不条理み○きー

当面、きまぐれ一言法師です

ジェダイの「ライトセーバー」における戦法の考察 (後編)

2005年08月10日 17時28分48秒 | Entertainment

<理力との関連>
 もう一点、気になるのは、「ライトセーバー」と「理力(Force)」の関係である。
 前編で述べたように、「ライトセーバー」の高出力のエネルギー放射から成る「刀身」を維持するには、何らかのエネルギーの供給が必要と思われる。
 一部の「STAR WARSエンサイクロペディア」には、とある鉱石のエネルギーで、と記載されているようだが、それでは「理力」が全く無関係、とは思えないのである。

 まず、エピソードIVで、オビ・ワン・ケノービー自身が、「サイトセーバー」は「ジェダイ」の伝統的な武器だ、と述べている。
 実際には、類似の武器を「理力」のダークサイドを操る「シス」の面々も使用するのだが、「理力」を持つ者でないと、使えない武器なのだろう。

 それに、「ジェダイ」の手を離れてあのビーム状「刀身」が輝いている所を見た覚えがない。
「ジェダイ」以外が、「ライトセーバー」使っているシーンがないことも同様である。
(ちょっと、個人的な嗜好の関係で、エピソードI,IIの分は自信がないのだが^^;)

 以上から、私はあの「ライトセーバー」の「刀身」は、「理力」により、形成されていると、考えるのである。

<正当なる「ライトセーバー」を用いた戦闘の考察>

 さて、これまでの話をふまえて、主題である「ライトセーバー」を用いた基本的な戦闘方法について考察する。

 まず、「構え」である。
 名前には「セーバー(Saber:サーベル)」とあるが、その構えは、通常、両手を添えて構える日本の剣術方式に似ている。
 これは、先に述べた「ライトサーバー」の「刀身」の形成方法を考えるに、十分に「理力」を「ライトセーバー」に仕込まれた鉱石に伝えるには、接地面を広くする、と言う意味で当然の構えである。

 次に、「戦闘の形式」である。
 「STAR WARS 全6作(現時点ではね;p)」中には、複数の敵を相手に「ライトセイバー」で、ばったばったとなぎ倒すシーンも見受けられる。
 しかし、本来、争いを好まないはずの「ジェダイの騎士」としては、無用な対決を避け、首謀者と1対1の対決形式を取ることが、本来の戦闘形式であろうと推察する。

 事実、エピソードIVでダースベイダーとオビ・ワン・ケノービーが対決するシーンでも、わざわざダース・ベイダーが群がるストームとルーパー」に対して、
「さがっておれ」
と指示を出したのも、本来の「ジェダイ」の仕来りに則ったのだろうと思われるからだ。

 最後に「決め技」である。
 まあ、何てったって「戦闘」なので、兎に角相手が「戦意」を無くせば勝ちなのだが、映画をじーっと見ていると、明らかにねらう場所がある。

 そう書くと、(いや、そんなこと言われなくとも)お解りの方もいると思うが、「ジェダイ」の剣法は、とにかく「籠手」狙いなのである。
 いや、厳密には「腕」狙いと言うべきか?
 それは、たとえば、こんなシーンである。
エピソードIV酒場でルークに因縁をつけたエイリアン。
エピソードV氷の惑星ホスでルークと対決した雪の怪物。
  〃   ダース・ベイダーと対決したルーク。
エピソードVIルークと再度、対決したダースベイダー。
エピソードIIドゥークー伯爵にやられたアナキン
エピソードIII・・・ネタバレなので書かないけれど、いっぱい。^^

 ざっと思い出すだけで、これだけある。

 ではなぜ、「ジェダイ」は執拗に腕をねらうのか?
 表向き(?)は、
「殺さずに相手の戦意を奪う最良の方法」
と言うことのようなのだが、私が思うにもう一つ、裏があると思っている。

 そう、「理力」は、腕あるいは掌から出ているのである。
 なので、腕を切り取ってしまえば、反撃の仕様が無くなるのだ。

 だって、思い返せば、オビ・ワンもヨーダも、「理力」を使うときは手を翳していたではないか!
 銀河皇帝の「ビリビリ」だって同じです。
 
 いや、なんだか話がずれかけているが、兎に角、「ジェダイ」の決め技は、「籠手」一本!なのである。

 ちなみに、腕を切り落とすというと、ジェダイが少し残虐に思えるが、ここでも「ライトセーバー」の特性が活きてくる。
 すなわち、レーザー状の「刀身」で切断面を直ちに焼いてしまうことで、極度な出血を押さえるのである。
 加えて、進んだドロイドの技術があり、手足を失っても有る程度の再生ができる事も考えると、そんなに残虐な話ではない・・・のかも知れない。

