Chicagoでは、財政が赤字になった場合に、Chicago市が全額負担する、という同意をした事によって、市民の招致支持が、IOC視察のあった2月の61%から47%に落ちたようです。(9月2日 Chicago Tribune調査;http://www.chicagotribune.com/news/local/chi-olympics-poll03sep03,0,7067717.story?page=1)
Chicago市の財政は今、非常に悪いのです。この財政負担の可能性によって、更に市民サービスが悪くなるのを気にしているようです。(ここ数年で10%の学校を閉鎖したり、2月には警察職員と医療関係者が、雇用と給与を求めてデモをしたり。アメリカは、市民が困ろうと、無い袖は振れない、とばかり本当に閉鎖してしまうのが凄い。 写真は2月にIOC委員が視察にChicagoを訪れた際に、目にすることになった警察官や医療関係者のデモの様子。 「招致する予算があるなら私たちに払え」がメッセージ。)
Chicagoは、Obama大統領のホームタウンで、又、Obama氏は、誰でもが会ってみたい世界一、影響力のある大統領ですから、殆どがセレブ好きのIOCの投票委員も、彼との面談は、どんなに忙しくても優先的に時間を割くでしょう。
でも、会って仲良く話すことと、実際にChicagoに投票するかは別の事です。記念写真を撮った後は、リスク分析をしっかりやって欲しい、とお願いすれば日本にも勝機があります。
そもそも日本の国民の誘致支持率が50%-60%という事が、日本で実施時の一番の懸念点とされてきましたが、これでChicago市も並びました。いや寧ろ、誘致が決定後に本格化する財政負担をChicago市民が耐えられるかは分かりません。 東京は既に充分な預金を積み立てていますが、財政に苦しむChicago市民の支持は、今後6年間で、もっと悪化するかも知れません。
日本にはインフラを期日までに整備する産業をもっていますので、Rio de JaneiroやMadridよりも、財政面でも運営でも、優位にある事は間違いありません。 問題は、日本はスパニッシュ圏よりも魅力的であるか?という事でしょう。
今、4都市が接戦と言われており、勝敗はFinal Presentationにかかっている、とも言われています。
「参加するからには勝たなくてはいけない」と語った鳩山首相。現地行きを表明されていますが、頑張ってください。 大阪で招致失敗していますから、負け癖がつくと、日本のプレゼンスが、本当に危なくなります。
東京都ホームページ(http://www.tokyo2016.or.jp/jp/)ページ下 右隅にある
応援ボタン。 クリック数が1,529,684になりました。3日間で、15,536増。発表は金曜日、木曜日までが勝負です。 まだ、応援ボタンをクリックされていない方は是非。