不条理み○きー

当面、きまぐれ一言法師です

ぷよぱぱ事件簿:お女中は見た! ~女子風呂覗き見事件~

2004年09月21日 02時13分40秒 | Life
 不思議な物で、いつもくだらない事ばかり考えているのに、忙しさが「習慣化」してくると、何か書こうと思うとちょっと「硬い」話になってつまらないので、「お玉さん」ちで中途半端に書き散らした古い事件の顛末を記したい。
(・・・って、硬いぞ?出だしから・・・^^;)

 キッカケは、「ナシズム」おみくじに「大凶」が入っているという話題からであった。
 お玉さんちのコメントと被るが、こちらから読み始めた人のために、もう一度最初から説明しよう。

 小さい頃から神社に行くと、取り付かれたように「おみくじ」を買ってしまう性質なのであるが、さすがに「凶」を引いた経験は少ない。
 それが、忘れもしない「17の秋」、修学旅行で訪れた「日光東照宮」で、ウチのクラスの男子が立て続けに「凶」をひいたのが、事の始まりである。

 「こりゃあ、絶対、いろは坂で落ちるね」とみなで笑ってごまかしたモノの、流石に「いやぁな」感じがしていた。
 が、帰りもバスは順調、件の「いろは坂」も、何の問題もなく通過し、バスはその夜の「宿」に着く。

 無事、夕食も済んでほっとして、「クラスの入浴時間」がめぐったとき、それは起こった。
 「女子風呂覗き見」事件である。
 同時刻に女子風呂に入浴中だった同じ組の女子から、「男子が覗いている!」と通告があったのである。
 早速、担任が部屋にウチのクラスの男子全員を集めて、正座させて聞いた。
 「誰が、やった?」

 誰も何もいえない。
 言える筈がない。誰もやっていないのである。
 いや、厳密に言おう。事件は起きていた。
 ただし、犯人は、自分たちの入浴時間に遊んでいて入り忘れた、他のクラスの男子であった。
 他のクラスとは言え、顔見知りであり交友の厚いモノもいる。
 まあ、日頃から「度を過ぎる」事の多い奴だったけれど、悪い奴ではなかった。
 であるので、おいそれとは、「犯人」は「売れない」・・・と思った。^^

 結局、こう着状態は2時間続き、先生は痺れを切らして立ち去った。
 別に許されたわけではなく、「犯人未特定のまま書類送検」の形である。
 まあ、それが良かったかどうかは別として、個別の揺さぶりもあったにもかかわらず、誰一人裏切らなかったことには、私たちは満足だった。
 しかし、別な意味で、「やっていない」のに、「女子」に疑われたまま、というのは歯がゆかった。 

 しかし、「質実剛健」がモットーの私の学校は、この「宿」では、「男子を旧館」「女子を新館」に割り振り、新旧館をつなぐ前後の部屋には先生の部屋を置き、時間交代で先生が見張るという万全の体制だった。
 「男子」は窮地に追い込まれた。

 そのとき、売店にジュースを買いに行った連中が、血相を変えて帰ってきた。
 その手には、うちの「女子」からのメッセージが握られていた。
 ウチの学校は1学年10クラスあるので、まだ入浴の時間が続いていていた。
 「大浴場」は、新旧館の繋ぎ目から横に飛び出ており、「男子」も「女子」も、同じ「売店」の前を通らないと行けなかった。
 ウチのクラスの「女子」は、それを利用して、まだ「入浴」の済んでいないクラスの「女子」にメッセージを託したのである。

 「きちんと説明して欲しい。」
 強烈なメッセージであると共に、同じクラスの仲間を信じたいというメッセージが感じられた。
 明日の朝では、納得してもらえないと思った。
 「説明に行こう。」
 一人が言い出した。
 もう、「入浴」が済んでいないクラスは、今入浴中のクラスだけである。
 細かい事情を書いている暇は無かった。
 紙に走り書きをした。
 「今夜、00時、説明しに行く。」
 さっきとは別の人間が、メッセージを持って「売店」に向かった。
 事情を知る「女子」と出会う可能性は低かった。
 が、向こうも気になっていたのであろう。
 メッセージを持ってきてくれた子が、まだ、「売店」で時間をつぶしていた。
 とりあえず、メッセージは返された。しかし・・・。

