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乗船者:kawamura艦長、オギパパ先任伍長、風海庵

パルピット修理と舷門新設の確認にえるそろに集合した。
小雨は上がりかけているが、北東の風が強い。空は西の方から青空が見え始めており、富士山と江ノ島がはっきりと見える。こういう日は風が収まりにくい。
雨が完全に止むまで、セールのセットは様子見。

修理個所のチェックと舷門の使い勝手を確かめた。前のlogで、金具をカラビナに替えた方がいいと書いたが、舷門はライフラインと同じ役目があり、閉めたあともテンションがかかっている状態が必要だ。カラビナにしたらテンションがかかった状態でロックできない。てこの原理でロックする今の金具の方がよい。
乗り降りは格段に楽になった。先任伍長も問題なく乗降。ライフラインも新調してるから、多少船が若返った感じがする。
さて、この状況で最初にドボンするのはだれか?今から楽しみである。

バウのタックラインのカラビナは壊れたままである。これはジェネカー(えるそろでは「マルチパーパス」「マルチ」 呼ぶ。ジェノアとスピンネーカーの中間で左右非対称のヘッドセール)を留める金具である。ジェネカーはスピンほどの推進力はないが、上りの高さは稼げるのだ。セッティングもスピンに比べて楽だ。えるそろのタックラインはバウに金具留めされており、長さが決まっている。風の状況によっては出したり引けたりした方がいいのであり、他の船がどういう方法をとっているか、ポンツーンを一周してのぞいてみた。結果はタックラインが明確に確認できたのは2艇のみであり、いずれもえるそろと同じくバウに留められていて、長さも調節できないタイプだった。バウスプリットのある船はない(リブランスの舳先はバウスプリットになるのかなー?わからん)。
なぜタックラインがない?
ジェネカーを使わないのだ。
なぜ?
スピンワークがしっかりできてるから、ジェネカーを使う必要がないのだ(またはレースのルール上、積んでも使えないことがあるから?)。
なんでえるそろは使うの?
えるそろは面倒くさがってスピンを上げなくなって、スピンワークがぎこちなくなってるのだ。スピンが面倒なのでジェネカーを持ったのか、ジェネカーを持ったからスピンを上げなくなったのか?ま、両方だなと風海庵は思う。とりあえずはラインとカラビナを新調して、今までと同じ留め方をするのが妥当なようだ。
改めて他の船を見ると、あたりまえなのだが、一つとして同じ艤装の船はない。非常に勉強になる。
セルフタッキングジブやメインファーラーを持つ船も増えているように思う。
えるそろの艤装で特徴の一つは、艇体のわりにウィンチ類の径が大きいこと。これは安全につながると思うのだが...。
それにしてもうちの船だけ藻の船底付着量が多いのはなぜ?

雨が上がったので、オーニングの舫いの交換作業をした。
そのあとでセールをセットせずに船を出して機走した。うねりはたいしたことないが、風波でウサギが飛んでいる。北東の風、寒い。針路240°。

クルーザーが殆どいないのに、セールボードとレーザーが頑張ってる。
この風であまり沖に出ると、逗子海岸に戻るセールボードはたいへんだぞっ。

ヒコーキに幼稚園シイラがきた。マヒマヒキンダーガーデンである。ほんとちっちゃい。今までで一番小さいやつかもしれない。即リリース。この季節にシイラとは。水温は20℃以上あると思われ、やっぱり今年の海はおかしい。

定置網がない。全部上がってる。前回と違い、今回はきっちりとアンカーと思われる位置に旗付きのブイが浮かんでいた。けっこうな数が浮いている。定置網の設置&回収作業のプロセスがよく分からないので、今度来るまでに少し勉強してみよう。

風に向うと飛沫がかかる。1300には帰港。帰港直前になって風・波・天気とも回復してきやがった。

買い置きのどんべえの天ぷらそばで昼食。えるそろはインスタント食品をほとんど食べないので、ロングの都度少量買うカップめん類がたまって来た。油が変質しなううちに食べないと。焼酎のお湯割でいい調子になった。測地系設定を変更したGPSが表示する葉山港の緯度経度を、新しい海図上で確認。問題なし。風海庵としては次に風向・風速計を修理したい。これはえるそろができて2~3年で表示が出なくなった。マストトップの計測機器がカラスかなんかにやられたのか、すっかりなくなっちゃったのだ。電装系・表示器は生きているので是非なおしたい。

近々に「三宅島の阿古に行こう!!」という固い決意で1600ごろにお開きにしたが、液体炭化水素は相当量摂取してしまった。

いい空になりやがった。



コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
いいね~ (鵜殿です)
2005-11-14 21:53:38
こんばんは。艤装が各艇によって違うって言うのがまたいいですね~♪確かにみんな違うんですよ!だけど機走野郎には判別不能!なんとな~く違うぞ!って思うくらいで(爆)

BSで世界一周レースって昔見ました、海は何があるかわからんぞ!って教えてくれましたね~。保存食は大切です!うん!
 
 
 
世界一周!! (風海庵)
2005-11-16 20:58:42
鵜殿さん、こんにちは。

世界一周レースを見ましたか。アレに出る人たちは尋常ではないですよね。

吼える40度なんて実に恐ろしい海域です。

ご存知かも知れませんが、シングルハンドの世界記録は、エレン・マカーサーという女性がレコードホルダーなのです。

昨年の11月28日にスタート。今年の2月5日にフィニッシュしました。



所要時間:71日14時間18分

航海距離:27,348マイル

平均スピード:15.9ノット



15.9ノット平均ってことは、感覚的には殆ど20ノットで走ってんだろうなー。



使用したヨットがスゴイ

<B&Q/Castorama>ってヨットなのですが、8.3トン・75ftのトライマラン、すなわち艇体が3体ある三胴艇なのです。

こーんなすげーモンを一人で操って世界一周するなんて、絶句するから是非見てね。

http://www.solarnavigator.net/ellen_mac_arthur.htm

 
 
 
画像が間違えてました。 (風海庵)
2005-11-16 23:01:24
「マルチパーパス」のリンク画像が間違えてました。

「スピンネーカー」の画像をリンクしてしまった

早速、差替えましたのでよろしく。



ついでにエレン・マカーサーのヨットの名前も消えちゃってますが、世界一周当時はB&Qとネーミングされていましたが、今はcastoramaと変わっているようです。スポンサーの名前みたいですね。



 
 
 
そうそう!吼える、唸る!(笑) (鵜殿です)
2005-11-17 18:50:17
こんばんは。

そうです、トライマラン!こりゃスゲー!って思いましたよ。荒れ狂う波を切り裂きながらカッ飛ぶヨット・・・これにエンジン積んで走ったら何ノットで東京湾走れるんだ?って(爆)それだけじゃなくてこの形なら停船時の揺れも軽減出来そう!ではないですか?(^○^)

いつのやつだったか覚えてませんが吼える40度で大怪我したんだけど近くに船が居なくて、一番近くに居た先行してたヨットが戻る形で救援に向かったレースがありましたね~ああいうのはレースに優勝するより素晴らしいですね~海の男ですな~(-○-)
 
 
 
うあ~すごい! (海玉)
2005-11-18 17:00:25
こんにちは~!



海玉です~!少し遅れました~~

HP素晴らしいですね、内容一杯あってほんの少ししかまだ、拝見出来ませんでしたが、これからは通います~~~
 
 
 
おお、海玉!! (風海庵)
2005-11-19 00:33:52
海玉!!元気にやってますか!

風海庵へようこそ。

海の向こうから、こんな風にコンタクトをとれるなんて、すごく素敵なことですね

通ってください

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