その者たちは栄華を極め 彼等の王道楽土は永遠に続くかと思えた。 その楽園の中で ある者は小山のような巨体を持ち 辺りを睥睨していた。 ある者は獰猛な牙と俊敏な脚をもち 全てのものをその口で屠っていた。 また、ある者は集団で暮らし 彼等の子を育む優しさがあった。 そして、別なある者は同じく集団で動き 狡賢い知恵をもって、別なものを狩った。 だが、彼等の平安は何時までも続かなかった。 ある日、天が裂け巨大な鎚が振り下ろされた。 その所為で、海が滾り何日もの豪雨が続いた。 そして分厚い雲は晴れることなく、大地は凍てついた。 かくして栄華を誇った王者たちも そのままの姿で生きながらえる事は出来なかった。 彼等は、生き残るために その姿を変えたのである。 そして・・・ 今日、この日。 一足早い、祝いの宴を 彼等の末裔が飾る事となった。 自家製ゆえ、あまり見栄えが良くないが 王者の末裔は、数億年の時を経て 我が家の宴に、笑顔をもたらしてくれたのである。 |
Happy Christmas
食い尽くした鶏がらが、恐竜の骨格標本に見えてしょうがないんですもの。
メリークリスマス。