 「どうやって、包囲網を突破する?」
 「売店」によるついでに確認すると、もう「覗き」の話が伝わっていると見えて、何時もに増してしっかりと見られている。
 抜けられそうに無かった。
 
 そのとき、部屋をごそごそと探し回っていた一人が叫んだ。
 「こんな物が在る。」
 それは、避難路までの地図であった。
 そこに、ご丁寧に周りの庭の様子まで書き込んであった。
 別の一人が、地図を見て指摘した。
 「この宴会場の裏に小道がある。これが新館の裏まで繋がっているぞ。」

 「宴会場」は夕食を食べた場所で、「大浴場」の向かいである。
 先生の意識は、「大浴場前」に集中しているので、隙を抜ければいけないルートではない。
 
 約束の時間が迫っていた。
 悩んでいる暇は無かった。
 「よし、おまえとおまえ、で、おまえで行くか?」
 比較的「女子」に信用が有り、かつ運動神経の良いメンバが選ばれた。
 もちろん、私は「選ばれない」^^v

 かくして、決死隊は出発した。
 私たちには、只祈るしかなかった。
 時間は、刻一刻と過ぎてゆく。
 そして、約束の時間が来た。
 携帯など持っているはずの無い当時、途中の報告は全く入らない。
 果たしてたどり着いたのか。

 時間は更に過ぎる。
 消灯前の点呼の時間が迫っていた。
 何時もは適当に行われる点呼であるが、今日は完全実施の可能性が高い。
 ここで点呼にいなければ、ダメージは倍である。
 「お前、先生たちがこっちに向かったら知らせろ。」
 もう一人が、走って出て行った。
 まだ、決死隊は帰らない。
 消灯時間まで、後15分になる。
 まだ、誰も帰ってこない。

 リーダーが私を見た。
 「何か、先生を引き付けられるか?」
 「解った。考える。」
 私は、気の合うもう一人と部屋を出た。
 向かった先は、「売店」であった。
 「売店」に着く寸前、さっき先生の様子を見に行った奴とすれ違った。
 そいつが目配せをする。先生たちが動き出したのだ。

 まるで時間がまだあるような素振で、私は連れと若干大きな声で話しながら「売店」に入っていった。
 「どれよ?無いじゃん。木刀。」
 「えーっ?あったよ。そこのかごぢゃない?」
 「どれ?これか??ちがうよ。鉄砲漬けだよ。」
 視界の端に、点呼に向かう数人の先生が目に入った。
 こちらに気付いていないようだ。

 「店の人に聞いてみる?すみませーん・・・っていないぢゃん。」
 レジのところに、「この時間はフロントにお持ちください」と書いてあるのは、もちろん承知の上である。
 先生は、通過する。気づけ!気づけ!!
 「もっと、大きい声出せば誰か来るンぢゃ無い?すぅみぃまぁせえええん!!」
 先生が気付く。
 自分の担任がこちらに近づいてくる。
 他の先生も、立ち止まってこちらを見ている。
 「こらっ!そこ。消灯時間だぞ。部屋に戻れ!」
 「えっ!でも、まだ一時間は・・・」
 「ばかっ!時計を見ろ。」
 担任は、私とつれの頭をつかんで、中央に掲げてある大時計を振り向かせる。
 「いててててて!」
 「それ!見てみろ!」
 消灯時間を5分ほど過ぎている。しめた。
 「おーっ。ホントだ。」
 「解ったら、早く部屋に帰れ!!」
 「はいっ!」

