参議院議員 大島九州男の活動日記 「Q-blog」

参議院議員・大島九州男(おおしま くすお)の活動記録です。

飯舘村本格除染に係る進捗状況

2012年09月25日 | Weblog

 今日、幹事長室で、環境省と農林水産省の担当者の方と飯舘村の除染に関する打合
せを行いました。

 私は幹事長室の東日本大震災対策本部の福島県対策室室長代理としてあらゆるテー
マの問題解決をさせていただいているところですが、やはり「除染」は大きなテーマ
であり、国民的な関心事であると思います。

 福島第一原発から北西に位置する飯舘村は、事故によって多くの放射性物質が飛散
し、今もなお微量ながら放射性物質が検出されています。

 しかしながら、効果的な除染が行われれば、事故前と変わらぬ暮らしを再開できる
可能性が極めて高いことから、「除染」をしっかりと行いたいという住民の思いが強
い地域です。

 今、飯舘村においては、村内を第1工区から3工区まで区分し、21の行政区に細
分化して除染に向けた取り組みが始まっています。

 除染作業が最も進んでいるのは50世帯が対象となる二枚橋地区で、すでに2回の
説明会が開催され、除染によって出る放射性物質の「仮・仮置き場」の場所について
も90%の住民から同意をいただいています。

 冬期になると雪によって除染作業が進まないと想定されることから、何とかして住
民の合意形成をはかり、可能であれば第一回の除染を年内に行い、年明けの雪解けを
待って、さらなる除染をしたい、という思いが各所で聞かれます。

 復興へ向けた取り組みは容易なものではありませんが、一意専心、地道に仕事をさ
せていただきます。


専門学校新聞

2012年09月19日 | Weblog


 毎月一回発行される専門学校新聞の今月号の見出しに「専学進学率3年連続上昇」
との記事がありました。

 これは、先頃文部科学省が公表した平成24年度学校基本調査の速報で、高校生が
卒業後の進路に専門学校を選ぶ傾向が強まっていることを報じています。

 この春、高校を卒業した生徒105万人のうち、大学へ進学した生徒は50万人で
進学率は昨年同様47.6%であったものの、専門学校への進学者は前年より0.6ポ
イント上昇して16.8%になりました。

 これは、大学を卒業しても4人に一人が定職に就けず、「大学卒業=就職」という
これまでの考え方が変わり、むしろ「手に職」を得て社会人としてのデビューを期待
する生徒が増えたことが一因として考えられます。

 専門学校において、学生が増えているのは、医療分野の歯科衛生・看護で、法律行
政、動物、福祉、と続きます。

 高校卒業後の進路は様々あれど、生徒一人ひとりの将来を支えていくための教育政
策を今後もしっかりと議論して参りたいと思います。

「八重の桜キックオフ会議」開催!

2012年09月14日 | Weblog
(党本部の速報版を加筆して掲載) 

 党福島県対策室は14日午前、国会内で「八重の桜プロジェクト」キックオフ会議を開催。政府から平野達男復興大臣、福島県から佐藤雄平知事、民主党から渡部恒三最高顧問、同対策室長の田中けいしゅう副代表、福島県連代表の増子輝彦参院議員らが参加し、大島九州男副幹事長の司会進行のもと開催された。



 「八重の桜プロジェクト」は、来年のNHK大河ドラマで福島にゆかりのある新島(山本)八重を主人公にした「八重の桜」が放映されるのを機に、政府・民主党が福島県や関係自治体と連携して福島の再生・復興を後押し、応援する声を全国に広げていこうとするもの。会津藩の砲術指南役・山本権八、佐久夫妻の子として生まれた八重は、戊辰戦争時には断髪・男装し、会津若松城(鶴ヶ城)籠城戦で最新銃のスペンサー銃を手に奮戦したことから後に「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた。

 あいさつに立った田中室長は、「福島の復興のためにみんなで協力していきたい。国民の多くの皆さんに感動を送るとともに、福島へのご理解いただけるような取り組みにしていきたい」と表明。

 増子議員は「『八重の桜』を一丸となって応援して高い視聴率につなげ、福島への風評被害払しょくの力になるよう期待したい。福島県がかかえるさまざまな課題の解決に向け力を結集していく」と強調。プロジェクトのスタートを機に野田佳彦総理が掲げる「福島の復興なくして日本の再生なし」との方針のもと、新たな気持ちで全力で取り組んでいくと語った。

 平野大臣は福島の復興について「スピード感がないというご指摘を真摯(しんし)に受け止め加速させていかなければならない」との認識を示すとともに、風評被害によって観光客の減少が顕著な福島の現状に対し「会津を舞台としたこの大河ドラマを契機として、ぜひとも福島にもっと人が来るよう復興庁も後押ししていく。福島の頑張りを政府としても民主党としてもしっかり後押ししていく」と述べた。

 渡部最高顧問は明治維新後、会津の女性たちが新しい日本を作ってきたことを紹介し、「福島の復興に向けてみんなでがんばりましょう」と訴えた。

 キックオフ会議ではNHKの放映内容や日程、それに連携する形で展開する予定の政府・民主党、福島県や地元自治体、民間団体等の取り組みが紹介され、復興への後押しに向けた効果的な取り組みとなるよう意見交換した。

