1960年
ミドリ愛称から受ける感じとは反対に、タフな体力の持ち主だ。広島よりスピードはあり、シュートも鋭いものを持っている。球質はオーバーハンドの投手とほぼ似ているが、これがアンダーハンド気味なフォームから打者の手もとにきて変化するので打ちにくい。四月二十四日、中日球場で巨人をわずか1安打に完封したのは記憶に新しいところ、苦手といわれる左打者にも外角低目へシュートで攻め、この投法の弱点をさらけだすことなく、みごと巨人打者をなで切りにした。また昨年までの無制球が影をひそめ、そのうえ最近はスローカーブでタイミングをはずすなどピッチングの内容にも一段と幅がみられるようになってきた。これは実戦に数多く登板することによって自ら会得した、とうといものであり、これが現在の成績をあげる大きなキメ手となっている。最近の試合では登板につぐ登板でさすがの石川も疲労気味だが、児玉、伊奈などのカムバックに見逃しがつくまではがん張らなくてはなるまい。
石川緑の話 いま疲れている。肉体的にでなく、クロスしたゲームが多いので精神的にまいっている。調子としては悪いことはない。いやなチームはコツコツくる国鉄。これからの問題は打者のかけひきを覚えることだ。15勝くらいは記録したい。
ミドリ愛称から受ける感じとは反対に、タフな体力の持ち主だ。広島よりスピードはあり、シュートも鋭いものを持っている。球質はオーバーハンドの投手とほぼ似ているが、これがアンダーハンド気味なフォームから打者の手もとにきて変化するので打ちにくい。四月二十四日、中日球場で巨人をわずか1安打に完封したのは記憶に新しいところ、苦手といわれる左打者にも外角低目へシュートで攻め、この投法の弱点をさらけだすことなく、みごと巨人打者をなで切りにした。また昨年までの無制球が影をひそめ、そのうえ最近はスローカーブでタイミングをはずすなどピッチングの内容にも一段と幅がみられるようになってきた。これは実戦に数多く登板することによって自ら会得した、とうといものであり、これが現在の成績をあげる大きなキメ手となっている。最近の試合では登板につぐ登板でさすがの石川も疲労気味だが、児玉、伊奈などのカムバックに見逃しがつくまではがん張らなくてはなるまい。
石川緑の話 いま疲れている。肉体的にでなく、クロスしたゲームが多いので精神的にまいっている。調子としては悪いことはない。いやなチームはコツコツくる国鉄。これからの問題は打者のかけひきを覚えることだ。15勝くらいは記録したい。
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