参議院本会議で、平成24年度の暫定予算が成立しました。
この暫定予算は、平成24年度予算案が年度内に成立しない見込みのために、4月
1日から6日までに必要な経費を盛り込んだ、一般会計の3兆6105億円が対象で
す。
暫定予算は国民生活を守るために、まさに”暫定”に編成されたもので、衆参の議
会がねじれる中、苦渋の決断で編成されたものです。
この暫定予算は、平成10年度以来14年ぶりで、今の国会の混乱ぶりを表すもの
であるといわれています。
この暫定予算は、自治体に配分する地方交付税3兆2000億円や、生活保護費な
どの社会保障関係費2200億円などを盛り込んでいます。なお、この暫定予算は、
平成24年度予算案が成立すれば、吸収される仕組みになっています。
実は、この暫定予算には、東日本大震災で大変な生活を強いられている方の生活を
改善するための費用である、放射性物質の除染や、がれき処理に必要な93億円など
の復興特別会計の暫定予算も関係しています。
平成24年度予算については、与野党間の党利党略で様々な意見があると思います
が、暫定予算が今日のように速やかに可決されるのであれば、是非とも最初から平成
24年度予算案の採決に同意していただき、国民生活に支障が出ないようにしてほし
いと思うところです。
いずれにしても、今の参議院の混乱状況を示すような今日の本会議の結末に問題意
識を持ちながら、国民の生活を最優先にした政策判断をしていきたいと切に思うとこ
ろです。