もっともっとNippon

日本がもっと豊かな国にならないか、と思ってい、気がついた事をコメントします。ご意見、異論、反論も募集中です。

首相就任演説:国債発行 44.3兆以下の目標

2010-06-08 23:27:50 | 日記
菅首相が就任演説の中で、財政再建をとりあげていますね。 今まで、効果の薄い公共投資に税金を投入してきたと。

財政再建が大切なのは、誰もが納得するところでしょう。 そして、最近の最近のメディアでは、税の不足分に充当する為に、消費税率のUPも止むを得ないのではないか、という論調が目立ち始めています。

しかし、これは如何でしょうか? 効果の薄い公共投資に湯水のように予算をつけてきた行政を改革し、予算の効率運用をするのが先でしょう。

日本をたて直す為には、かなりの抜本的な改革が必要で、今回の閣僚(大臣ポスト)の中にも注目されるポストがあります。

第一は、やはり「公務員制度改革」担当大臣である玄葉光一郎氏(46)でしょう。
氏は、民主党政調会長も兼任する重責です。 彼は、公務員改革にも熱心に取り組んできました。

今までの彼は、天下り問題などの、公務員問題の外皮の問題に取り組んできましたが、是非、今後は、本丸の中央省庁の公務員問題に是非、積極的に取り組んでもらいたいものです。

中央省庁の官僚は基本的に優秀な方が多いですが、何故、無駄が生まれるのか。 それは、省庁別に行われる人事制度に起因する、とは古くから指摘されている事です。 

会社でいえば事業部制です。採用から昇格ポストまで、全て一つの事業部の中で行われている。この体制をひいた会社は軒並み業績を落としました。 今、純粋な事業部制をとっている大企業はないでしょう。

是非、国家版 事業部制に改革のメスを入れて、効率的な組織運営と予算執行が出来る仕組みを作りあげてもらいたいものです。

効率運営が出来る体制があって初めて、行政に予算配分をする能力がある、という信任が得られるのだと思います。

Loopyと呼ばれた鳩山総理、辞任

2010-06-02 23:35:02 | 日記
Loopyと呼ばれた首相が辞任しました。 このワシントンポストの記者によって形容されたLoopyという言葉、勿論、基本的には良くない意味で使われますが、必ずしも悪いとばかりは限りません。

このLoopyという言葉が一番似合うと言われていた米国の起業家が、Bill Von Meister. 彼は1975年(それはまだ、Steve Jobsが、パートナーのSteve Wozniak とコンピュータの基盤となるサーキットボードを作っていた頃、つまりパソコンなど存在しなかった頃)に、全ての家庭がパソコンを通して、ネットにつながり、友達とのコミュニケーション、ニュースや株価情報、オンラインゲームを家庭に居ながらにして楽しむような時代がくる、というビジョンを描きました。

そして、ベンチャーキャピタリストから莫大な資金を引き出し、実際にモデムを作る会社を設立しました。 ただ、ビジョンは良かったが時代が早すぎた。それに、科学者としての彼の能力は確かに優れていたが、経営手段は無茶苦茶だった。 結局、彼は退任させられましたが、後にこの会社は、Steve Caseという類い稀なエバンジェリストによって、American Onlineとなって、アメリカがネット時代に突入する代名詞の会社に成長しました。

2009年の衆議院選挙を戦った時の民主党のマニフェストが、鳩山党首がとりまとめたビジョンだとしたら、それを実現できる実務手腕にたけた後継者が出ることを願って止みません。

首相は辞任する時、小沢幹事長に辞任を求めて、2人で同時に職を辞することになったようです。 若しかしたら、彼の残した功績で一番大きいのは、この事かもしれません。 最も古い成功モデルを身に付けた政治家が要職から離れた事は、新しい次の時代の飛躍につながるかも知れません。

今後に期待します。