 走って先生たちを追い越し、部屋に戻る。
 「帰っていてくれ・・・帰っていて・・・」
 部屋の前に立ち、ドアを開く。

 「決死隊」の奴が、振り返ってにやりと笑った・・・。

 無事、点呼も終え消灯後ヒソヒソ話で聴いた話では、「女子」も状況は理解してくれた。
 しかも、告げ口したのは、うちのクラスの「女子」ではなく、うちの「女子」の話を聴いたほかのクラスの子が大騒ぎをした、という事だった。
 うちのクラスの「女子」達は、すぐに「覗き」に気付いたため、本当に見える場所に来る手前に「騒いだ」ので、「たぶん」見られていないと思う、と言っていた。

 結果としては、他のクラスに振り回された事件であった。

 で、最終的には、直接話をした何人かの「女子」は理解してくれたが、「女子」全体が理解してくれるには至らなかった。
 他のクラスの子とは言え、止められた筈でしょ?といわれるとぐうの音も出なかった。
 結果、気まずい空気のままで「修学旅行」は最終日、魔都「東京」に向かうことになり、私たちは「凶」の恐ろしさを思い知ったのである。

 長文拝読感謝:

 【TB】~ナシズムおみくじによせて~【私の彼は袴フェチ】 お玉さんの書く巫女さん最高でし。

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ああっ!ラムちゃんがっ。 (お玉@物陰から様子をうかがう。)
2004-09-21 02:59:10
ぷよぱぱさん、こんばんは。

トラックバックもらってすごくうれしいです。

この、巫女さんの絵は、自分でも好きなのです。

なんだか、そのへんにいそうな感じが(笑)。



この頃はあちこちで

ぷよぱぱさんのショートスト-リーを読んで

楽しませていただいてます。

でもやっぱ、これぐらい長いお話だと、

「読んだ!」という気がします。



どうやらお玉は、固い話から柔らかい話に

持っていくためのさそい水ってわけですね。

よござんす。お好きなように料理しておくれやす。



でもお仕事が立て込んでおることですし、

あんまり根をつめちゃダメですよ。



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おおおお~~ラムちゃんの裸!! (淑之)
2004-09-21 18:24:21
おぉぉぉぉぉぉ~~今度はラムちゃんの全裸だ~~~!!!

またまた~男達が大好きな裸姿を見せてくれるとは・・・・さすがですな~~

俺ならこっそりと・・・気づかない程度に女子風呂とか覗きに行くかも~~フフフフフ(ぉぃぉぃw)と言うつつ・・・コメントするスケベな俺様でした^^;

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どうどうどう (ぷよぱぱ)
2004-09-22 00:07:03
>淑之さん

 ラムちゃんが「サービス」しますので、”本当”には、覗かないでくださいね。
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いつも・・・ (ぷよぱぱ)
2004-09-22 00:10:57
お玉さんの絵を見ると、いつも”ホッ”として、肩のところがすこぉし軽くなります。

そうすると、”ちょっとおかしな”仲間が、ぴピッと舞い降りてくるのですよ。

ありがとう。お玉さん。
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えへへ・・・・^^; (淑之)
2004-09-23 21:12:20
>ぷよぱぱさん

あはは・・・・^^;

こりゃまた~ぷよぱぱさんに一本取られてしまったなぁ~~~うんうん

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みなさんこんばんは、お女中です (お玉)
2004-09-23 21:43:27
ぷよぱぱさん、淑之さん

今青猫の絵をかいているところでした。

真夜中までに間に合えばいいのですが。
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ううっ (ぷよぱぱ)
2004-09-23 23:12:07
>お玉さん

 先ほど、別件(類似の?)件で送ったメールにも書きましたが、ちょっとだけBlog覗いてしまったので、ドキドキです。

 楽しみに「お預け」喰らっていますので、ご無理をなさらず。
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お粗末ながら (お玉)
2004-09-24 01:30:25
アップいたしました。

少年プーヨ、お玉ブログの中で

フェチの一歩を踏み出しております。(笑)
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でへでへ (少年プーヨ)
2004-09-24 01:55:44
いやん、青猫さん。

スリスリしてぇん。



<まあ、こっちのBlogぢゃあ、こうゆうキャラですね。

(ハッ、この二面性が後に・・・まさか・・ね?)
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Unknown (Unknown)
2005-04-29 09:20:36
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