昨日、講演をさせていただきました。
講演の内容は、増え続ける医療費総額をいかにして抑制していくか、という観点から「未病・予防」の概念を取り入れた「パラダイムシフト」が必要だ、というものです。
我が国の医療費総額は年々増え続けており、例えば一昨年では総額35兆円を超えています。一般会計における税収が約40兆円台ですから、税収の多くが医療費に充てられているとの意見もきかれるほどです。
ですが、なぜ医療費が増え続けるのか、どうやって医療費の伸びを抑制していくのかという根本的な議論が少ないのではないかと思います。
要するに、医療費が増え続けている大きな原因である”高齢化”に対して、どうやって高齢者医療の医療費を抑制していくのか、という軌道修正が必要なのです。
私は、高齢化と医療費が比例して伸びている現状を、「未病・予防」という観点から、「統合医療」の切り口で改善できるのではないかと報告致しました。西洋医学のよいところ、東洋医学のよいところ、日本に古来からある医学・医術のよいところをいかにして医療費抑制に繋げていくか、国民的な議論が必要です。
ぜひとも皆さんと、この大きな課題について議論し合いたい、そのように思います。