もっともっとNippon

日本がもっと豊かな国にならないか、と思ってい、気がついた事をコメントします。ご意見、異論、反論も募集中です。

G20だけではない。 中国がIMFや世銀でも自国の更なるプレゼンスを求めて

2009-09-27 14:45:08 | 日記
かくしてG8という枠組みは崩れ、G20という新しい枠組みが始まりました。 アジアからも中国、韓国、インドネシアを始め多数の国家が参加することになり、結果、日本のプレゼンスが低下し、日本の意思を反映することが非常に難しい体制になりました。

でも、それだけではありません。 先日の上海訪問中に手にした人民日報紙(英語版)では、中国が既存のIMFや世銀での投票権の拡大を求めて、積極的に活動を始めた事が報道されていました。

現在、IMFでは、投票権の全体の16%が米国、日本が6.0%、ドイツ 5.9%とフランス 4.9%、イギリス4.9%と続き、6位に中国 3.7%に割り当てられています。(左図参照;quota方式)

IMFは、勿論、為替安定の為の監視も行っていますが、同時に、国際収支が悪化した国への、IMFの出資金を元に、融資するなどしており、 今年は、2,350億ドルを各国に配分(SDR)していますので、その影響は大きいです。


自国一国の経済政策のみで成長できないグローバルエコノミーの時代の中で、軍事のみならず、このように経済でも自国のプレゼンスの拡大を目指す中国と、どうつきあっていくのかは、日本の将来にとって非常に大事な問題です。

こういった中で、鳩山首相が、東シナ海にも言及しつつ、東アジア共同体構想を提言した事は、非常に重要です。 中国は、このような構想がなくても、既にASEAN各国と、中国一国でイニシアティブをとりながら、強い結びつきをもっていますから、興味を持たないでしょう。しかし、ASEANも、軍事覇権国家でもある中国のみが台頭する事に不安を抱いている国も沢山あります。 

今まで、色々な理由から遠慮していた日本が、新たな枠組みを提唱してイニシアティブを発揮しようとする事は、とても大事な事だと思います。

もりあがらない自民総裁選。 自民党、復活しなくて良いですが。

2009-09-27 13:04:22 | 日記
盛り上がらないのは、やはり政策論争にならないからでしょう。(各氏の主張は、自民党HPでも動画配信しています。http://www.jimin.jp/index.html)


辛うじて、河野氏が「小さな政府、自由主義、経済優先」が述べていますが、本当に議論を通して知りたいのは、自民党が圧勝した小泉「郵政選挙」と大敗した、先の09年衆議院選挙の政策をどう総括して、どういう政策を党として目指していくのか?ということ。(敗因は、首相がころころ変わった、という表面的理由だけではないですよ。)


ただ、河野氏によると、未だに派閥長老の締め付けが強くて、そういった政策論争も出来ない状況とのこと。 氏の主張をきくと、如何に自民党が党としての政策論争もなく、人事も予算も”ボス”が支配する前近代的な党の体質であったが良く分かります。 

政策立案は官僚にまかせ、政治家は、官僚と民意の調整という微修正(ブローカー業務)に奔走しただけであったか良くわかります。

自民党の復活する声もありますが、このような状況では、復活してもらわなくて結構かと思います。 民主党も、右から左までかなり幅広い政策集団です。 この中に合流してもらって、その中で、場合によっては、民主党が2つの政党に分割されても一向に構いません。 寧ろ党としてのシステム、政策立案能力は、民主党の方が優れている気がします。 実際、連発される政策は、とにかく”目からうろこ”的に、抜本改革につながる可能性を感じさせます。”ああ、そういうアプローチの仕方もあったのか”と。


山本一太議員、「”気分は直滑降”でも現実は遠回りする事もある」と自分のブログ(http://ichita.blog.so-net.ne.jp/)で述べていらっしゃいますが、もっと大きく迂回する、ということもありですよ。。。


どうでしょう?