八ッ場ダムの建設工事が、入札停止の状況となっています。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20090903-567-OYT1T00626.html
昭和27年に計画発表以来、数々の反対活動により工事が進みませんでした。昭和41年に現場調査に入って以来、移転を強制された住民の方々の葛藤は、心が痛くなる限りです。しかし、57年間、一度も必要性を感じなかったのですから、やはり中止するべきではないでしょうか?
事業総経費 4600億円とされていますが、開発が本格的に始まれば、それ以上に費用が膨らんでいくのは明らか。必要のない物は作らない、という原則に立ち戻るべきだと思います。そして、このエリアは、現在の社会ニーズにあった自然公園などに、開発の方向を変えることは出来ないのだろうか、と思います。
一方、同じ昭和41年に計画された東京外環道延伸事業。 必要性はずっと指摘されてきましたが、やはり住民との話し合いの為、2009年まで凍結されてきました。
結果、練馬JCT~東名JCTまでの16kmを整備するのに1兆3000億円かかることになりました。 それでも、社会的効用が高いとして、開発が推進されようとしています。 私は、この整備工事を必要だと思いますが、東京で基盤整備をする事が、如何に割高になってしまうかが分かる事例だと思います。
1m進むのに8100万円の費用です。 2mで1億6200万。 これだけの投資を地方にしたら、どれだけの基盤整備ができることでしょう!?
(参考;http://www.geocities.jp/unipolarnation にて)
八ッ場ダムと外環道延伸。 どちらも、東京圏の機能維持を目的としたプロジェクトですが、このまま東京圏の為に投資をしていて良いのか、疑問に思います。