1961年
かくれた逸材として斎藤正弘投手が案外ひろいものだったと期待を集めている。斎藤投手は三十五年かぎりでライオンズを退団した桑原投手の後輩でやはり左投手だが、1メートル63しかなかった桑原とちがい、斎藤は1メートル76、72キロと体がよい。しかも打っても二年のときから四番を打ち高校生活最後の一年では打率5割、ホームラン5本をたたきだしたということだ。そのため首脳陣もピッチングを生かすべきかバッティングを伸ばすべきか目下考慮中だが、本人は、「どちらかといえば打撃のほうをとりたい」といっている。とにかく、「先輩(桑原)の分までやります」というなど、なかなか頼もしい新人だと、もっぱらの評判である。
かくれた逸材として斎藤正弘投手が案外ひろいものだったと期待を集めている。斎藤投手は三十五年かぎりでライオンズを退団した桑原投手の後輩でやはり左投手だが、1メートル63しかなかった桑原とちがい、斎藤は1メートル76、72キロと体がよい。しかも打っても二年のときから四番を打ち高校生活最後の一年では打率5割、ホームラン5本をたたきだしたということだ。そのため首脳陣もピッチングを生かすべきかバッティングを伸ばすべきか目下考慮中だが、本人は、「どちらかといえば打撃のほうをとりたい」といっている。とにかく、「先輩(桑原)の分までやります」というなど、なかなか頼もしい新人だと、もっぱらの評判である。