プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

吉田誠

2013-03-31 20:24:55 | 日記
吉田 誠外野手

物おじ知らぬ18歳

「得意な学科?英語に数学、それに国語も・・。そう頭がいいんですよ・・・」。入団発表の席で吉田は胸を張って言い放った。物おじしない十八歳である。昨年夏の甲子園では、大宮高の四番打者として対報徳戦で中堅左に百二十㍍の大本塁打を飛ばした。二年生の時投手から外野手に転向。打率三割七分、通算30ホーマーを記録したが「力強いバッティングだが変化球には荒さが残る」というのが甲子園当時の評価であった。「あの目つき、ただものではないですよ」「甲子園の本塁打はまぐれで打てるものではない」。契約が難航した関係もあって、吉田が現場のコーチ陣の目にふれて以来まだ一週間もたっていない。だから各コーチの感想は初印象の域を出ないが、それでも吉田の非凡な素質は注目されている。一八〇㌢、七八㌔。ずんぐり型の多い東映では、スマートな長身が目立つが、吉田は柔軟体操で悲鳴をあげている。相撲取りもその苦痛に泣くという例のまた割り、飯島コーチから「なんだ若いくせに、四十九歳のぼくでもホレ、こんなに伸びるぞ」と怒鳴られた。吉田は下半身が弱いといわれている。下半身の鍛錬が今後の課題であろう。
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古川明

2013-03-31 13:45:42 | 日記
二年目のロッテ・古川内野手(銚子商)も、がん張り組の一人。投手として大洋のテストを受けたが、失敗。ロッテは下手投げだった彼を、バッティング投手として採用した。あるとき、人手不足で三塁を守った。うまい。三塁定着。快足は26の盗塁を記録し、現在盗塁王。打率も3割1分1厘と合格点である。大沢二軍監督はいう。「一千万円積まれても、よそへゆずれない」
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高橋英二

2013-03-30 20:17:19 | 日記
内野手として入団し、打力を生かしての「外野コンバート」。チーム一の30打点をマークしていた高橋英はミートのうまさと安定したフォームで打ちまくった地味なタイプで目立たないが、「実にシェアーなバッター。あれにスイングの切れ味が出れば末恐ろしい打者になる」と田口ヤクルト監督も敵ながらあっぱれと賞賛するほど。

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松本俊一

2013-03-28 22:57:01 | 日記
野手失格して十年目に投手で初勝利

内、外野手を十年間もやっていて、ものにならなかった一軍半選手が、投手に転向して初めて登板するなり、いきなり初勝利をあげた。

記録男金田や稲尾のような大投手にとっては公式戦の1勝などそれほど感激はないだろう。だがプロ入団十年目で初勝利をあげたとなれば話はガラリと変わってくる。その投手の名前は東映・松本俊一投手(27歳)だ。松本にとって生涯最高の思い出になるだろう日は、開幕一週間目の十四日。場所は大阪球場だ。相手は今季優勝の最右翼にあげられている南海だった。この試合まで東映は三連敗の二勝四敗、およそオープン戦の好成績とは程遠い戦績に甘んじていた。「おい松ちゃん!投げてみろ・・」大下監督の思いがけない大声に、一瞬松本はわが耳を疑った。松本は腹にいっぱい力を入れると、マウンドまでスパイクの歯を立てて歩いた。スコアは六対二と南海が四点のリード。南海の三連勝はだれもが九分九厘堅いと思っていた。恐らく大下監督自身も・・・。
だが、松本はそのときこう自分にいって聞かせた。「オレはことしで十年目の選手だが、昨年限りで整理されてたかもしれない。それがプロで生きのびたのはピッチャーに転向したためだ。土橋さん(二軍コーチ)の期待に報いるためにも腕がちぎれるまで投げてやろう・・」と。松本は歯を食いしばって投げた。腹がすわってみると、不思議なほど心のゆとりがでてきた。ストレートも得意のスライダー、カーブもよく決まった。広瀬、キーオ、国貞など三イニングスで五個も三振を奪い無失点に押えた。いままで逆境に生きた松本に勝利の女神も微笑みかけないではいられなかったのだろう。七回宮原の左前タイムリーで三点目を入れ、六対三と詰め寄ると、八回には大杉が新山から劇的な満塁逆転大ホーマー。八回からは僚友の宮崎が二イニングを締めくくり、勝利は松本に転がり込んできた。「ありがとうミヤ(宮崎)」。プロ入団十年目でつかんだ初白星に、松本はこれだけいうのが精いっぱいだった。

