<理力との関連>
もう一点、気になるのは、「ライトセーバー」と「理力(Force)」の関係である。
前編で述べたように、「ライトセーバー」の高出力のエネルギー放射から成る「刀身」を維持するには、何らかのエネルギーの供給が必要と思われる。
一部の「STAR WARSエンサイクロペディア」には、とある鉱石のエネルギーで、と記載されているようだが、それでは「理力」が全く無関係、とは思えないのである。
まず、エピソードIVで、オビ・ワン・ケノービー自身が、「サイトセーバー」は「ジェダイ」の伝統的な武器だ、と述べている。
実際には、類似の武器を「理力」のダークサイドを操る「シス」の面々も使用するのだが、「理力」を持つ者でないと、使えない武器なのだろう。
それに、「ジェダイ」の手を離れてあのビーム状「刀身」が輝いている所を見た覚えがない。
「ジェダイ」以外が、「ライトセーバー」使っているシーンがないことも同様である。
(ちょっと、個人的な嗜好の関係で、エピソードI,IIの分は自信がないのだが^^;)
以上から、私はあの「ライトセーバー」の「刀身」は、「理力」により、形成されていると、考えるのである。
<正当なる「ライトセーバー」を用いた戦闘の考察>
さて、これまでの話をふまえて、主題である「ライトセーバー」を用いた基本的な戦闘方法について考察する。
まず、「構え」である。
名前には「セーバー(Saber:サーベル)」とあるが、その構えは、通常、両手を添えて構える日本の剣術方式に似ている。
これは、先に述べた「ライトサーバー」の「刀身」の形成方法を考えるに、十分に「理力」を「ライトセーバー」に仕込まれた鉱石に伝えるには、接地面を広くする、と言う意味で当然の構えである。
次に、「戦闘の形式」である。
「STAR WARS 全6作(現時点ではね;p)」中には、複数の敵を相手に「ライトセイバー」で、ばったばったとなぎ倒すシーンも見受けられる。
しかし、本来、争いを好まないはずの「ジェダイの騎士」としては、無用な対決を避け、首謀者と1対1の対決形式を取ることが、本来の戦闘形式であろうと推察する。
事実、エピソードIVでダースベイダーとオビ・ワン・ケノービーが対決するシーンでも、わざわざダース・ベイダーが群がるストームとルーパー」に対して、
「さがっておれ」
と指示を出したのも、本来の「ジェダイ」の仕来りに則ったのだろうと思われるからだ。
最後に「決め技」である。
まあ、何てったって「戦闘」なので、兎に角相手が「戦意」を無くせば勝ちなのだが、映画をじーっと見ていると、明らかにねらう場所がある。
そう書くと、(いや、そんなこと言われなくとも)お解りの方もいると思うが、「ジェダイ」の剣法は、とにかく「籠手」狙いなのである。
いや、厳密には「腕」狙いと言うべきか?
それは、たとえば、こんなシーンである。
エピソードIV | 酒場でルークに因縁をつけたエイリアン。 |
エピソードV | 氷の惑星ホスでルークと対決した雪の怪物。 |
〃 | ダース・ベイダーと対決したルーク。 |
エピソードVI | ルークと再度、対決したダースベイダー。 |
エピソードII | ドゥークー伯爵にやられたアナキン |
エピソードIII | ・・・ネタバレなので書かないけれど、いっぱい。^^ |
ざっと思い出すだけで、これだけある。
ではなぜ、「ジェダイ」は執拗に腕をねらうのか?
表向き(?)は、
「殺さずに相手の戦意を奪う最良の方法」
と言うことのようなのだが、私が思うにもう一つ、裏があると思っている。
そう、「理力」は、腕あるいは掌から出ているのである。
なので、腕を切り取ってしまえば、反撃の仕様が無くなるのだ。
だって、思い返せば、オビ・ワンもヨーダも、「理力」を使うときは手を翳していたではないか!
銀河皇帝の「ビリビリ」だって同じです。
いや、なんだか話がずれかけているが、兎に角、「ジェダイ」の決め技は、「籠手」一本!なのである。
ちなみに、腕を切り落とすというと、ジェダイが少し残虐に思えるが、ここでも「ライトセーバー」の特性が活きてくる。
すなわち、レーザー状の「刀身」で切断面を直ちに焼いてしまうことで、極度な出血を押さえるのである。
加えて、進んだドロイドの技術があり、手足を失っても有る程度の再生ができる事も考えると、そんなに残虐な話ではない・・・のかも知れない。
ちなみに、「腕を切り落とす」という元ネタは、ジョージ・ルーカスの敬愛する「黒澤明」監督の「用心棒」で御船俊郎がチンピラの腕を切り落とすシーンにあるらしいのだが、有る意味欧米人にとってはそれほど印象に残るシーンだったと言うことだろう。
<まとめ>
さて、こうして考えると、エピソードI~IIIの「ジェダイ」が、徐々に本来の「ジェダイ道」とでも言うべき戦法から、離れて行っていたことが解る。
大勢を指揮し、戦闘の先陣に立つ、等と言うことは、、本来の「ジェダイ道」には無い事なのだ。
それ故に、アナキンが「ジェダイ」のあり方に不審を抱き、それが最終的にはダークサイドに取り込まれるきっかけになるのだから、もしかすると、もちっと「マスター・ヨーダ」は、責任取った方が良いんじゃない?とか思うのだが、あのおっさん(?)は、さっさとずらかって、辺境の惑星でさっさと隠遁生活を決め込んでしまうのだから、それも凄いと思う。
さて、最後に、こう考えてくると、もう一つの謎も解ける。
それは、エピソードVで「ルーク・スカイウォーカー」が、惑星「ダゴバ」の森の中で、「ダース・ベイダー」の幻影と対峙した際、どうすべきだったかという謎である。
皆さんも、お解りですね?
そう、ルークは「怒り」と「恐怖」に捕らわれることなく、冷静に、ダース・ベイダーの「腕」を刎ねれば良かったのである。
以上、この項終わり。
ここまで、勝手な妄言にお付き合い頂いた方に感謝。
あと、本来、BLOG STATION 「スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐」の虎記事として書き出したのですけれど、も、好き勝手書いて訳わかんないので、虎せずにリンクのみ掲載します。
kenさん、すんません。
~ 挿絵は、往年の「スターログ」に掲載されていた「高野文子」嬢のカットを、若かりし私が「模写」した物です。 ~
互いの懐に入り込んだ距離で、チャンチャンバラバラは、いくらなんでもあり得ないでしょう。
日本映画でこんなのあったかなあ、と思いめぐらしてみたら・・・、ありました。
「椿三十郎」
相手を袈裟懸けに一刀両断!
でも、あれも接近しすぎ!(笑)
作法なのかもしれませんよ。
いや、何せ、宇宙には99の謎がありますからね。
ま、客観的に見ても、ルーカスの「黒沢」かぶれの感は否めないでしょう。
エピソード5でハン・ソロが
ルークを助けるのにセイバーを
使いましたけど(動物の腹切り)
・・彼はフォースは使えない
はずですが・・・・
初めまして。
その通りですね。
私も失念していました。
でも、アレはきっと、ルークを助けたい一心のソロの想いがライトセーバーに伝わったのでしょう!
・・・駄目? ^^;
とまれ、また、コメントしてくださいね。
ハン・ソロには理力のかわりに
ものすごい静電気がたまっていたのです。
Blog界のハン・ソロの登場ですね。^^
笑いますた。その解釈。
ライトセーバーは、放電電極ですかっ?!
ちなみ、私はあのシーンで、やたらとモツ鍋が食べたくなりました。