八重の桜キックオフ会議の事前会議

2012年09月13日 | Weblog
 明日、100名規模で開催される「八重の桜キックオフ会議」の事前会議を各省庁の関係者の皆さんと行いました。

 参加して下さったのは、復興庁をはじめ、総務省、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省の20名の方々です。



 「八重の桜」は来年のNHK大河ドラマで、幕末の福島県会津(現在の会津若松市)を舞台に繰り広げられます。

 私は、この「八重の桜」を突破口にして、福島県の風評被害をなくしたい、そのように考えています。

 例えば八重の桜が放送されることによって、「福島に行ってみようか」という方が観光客として福島を訪れ、「なぁ~んだ、福島は安全なところじゃないか」と感じ、その感想が口コミで広がれば、福島を訪問したいと思う方々が増え、風評被害の払拭に繋がると私は考えます。

 会津若松市の放射線の空間線量は、実は東京都杉並区と同じレベルであり、全く問題ないのです。

 福島県は、地震、津波、原子力災害、豪雨災害と大きな災害を乗り越えながらも復興に向けて懸命に歩んでいます。

 幹事長室の復興担当者として、この八重の桜を契機に、福島から元気な日本ののろしを上げていきたい、そのように思います。


副幹事長としての被災地訪問 3日目(宮城・岩手)

2012年09月12日 | Weblog
 早朝、昨年訪問して、むしろ励まされてしまった気仙沼市の食堂「ますや」さんを訪問させていただきました。

 ”働き者”のご夫婦は朝から店を切り盛りしていたそうで、やっと一息の朝食をお取りになっていました。

 イワシやサンマのすり身が入った名物の「気仙沼ラーメン」の味は今でも忘れません。





 さて、まさに「朝一番」で気仙沼市長の菅原茂さんにお時間をいただきました。震災復興に関する部局の責任者の皆さんにもご同席いただきました。

 気仙沼の課題は多数あり、例えば地盤沈下した沿岸部の土地の”盛り土”計画をどうするのか、県をまたいだ公営住宅の活用、企業立地補助金の活用、これまでよりも大きな防潮堤を作ろうとすると国有林に関する規制が発生すること、大規模な港湾整備に関しての入札が不調に終わっていること、JR気仙沼線の復旧など、切実な課題を伺いました。

 関東以北では唯一「造船所」があった気仙沼では、造船所再開への大きな補助メニューがなく、国交省や経産省でしっかりとした支援をしてほしいとのご要請も伺いました。




 その後、岩手県に入り、陸前高田市の「かわむら」さんを訪問し、社長の川村賢壽さんとお目にかかりました。




 かわむらは震災以前から地域の雇用と産業を守り続けてきた企業で、三陸の新鮮な海の幸を全国に送り届けていました。

 ところが、津波によりほぼすべての事業所が被害を受け、操業停止に追い込まれました。

 私は、グループ補助金等のあらゆるご支援をさせていただき、写真の通り、昨年9月には、かわむらの主力工場が再開にこぎ着けました。



 川村社長の復興にかける決意は強く、例えば、欧米への事実上の輸出規格であるハサップ(HACCP)の認定が日本ではきわめて少なく、日本で加工した水産品を中国などのハサップ認定工場に持ち込み、それを欧米市場に送り込まなくてはならないという問題点があることから、日本でもハサップ認定を推進していかなくてはならない、とのご意見も伺いました。

 移動の際、写真の通り「奇跡の一本松」が目に飛び込んできました。実はこの日、奇跡の一本松は保存に向けていったん伐採されるところで、地域の方を始め、全国から多くの方々が駆けつけていました。



 続いて宮城県に戻り、南三陸町歌津の宮城県漁業協同組合さんを訪問し、委員長の阿部長喜さんと意見交換を致しました。

 漁業で問題となっているのは、実は漁港や加工業の再整備・復興です。

 何度も取り上げているように、グループ補助金によって多くの事業者が事業の再開にこぎ着けているのですが、例えば漁師が魚を捕ってきても水揚げできる施設がなく、さらにはその魚を加工・流通する施設がないのです。

 阿部さんからは、「グループ補助金は大変感謝している。是非とも漁港の整備を早くしてほしい」とご要請をいただきました。

 

 最後に訪問させていただいたのは、南三陸町の仮役場です。プレハブ2階建ての庁舎では復興へ向け職員の皆さんお一人おひとりが懸命に働かれておりました。

 三浦議員と副町長の遠藤健治さんと意見交換をさせていただくことができました。

 旧・歌津町の地区や、旧・志津川町地区など、壊滅的な被害を受けながらも復興に向けて懸命に働かれている皆さんの熱意を伺い、幹事長室の震災復興担当者として全力で働かせていただく決意を新たにしました。




 今回の視察で伺ったあらゆるご要請は、幹事長室でしっかりと受け止めさせていただき、東日本大震災からの復興・再生に向けて全力で対応させていただきます。

 お時間をいただきました皆様方に感謝を申し上げて報告と致します。