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鏑木悦純

2013-03-25 23:42:46 | 日記
プロ入り九年目、昨年、阪神から移籍したばかりで、飛び石移籍の感じだが、すでに妻子持ちのファーム選手という変わり種。11試合で1勝2敗と成績はパッとしないが、コントロールのいい下手投げ投手ちいうことで、巨人は、峰らと並ぶONの調整役にしたいらしい。「十年目で巨人のユニフォームを着るなんて思いもよらなかったけど、来いと言われた以上、新チームで精いっぱいやりますよ」と鏑木。

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辻善之 渡辺政好 平山佳宏

2013-03-24 20:38:24 | 日記
メガトン打線の支え(大洋)

目下、最下位にあえぐ大洋には三人のバッティング専門投手がいる。五年生の辻(平安高)、渡辺(福島工)と六年目の平山(五島高)がそれ。それぞれバラエティに富んでおり、平山が左腕なら辻は下手投げ。渡辺がサイドハンドだから、相手の先発予想をした上で、投げ込む量も違ってくるわけだ。「きょうは石戸(サンケイ)だ」となると辻が大奮闘し、「広島は大羽」と読めば左腕の平山が登場する仕組み。ところが一人が30分から40分も投げると体力の消耗も大変。「夏場はとくにお手上げですョ。投げた後は食欲も全然・・・」と三人は口をそろえている。

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竹口幸紀

2013-03-24 18:05:34 | 日記
変化球もこなす竹口(日ハム)

日本ハムの竹口も1㍍83と小鷹を上回る大型。長身からの角度のある速球が武器だ。「素材としては楽しみな投手だ。身体は大きいし足腰のバネがいいのが何よりの強味」と、山根コーチもぞっこんほれ込んでいる。一年の時に甲子園で投げているが、これまたほとんど無名。しかし、「カーブが得意」(瓜生スカウト)と変化球もこなせるだけにオープン戦でのデビューも早くなりそう。「いまは皆についていくのが精一杯の感じですが、同期生に負けず、三浦さん、新美さんら先輩選手に一日も早く追いつきたい」と竹口は明日のエースを目指して、意欲いっぱい。いよいよ本格化する紅白戦、オープン戦でどんな投げっぷりを見せてくれるか、楽しみだ。

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二宮忠士

2013-03-24 15:18:20 | 日記
当りが出てきた二宮(東映)

連敗ムードを尾崎の完封勝ち(五日、対東京戦)で脱出した東映、投打に素質のいい選手がおりながら、伸び悩みが目立っていたが、その一人、ルーキー二宮内野手(八幡浜高-東芝)にようやく当りが出てきた。打率はまだ二割一分だが、最近十試合は二割七分六厘(二十九打数八安打)と中距離バッターとして徐々に力をあげている。二塁を守ったり、三塁を守ったり、打順も二番や六番とまだムラの多い状態だが「ジャスト・ミートができるようになって試合が面白くなった」と明るい表情だ。元来が右翼打ちのため、やや長打力には欠けているが、強肩と駿足はイースタンでもAクラス。「柄(一メートル七四、七六キロ)は小さいが、これから伸びる選手の一人」と関係者の評価も上がってきた。

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高井諭

2013-03-24 14:30:40 | 日記
評判倒れの高井投手(サンケイ)

乱打浴びっぱなしの不振つづき

「速球だけで勝負できる投手。シュートの鋭さといい、強気のピッチングはさすが関東の№1投手だけはありますよ」と小山スカウトにベタ惚れされ、すぐにでも新人王争いに首を突っ込みそうにいわれたサンケイの高井(コロムビア)だが、夏場を控えてもピッチングのほうは相変わらず冴えない。十五節現在、十三試合に登板して二勝二敗。この二勝も五月中旬までに挙げたもので、ここ四試合は出ては乱打を浴びるといった不振つづき。十二節の大洋八回戦の先発からこの四試合の成績は17イニング投げて二十九安打、自責点十四(防御率7・41)とう酷さ。とくに大洋戦は鬼門で、現在ファーム落ちしている桑田には八、九回で三ホーマー、佐藤にも打たれて配球の甘さを暴露している。「球の切れがもう一つ。スピードがないところへ持ってきて、高目へ浮いては持っていかれますよ」と高井は反省しているが、いまの調子だと首脳陣が期待する「オールスター前の一軍入り」は見通しが暗い。一緒に投げていた簾内(日鉱日立)が、十日の中日戦(神宮)でひと足先にデビューしただけに高井にしても負けられないところ。高井は「高校時代(中京商)に顔を合わせた高田や中日相手に早く投げてみたいんだけど・・・」と口惜しがっている。

