参議院議員 大島九州男の活動日記 「Q-blog」

参議院議員・大島九州男(おおしま くすお)の活動記録です。

障がい者差別禁止PT

2012年07月31日 | Weblog
 今朝、障がい者差別禁止PT(プロジェクトチーム)が開催されました。

 現在、障がい者制度改革の重要なテーマである”障害を理由とした差別の禁止に関
する法制の制定”に向けて、政府の「障がい者制度改革推進会議 差別禁止部会」で
その検討が進められ、9月には”部会とりまとめ”がなされ、来年の通常国会には法
案が上程される予定です。

 さて、今朝の会議では、お忙しい中、また暑い中、日弁連、JDDネット(日本発
達障害者ネットワーク)、JDA(障がい者差別禁止法を実現する全国ネットワー
ク)、JDF(日本障害フォーラム)の皆様方に国会までご足労いただき、貴重なご
意見を賜りました。

 現在議論されている「差別禁止法」は、障害者基本法、障害者総合支援法に続く、
いわば3段構えの最終的なもので、政権交代後、矢継ぎ早に行われている障害者政策
の集大成として注目されています。

 例えば、先日、中教審(中央教育審議会)がまとめた、障害者の就学先の決定等の
仕組みの改善については、このブログでも報告したとおり、当事者である本人や家族
等の意見を尊重し、特別支援学校に進むか、小中学校に進むか選択が出来るようにす
べきとしています。

 この点に関してJDFでは、当事者と教育委員会の意見が一致しない場合、教育委
員会に「第三者委員会を設ける」としていることに問題があるとし、司法関係者や福
祉従事者などで構成される外部の第三者機関が必要との意見を表明しました。

 また、現在1.8%となっている障害者の法定雇用率は、来年4月から2.0%に引
き上げられることになっていますが、新たに「精神障害者」の方の雇用が法定雇用率
に算入できることから「障害者の締め出しになる」との意見もありました。

 この意見の本質は、「うつ病」と診断され、障害者雇用の対象となれば、これまで
の知的障害者等の雇用が奪われる可能性があるというものです。近年、過度なストレ
スによる「うつ病」が多くなっている社会情勢を反映したご意見だと思います。

 このように、ご足労いただいた皆様方から大変貴重なご意見を賜り、本日のPTを
終えました。

 引き続き、PTでの議論を重ねながら、障がい者差別禁止法の制定に向けた取り組
みに参画して参ります。


子ども安全対策支援室の設置

2012年07月30日 | Weblog


 いじめによる児童・生徒の自殺、部活動などでの事故、教育事件、自然災害など、
学校における子どもの生命・安全に関しての意識が高まっています。

 こうした中、8月1日(水)から文部科学省大臣官房に「子ども安全対策支援
室」、通称「支援室」が設置され、子どもたちの安全対策が強化されます。

 支援室の業務は、
・いじめの問題が背景にある自殺事案への対応に関する支援
・部活動等、教育指導中の事故への対応に関する支援
・不審者による凶悪事件への対応に関する支援
・甚大な被害をもたらした自然災害への対応に関する支援
・そのほか、学校において子どもの生命、安全が損なわれる危険性のある事態への対
応に関する支援
 など広範に及びます。

 支援室は、外務有識者の協力を得ながら運営していくことになっており、今後、子
どもたちの安全対策を強化する取り組みが始まります。

 子どもたちを守るための取り組みに終わりはありません。学校も、家庭も、そして
政治の場でも、こうした取り組みを続けてかなくてはなりません。

夏期インターンシップ募集

2012年07月27日 | Weblog


 昨年、大島事務所では震災復興支援として宮城県から大学4年生を受け入れまし
た。大変まじめでヤル気のある学生は、国会でのインターンシップをしっかりこな
し、かつ就職活動も万全に行い、見事一部上場企業に内定を果たしました。

 さて、民主党では夏の学生オフィシャルインターンシップを開催します。普段マス
コミなどを通して見る政治ではなく、自らの目で直接見て触れる生の政治を、経験し
てみてはいかがでしょうか。

 今回は、参加する学生が関心のある政策分野ごとにゼミを結成し、2週間かけて
色々な議員や官僚・専門家などからヒアリングを行ったり、現場視察に出かけたりし
て政策提言を作成します。

 最終日には多くの国会議員のほか、関係省庁の政務三役・政策担当者を招き、マス
コミもフルオープンでのプレゼン大会を開催します。

 参加申し込み締め切りは、8月10日(金)ですので、ふるってご参加下さい。

 →申し込みはこちらです http://student-union-minsyuto.jimdo.com/募集中企画


NHK大河ドラマで復興を支援

2012年07月26日 | Weblog


 震災からの復興には様々な角度からの支援が必要です。

 現在、私が幹事長室で取り組んでいる課題のひとつに、福島の観光復興というもの
があります。

 福島の観光は風評被害にさらされ、飯坂温泉などが有名な内陸部の「中通り地
方」、猪苗代湖を中心とした「会津地方」にまで及び、観光客の減少、修学旅行の
キャンセル等が相次いでいます。

 そこで私は、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」とのコラボレーションで、こう
した風評被害からの脱却を目指したいと考えています。



 「八重の桜」は、幕末の会津藩に実在した新島八重という女性の物語で、「幕末の
ジャンヌダルク」といわれる彼女の波乱に満ちた人生を伝えます。

 実はこの「八重の桜」キャンペーンを効果的に行うため、今日、幹事長室で関係省
庁との打ち合わせを行ったのです。

 例えば、交通機関については、鉄道はどうするか、高速道路はどうするか、バス協
会にお願いしてみてはどうか、などいろいろな案を出して、実現可能性が高いものを
ピックアップする議論を行いました。

 今日は他にも、飯舘村の除染に関すること、葛尾村の水利用に関すること、広野町
の農地転用に関すること等を、しっかりと学ばせていただきました。

 今週末は、会津若松市、飯舘村に入る予定です。

 様々な角度から福島の復興を果たし、日本の元気につなげて行くよう全力で働かせ
ていただきます。

AIJ問題の波紋

2012年07月25日 | Weblog


 今朝の厚生労働部門会議では、AIJ投資顧問が企業年金の資産の大半を消失さ
せ、顧客に虚偽の運用実績を伝えていた問題に対する「平成23年度末の最低責任準
備金に対する積み立て状況」の速報値が報告されました。

 最低責任準備金とは、一般的には「代行割れ」と表現され、厚生年金基金の運用が
適切にされているのかどうかを明確に示します。

 この代行割れがAIJの問題を受けて急増しているのです。

 今朝示された速報値によると、現存している厚生年金基金数576のうち、報告が
あった572の基金の半数となる286の基金が代行割れに陥っています。

 代行割れの総額も6300億円(22年度末)から、1兆1100億円(23年度
末)に急増しています。

 さらには、特に状態の悪い基金を指す「指定基金」は少なくとも100に上るとみ
られ、事態の深刻さをあらためて知らされました。

 こうした状況に対して、短期的には積み立て不足に係る掛け金の引き上げ期間を最
大20年から30年に延長し、急激な掛け金上昇を緩和することや、予定利率の引き
下げによって生じる積み立て不足に係る掛け金の引き上げ期間を同様に30年に延長
するなどの対応がなされるところです。

 AIJの問題は、私たちの老後を支える年金を根本から不安にさせるものであり、
決して許せるものではありません。

 まずは被害に遭った基金の健全化を支援し、同時に、こうした問題が再発しないよ
う政治がしっかりと対策をとらなくてはなりません。