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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

呉俊宏

2025-09-06 08:49:43 | 日記
1992年
森監督が今季期待している投手のひとり、呉が5回を1安打無失点の好投。サウスポー独特のスクリューがよく決まり6奪三振。「自分の持ち味をよく出してくれた」と森監督は目を細めた。「80点の出来でした」貴重な左腕が頭角を現してきた。


この日の先発を務めた呉。「真っすぐが思うように伸びなかった」とは言うものの5回を1安打零封。新球シンカーを交え三振も6個奪うなど、安定した内容で合格点。


呉が、ようやくウイニングショットを身につけた。この日のオープン戦、阪神打線から5イニングで6個の三振を奪ったが、そのうち5個が、ストライクゾーンにスッと落ちる球で仕留めたものだった。本人は「パラシュート」と命名したらしいが、このいわゆる抜いたシュートはコントロールも良く、十分に一軍レベルで通用する「勝負球」といえる。そのほかの球種、ストレートやカーブの制球力も昨年までよりグーンと成長していた。その内容は、ベンチの首脳陣にとっても、予想以上にうれしい誤算だったはずだ。阪神打線が若手中心とあって、マウンドで気持ちを楽にして投げられる状況だったことも、余裕を感じるナイスピッチングにつながったのだろう。登板後、「今日はシュートが決まって楽だった。でも(抑えられたのは)たまたまだし、とにかく精いっぱいですよ」と言っていた。まだ本当の意味での自信は身についていないわけで、このコメントがどのあたりから、自信の弁に変わってくるか。彼の今後の成否は、そのメンタル面にかかってくると思う。この日のように相手打者が二線級なら、いい意味で見下ろす感じの投球ができ、その気楽さがウイニングショットのキレもコントロールも良くしてくれる。だが、相手が一軍の主力クラスだと、そう簡単には術中にはまってはくれない。いかにして思惑通りのピッチングをするか、この決め球の効果を高められるか。すべては、実際の公式戦のマウンドに自信を持って上れるかどうかなのである。オープン戦で常に好結果が出せて、持てる技術にある程度の「自信」がついてくれば、主力に左打者の多いダイエーあたりに先発でぶつけても面白い存在となりそうだ。

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