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桜井憲

2013-03-24 12:51:17 | 日記
新人桜井(東映)は文学少年

頭脳的ピッチングで初完封

東映の秀才投手、新人の桜井投手(日大一高)が、初完投勝利を記録、幸先のよいスタートを切った。対産経一回戦(大和証券)での白星で、三安打、三振四、四球一、失点二というのがその成績。しかし、まだスピード不足が目立ち、打たれた三安打のうち二本は、高山、大塚に喫したホームラン。打った高山は「低目のスライダーにヤマを張っていたので、手が出たが、スピードの違う二種類のカーブはなかなか打ちにくい」と桜井のコンビネーションをほめていた。この桜井、中々の勉強家で大の読書好き。中学時代(茨城県猿島町境中学)から夏目漱石や古典文学に親しみ、生徒会長を続けていたという頭のいい文学少年。ところが桜井家はもともと一家あげてのプロ野球狂で「野球に取りつかれたのは、兄たちのせい」と桜井はいう。長兄の照也さん(三六)、次兄勲さん(二十七)は境高でいずれも投手を経験。二人の兄がプロ入りを望んで果たせなかっただけに、桜井には一家の夢がかけられているというわけ。日大一高時代の恩師高橋監督は「本格派の投手としての期待は十分。しかし、ピッチングに時々、インテリの弱さが出てくるのが心配」という。1㍍81、73㌔と上背もあり、素質も図抜けている桜井がひまの下積みにめげず、何処まで伸びて行くか、楽しみな成長株である。

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鬼頭洋

2013-03-24 12:33:06 | 日記
片目あけた(大洋)鬼頭投手

終盤戦にはいって、やっと鬼頭が片目をあけた。二十日の対サンケイ10回戦(大洋多摩川)で、先発の阿部を3回からリリーフ、以後の7イニングを被安打3、三振6、四球1という見事なピッチングでピタリと押えたもの。開幕いらい3連敗と不振つづきだっただけに11試合目の初勝利を鬼頭は「いい気持ち。それも納得のいくピッチングで飾れたからなおさらうれしい」とごきげんだ。鬼頭は昨年、名古屋商大を三年で中退して大洋入りした期待の左腕投手。在学中はリーグ一の速球王で鳴らし、二年の春のリーグ戦では一試合17奪三振(対南山大戦)という快記録をマーク「スピードだけで左のエースにのしあがるだろう」と大洋首脳陣の期待を集めたものだ、無制球がたたって伸び悩み、今年も開幕からファームで調整していた。この間、鬼頭は従来のスリークォーターを上手投げにかえたり、上げた右足を一度止めて投げてみたり種々投法に苦心してたがどれも実らず「不安定なピッチング」が直らなかった。ところが、十日ほど前に静養中の三原監督の視察?を受け「もっとアウトステップにして、腕の振りも元のスリークォーターにしてみろ」とアドバイスされ、これが適面に効いて初勝利の快投に結びついたもの。鬼頭は「あれ以来、肩のしこりが取れたようにピッチングにリズムがでてきた。これからは自信を持って投げ込めるような気がする」と大喜びしている。1㍍79、75㌔。筋肉質の体、おまけに縦21㌢もある大きな手の持ち主で、フォークボールも自在に投げ込む腕を持っているだけに、この辺で立ち直らせたいものだ。

