航海blog051210 えるそろ on The Deck！！

というわけで（前回のblogを見よ）、めでたく素焼きの焼酎瓶『えるそろ』は、えるそろに乗船したのであった。実に堂々として収まりがいい。チーク材とのマッチングもばっちりで、見事な乗り組み振りである。

今日の乗船者は、kawamura艦長・オギパパ先任伍長・風海庵。
港についた時は快晴、適度な南西の風で暖かく、こりゃ-最高だと喜んでいたが、セールをセットしてるころから風が強まりだした。港外へ船を出したところ、まー、波が悪いの悪くねえのって、三角波がバンバン立って相当荒れている。沖まで機走して波が多少ましな海域でセールを上げることにした。

数艇のディンギーが練習していたが、かなりビビリながらの操艇。えるそろも船首を波がバンバン叩きながらスプラッシュを浴びているので、ディンギーは大変だ。白波の向こうに富士山や伊豆半島がはっきり見えている。これはもう、大西風・大荒れになること請け合いの天候である。クルーザーも殆どいない。

２ポイントリーフでメインを上げにかかったが、不規則なうねりがひどい。風海庵の発案でジブのみで走ることにした。速度や角度は稼げないが、セールワークは軽くなる。僕の記憶にある限り、えるそろがジブオンリーで走るのは始めてである。江ノ島方向に向いながら、ジブファーラーからジェノアを半分ほど展開し引き込んで上りの風をつかまえた。舵を持つとメンスルをあげている時と違い、ウェザーヘルム（風に向って船首が切り上がっていく性質）があまり出ない。舵がふわふわした感じがする。その代わり、船足がおちると風下に頭を振られる。
ジブオンリーで上りの帆走中
タッキングをすると90度以上角度が変わる。風がだんだん西に回りだし強まってきた。伊豆大島方向に進路を定めて上ると非常によく走る。風が安定しているので舵も楽だが、当て舵の抵抗がないのは変な感じ。キールが鳴ったので、6～７ノットぐらい出ていたと思う。このくらいで走っていると多少のウェザーヘルムを感じた。波・風があるので操船感は豪快だ。ただし、マストやリギン類には変な負荷がかかってるんじゃないかと思わないでもない。

長者ヶ崎方向に船を向ける。追い波がデカイので多少ふらつくが、セールのコントロールはシートを出すだけですむ。ジャイブをしたらほぼ葉山マリーナ方向に船首が向いた。ジブファーラーからさらにジェノアを出す。3分の2以上の展開量だと思う。これでほぼ真追っ手の風。速度は出ないが操船はスピンやジェネカーに比べて凄く楽だ。あたりまえだが、トラブルが少ないセールなので、その分の心理的感覚差は大きい。
風は大西になった。そのまま鐙摺の赤灯台まで一直線。港口の波は相変わらず悪い。ちょっともたついてしまったが、港内へ船を入れたところでkawamura艦長と交代。艦長の見事な操船で無事ポンツーンに着岸した。
＜本当に天気晴朗なれど波高し＞だった。

えるそろボトルでお湯割をやりながら、お片づけ。管理事務所で風向・風速計を見たら、真西の風・13～14mになってた（^0=3。
葉山港湾食堂で地ダコの山葵醤油その他で一杯やって帰りました。

ラマーレ・ド・茶屋と江ノ島＆新宿湾