参議院議員 大島九州男の活動日記 「Q-blog」

参議院議員・大島九州男(おおしま くすお)の活動記録です。

社会保障国民会議が開催される

2013年04月23日 | Weblog

 主に高齢化時代の社会保障に関する課題を話し合う政府の社会保障国民会議が昨日
開催されました。私学と文科省とのパイプ役をさせていただき交流を深めた、私立大
学連盟代表の清家篤さんが議長です。

 今回の会議では、例えば、高齢化時代の医療と介護のあり方について議論がなさ
れ、例えば、高齢者の医療は病院中心ではなく家庭中心にしていくべきとの意見があ
りました。

 実は、日本における医療は病院が中心で、フランスやイギリスのように「まずは家
庭医に相談してから専門医へ」という仕組みがありません。その結果、日本では「大
きな病院に行けば安心」「大学病院ならば」となり、勤務医の疲弊にも繋がりかねな
い事態に陥っています。

 また自営業者やパートなどの非正規労働者が加入する国民健康保険(国保)につい
ても、現在の運営主体である市町村から都道府県に移管することが提案されました。
この背景には、市町村が運営する国保は脆弱な財政基盤から加入者の保険料上昇や自
治体財政の圧迫をもたらすなど、小さな単位での運営が困難なことが挙げられます。

 地域間格差の是正や、安定した健康保険体制を維持していくための案として、国保
のあり方については今後も注目されます。

 社会保障国民会議は8月に報告書を提出して一定の結論を得ることになっていま
す。
 
 私たちが取り組んできた「社会保障と税の一体改革」の結論として注目されます。




憲法改正議論

2013年04月16日 | Weblog


 ある新聞の今朝の一面に「首相 憲法改正『まず96条』」との記事がありまし
た。

 憲法で規定された、衆参両院の3分の2以上の賛成を必要とする発議要件について、
2分の1にすべきとの意見がこのインタビュー記事の骨子です。

 なぜこの議論を今しなくてはならないのか、論理的な説明がありません。

 このインタビュー記事で首相は、憲法9条改正のために必要であるとか、集団的自
衛権を担保するために必要であるとか、そもそも現在の憲法が制定された背景を無視
したとしか思えない発言を繰り返しています。

 平成23年のデータでは、我が国の戦後生まれの人口割合は78%。多くの方が戦争
を知らない世代です。一方で、戦争を知る世代は、あの戦火を繰り返してはならない
という強い信念を持ち、世界の平和を唱えています。

 確かに今、我が国を取り巻く国際情勢は緊迫度を増しています。しかしながら、過
去の反省を踏まえることなく、武力には武力を持ってして対抗する動きに私は異を唱
えます。

 国民の生命と財産を守る手段は、平和憲法の精神を堅持することです。軽々に憲法
改正をすべしとの意見に警鐘を鳴らします。

教育再生実行会議

2013年04月15日 | Weblog


 今日、教育再生実行会議は、自治体ごとの教育行政に関する責任の所在を教育長と
する提言を首相に手渡しました。

 いじめや体罰などの教育現場での問題が絶えない中、前政権に引き続き、教育制度
の制度改善のための前向きな議論と思います。

 今回の提言では、いじめや体罰などの問題などへ迅速に対応できるよう、教育委員
会に委嘱された非常勤の委員による意思決定方法を改め、首長が任命する教育長に権
限と責任を集中させて、各教育委員会が基本的な教育方針を決定する場にすることを
提案しています。

 さらには、これまで都道府県(政令市)が行っていた人事を市町村へ委譲すること
などが盛り込まれています。

 教育現場の課題に関しては、地域間によって様々な姿があります。

 今回の提言については、あくまでも国の中央において議論されたものであって、地
方の意見がしっかりと取り入れられたものではないと考えます。

 引き続き、教育現場の問題を改善していくために、文教科学委員会の一員として活
動させていただきたいです。