 ちなみに、「腕を切り落とす」という元ネタは、ジョージ・ルーカスの敬愛する「黒澤明」監督の「用心棒」で御船俊郎がチンピラの腕を切り落とすシーンにあるらしいのだが、有る意味欧米人にとってはそれほど印象に残るシーンだったと言うことだろう。

<まとめ>
 さて、こうして考えると、エピソードI~IIIの「ジェダイ」が、徐々に本来の「ジェダイ道」とでも言うべき戦法から、離れて行っていたことが解る。
 
 大勢を指揮し、戦闘の先陣に立つ、等と言うことは、、本来の「ジェダイ道」には無い事なのだ。
 それ故に、アナキンが「ジェダイ」のあり方に不審を抱き、それが最終的にはダークサイドに取り込まれるきっかけになるのだから、もしかすると、もちっと「マスター・ヨーダ」は、責任取った方が良いんじゃない?とか思うのだが、あのおっさん(?)は、さっさとずらかって、辺境の惑星でさっさと隠遁生活を決め込んでしまうのだから、それも凄いと思う。

 さて、最後に、こう考えてくると、もう一つの謎も解ける。
 それは、エピソードVで「ルーク・スカイウォーカー」が、惑星「ダゴバ」の森の中で、「ダース・ベイダー」の幻影と対峙した際、どうすべきだったかという謎である。

 皆さんも、お解りですね?
 そう、ルークは「怒り」と「恐怖」に捕らわれることなく、冷静に、ダース・ベイダーの「腕」を刎ねれば良かったのである。

 以上、この項終わり。

 ここまで、勝手な妄言にお付き合い頂いた方に感謝。
 あと、本来、BLOG STATION 「スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐」の虎記事として書き出したのですけれど、も、好き勝手書いて訳わかんないので、虎せずにリンクのみ掲載します。
 kenさん、すんません。

 ~ 挿絵は、往年の「スターログ」に掲載されていた「高野文子」嬢のカットを、若かりし私が「模写」した物です。 ~

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (Ken)
2005-08-10 18:47:04
ライトセーバー戦法の気になる点は、「間合いが足りない」というところです。

互いの懐に入り込んだ距離で、チャンチャンバラバラは、いくらなんでもあり得ないでしょう。

日本映画でこんなのあったかなあ、と思いめぐらしてみたら・・・、ありました。

「椿三十郎」

相手を袈裟懸けに一刀両断!

でも、あれも接近しすぎ!(笑)
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それは、きっと (ぷよぱぱ)
2005-08-11 00:54:51
★kenさん

 作法なのかもしれませんよ。

 いや、何せ、宇宙には99の謎がありますからね。

 

 ま、客観的に見ても、ルーカスの「黒沢」かぶれの感は否めないでしょう。
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Unknown (えけー)
2005-09-17 05:45:49
えーっと・・

エピソード5でハン・ソロが

ルークを助けるのにセイバーを

使いましたけど(動物の腹切り)

・・彼はフォースは使えない

はずですが・・・・
返信する
ざっつらいと! (ぷよぱぱ)
2005-09-18 09:01:19
★えけーさん

 初めまして。

 その通りですね。

 私も失念していました。

 でも、アレはきっと、ルークを助けたい一心のソロの想いがライトセーバーに伝わったのでしょう!

 ・・・駄目? ^^;

 とまれ、また、コメントしてくださいね。
返信する
エピソード5では (はんたろう)
2005-09-18 14:05:05
なにしろあの星は年がら年中冬なので、

ハン・ソロには理力のかわりに







ものすごい静電気がたまっていたのです。
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いいなぁ、それ。 (ぷよぱぱ)
2005-09-18 23:42:23
★はんたろうさん

 Blog界のハン・ソロの登場ですね。^^

 笑いますた。その解釈。

 ライトセーバーは、放電電極ですかっ?!



 ちなみ、私はあのシーンで、やたらとモツ鍋が食べたくなりました。
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