参議院議員 大島九州男の活動日記 「Q-blog」

参議院議員・大島九州男(おおしま くすお)の活動記録です。

理数議連を開催

2012年03月01日 | Weblog

 理数・科学技術教育推進議員連盟(理数議連)の第2回勉強会を開催しました。

 近年、子どもたちの「理科離れ」が指摘されています。なぜ「理科離れ」が起きて
いるのか、いろいろな調査分析があるかと思いますが、今回、理数議連では、実際に
学校現場で理科教育を行っている先生方から直接お話を伺い、今後のあるべき理科教
育の姿について議論を交わしました。



 まず、中学校の理科の先生の団体である、全国中学校理科教育研究会から会長であ
る高畠勇二先生(練馬区立の中学校長)に「中学校における理科教育の現状と課題
について」という題で、お話を伺いました。

 高畠先生から伺った話の中で、もっとも「なるほどな」と思ったのは、理科授業の
あり方でした。

 まず、理科授業は、準備・実験・片付け、がワンセットで、そもそも1時限で終わ
らせることが難しいこと。そして、実験器具についても、いわゆるひとりあたりの生
徒への充足数を満たしていないこと。さらには、学校に2つしかない理科実験室が時
として、3クラスに割り振られることから、1クラスは実験ができない。といった現
場ならではの声を聞きました。

 小学校の理科の先生の団体である、全国小学校理科研究協議会からは、会長である
赤石保先生(江東区立の小学校長)に「小学校における理科教育の現状と課題につ
いて」としてご意見を伺いました。

 予算の少なさや、スタッフの不足など、あらゆる問題点を伺いましたが、またして
も「なるほどな」と思うご意見を伺いました。

 赤石先生が赴任されている学校では、昭和60年製の顕微鏡と最新式の顕微鏡がい
くつかあるそうです。その2つの顕微鏡は、大きさや性能、操作方法に至るまで、全
てが違うそうで、35人の児童たちに「こうやって使うんだよ」という説明が1回で
はできず、どうしてもスムーズな授業をすることができないのだそうです。

 「新しくても、古くてもかまわないから、児童数に見合った数の顕微鏡をそろえて
ほしいし、できれば同じ機種がいい」とのご意見はまさに現場の声であると思いま
す。

 こうした、今日いただいた生の声を今後の政策に反映させていきたい、そのように
思いました。