるからだ。

ベテランの守備要員扱いであることが明白ですな。
年末に、チャベスとの天秤状態にあることが報道されたが、まるっきりそのままですね。
ただ、ヤンキースとしては「本気で必要としている」からこそのFA権無しという条件となったのだろう。
ジーター、Ａ・ロッドの後継者が育つ、またはトレードしてくるまでの「つなぎ」として仕事をして欲しいって事でしょう。
中島自体は後継者としては見られていない。

また、おそらくはジーター、Ａ・ロッドあたりは、怪我やよほどの不振でもない限りレギュラー保証がされているのだろう。
それがメジャーリーグだしね。
控え選手が少しくらい活躍したとしても、スタメンに名を連ねることはほぼ無理。
「控えからのし上がるくらいの気持ちはないのか」という批判も、おそらくは間違いだろう。

正直、ここまでハッキリと「絶対に控え」と言われちゃうと、年俸とか通訳とかトレーナーとかあまり関係ないわな。
勝手に金が原因で行かないと思い込んでいる連中がいるが、反省した方が良いと思うよ。
「メジャーに行くのが夢」といっても、トップ選手になることが夢であって控え選手になるために渡米するヤツはいないだろ。
ヤンキース以外で内野陣が弱い、またはレギュラー保証選手ばかりでないチームだった場合は、もしかしたらほぼ同じ条件だったとしても入団していたんじゃないかな。

サッカーでよくあるじゃん。
国内ではトップクラスの選手が、海外のビッククラブに移籍。
でも、移籍先ではターンオーバー制が採用されており、主力が揃うAチームではなくBチームに配属。
Aチームの控えであれば出番はそこそこあるだろうけど、そもそもベンチ入りすらままならぬ状況となってしまう。
出場機会がぐっと減ってしまい、たった半年くらいで試合勘が完全に失われ、日本代表に呼ばれてもなんの仕事も出来なくなってしまう。
中島がこの条件でNYYに入団したら、まさしくそういった状況になってしまう。
脂ののった今の時期に出場機会を失ったら、老け込むのはあっという間。
それでいいわけないだろうが。


しかしここまで評価が低いと、今季終了後のFAでもどうなるかだな。
マイナー契約するような選手ではないが、メジャーでも控え止まり。
基本的にショートだけだし、とてつもなく活躍しそうな要素も薄い。
セカンドや外野での起用が出来れば、出場回数も稼げそうな気がするのだが…。
FAでメジャー挑戦を考えるのならば、セカンドや外野へのコンバートも視野に入れるべきだろう。
そこでも今季同様、できれば今季以上の成績を残せば、今回のような低評価にはならないはず。
ショート一本で貫き通すのならば、.330、40本、120打点、30盗塁、かつエラーは１桁台といった圧倒的な成績が必要だろう。

つか、無理せずに日本でやっていた方が幸せのような気がするがなぁ。