財団法人全日本ろうあ連盟(石野富志三郎理事長)が中心となって開催する国会内
集会が開催され、シンポジウムに先立ちご挨拶をさせていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/84/1fcaa9eccc48c69561f2ec18007479f0.jpg)
さて、来年4月施行の「障害者総合支援法」で、聴覚障害者の方へのケアが一歩前
進するところです。
私はろうあ連盟の皆さんと一緒になって、情報コミュニケーションのあり方につい
て議論しています。
皆さんに報告したのは、
・手話通訳者に関しては地域生活支援事業で実施しているため、手話通訳者等の派遣
時間、派遣範囲、派遣できる内容等について各市町村でサービスの差異が生じている
こと
・市町村域を超えた派遣や都道府県域を超えた派遣について、それぞれの市町村にお
ける派遣単価の折り合いがつかない、そもそもの手話通訳者等の数が足りないといっ
た理由から実施されていない場合がある
など、聴覚障害者にとっては依然として大きな問題があるものの
・団体委託費により手話通訳者の質の向上を図るための事業を平成24年度より増額
したり
・障害者総合支援法において、広域派遣が可能となるように都道府県の地域生活支援
事業の必須事業として派遣に係る市町村相互間の連絡調整を行えるようにして改善を
した
ことなどです。
現在議論されている「障がい者差別禁止法」の議論と平行して、情報コミュニケー
ションのあり方について、引き続き前進させていくことをお誓い申し上げ、ご挨拶を
終えました。
障害の有無にかかわらず、誰もが安心して暮らしていける社会づくりを目指して、
今後も全力で働かせていただきます。
通訳派遣事業には使いにくい制限が多く、大変困っています。
市町村の裁量で柔軟な事業をするものが、実際は市町村の都合で、聴覚障害者のコミュニケーションの権利を制限している…
あの挨拶で、通訳制度の問題点を理解している議員がいらっしゃることがわかり、心強かったです。ありがとうございました。