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船渡光政

2013-03-24 12:13:15 | 日記
打点王に東映の船渡外野手

イースタン・リーグも残り少なくなったが、一軍半的な現在のチーム編成では一、二軍のかけもち組がやたらと多く、なかなか腰をすえて技術の向上に励むのは難しい。そんな中で「目を見張るような成長ぶり」と最も注目を集めているのが、フルシーズン二軍でじっくり腕を磨いた東映の船渡外野手(二年生、鳴尾高)昨年は32試合にでて、1割9分3厘というパッとしない成績だったが、今年はずっと一番を打ったり三番を打ったりの大活躍。二十三日現在、打率は3割ちょうど。40安打中、二塁打2、三塁打3、と長打力のあるところをみせ、ホームランも西岡(サンケイ)の6本につぐ5号をマーク。打点23は今シーズンの打点王が確定的だ。

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浜口春好

2013-03-24 09:59:46 | 日記
買われる浜口の打撃(東映)

「体つきもいいが、あの面構えが気に入った」と入団早々、水原監督を喜ばせた浜口(海南高-近畿電電)がメキメキ腕を上げている。十二日現在、14打数4安打の2割8分6厘はチームトップ。「ふてぶてしくて、ちっとも新人らしくない」という評判通り、攻守共に荒削りだが、その代わり魅力に富んでいる。腕っ節が強く、開幕カードの大洋戦では山田裕投手の内角カーブをつまりながら右翼へイースタン第一号。守備面はいまのところ遊撃と三塁のかけもちだが、捕球の甘さは肩の強さでカバー。無難な守備ぶりは先輩の高島正をはるかにしのぐ勢い。それに浜口の場合は何よりも右投げ左打ちが強味の第一だ。現在、プロ野界には毒島(東映)、八田(東京)、金光(大洋)ら右投げ左打ちの好打者がいるが、浜口の目標は、「好打者でなく、強打者。まだ若いんだし、思いきりやってどうしても三塁のレギュラーポジションを獲得したい」とすごい張り切りよう。不振のジマーはともかく、八日の東京戦でプロ入り通算100号ホーマーしたばかりの西園寺も、うかうか出来ないほどの台頭ぶりをみせている。

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細田正彦

2013-03-24 07:57:49 | 日記
堀内に負けられぬ細田(産経)

つい先日まで、一緒にやっていた堀内(巨人)の大活躍は、若手選手たちに格好のカンフル剤になっているが、「ずいぶん水を開けられたもんだ」と人一倍複雑な表情なのがサンケイの細田。昨年、プロ入りして二年目だが、高校時代(山梨・市川高)はエース兼五番バッターとして「山梨県下では堀内と並ぶ好投手・・・・」といわれていたからだ。この細田、数少ない下手投げのひとりだが、下手投げ特有のくせ球がなく、昨年は一軍戦で後半戦にも6試合、リリーフで投げただけ。今年は最初からイースタンで活躍しているが、六日の大洋2回戦(大和証券)でやっと一勝をあげた。通算成績は5試合、23イニングで被安打16、三振5、四球6、自責点6の防御率2・35でまずまず。田所コーチは、「昨年よりスピードがでてきたし、カーブのきれもいい。一寸気の弱いところがあるが、実戦で投げ込む中に試合度胸もついてきた」と二年目の成長を認めている。ただサンケイには鈴木、石戸、森滝と三人も下手投げがいるため、細田がよほど自分のピッチングに特徴を作らない限り一軍昇格は無理だが、「これからチェンジアップを研究して堀内に負けないようがんばります」と張りきっている。

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北尾一喜

2013-03-24 07:14:19 | 日記
中村市が生んだ期待の北尾

南海の大方キャンプでご当所出身のルーキー北尾一喜遊撃手(十八=中村高)は中村市が生んだ初のプロ野球選手。それがおらが国のホークス・タウンでデビューしたのだから地元の熱の入れようは大変なもの。市役所前での歓迎会には野村監督、皆川、広瀬らのベテランに混じってルーキーではただ一人の出席を許可され「野村南海の一員として誇りを持ってがんばってほしい」と激励されている。「おまん(お前さん)やりゃないかんぜよ」北尾がグラウンドに姿を見せるとアチコチから励ましの声がかかる。その声にニッコリうなずきながら北尾はファイトを燃やし、全神経を張りつめてコーチのアドバイスを聞く。首脳陣の評価は、「素直でのみ込みの早い選手」とか、北尾は、「一日も早く出場のチャンスがつかめるようがんばります」と連日特訓の心境でトレーニングをつづけている。

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