明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

いろいろやってくれる^^;

2019-05-04 | 母との確執

月イチの母宅訪問。
先月はバトッてしまったので、今月は腹を立てまい!と心して向かう。

「電話、その後どう?」
「5回かかってきただけやけど、いいわ~留守電。みんな何も言わずにすぐ切れる」
「それはよかったよかった。ところで、こういうのがあるんやけど」

母の住む市では、「防犯録音機」を無料で貸し出していることがわかった。
65歳以上のひとり暮らし or 昼間ひとりになる65歳以上の人 が対象で、
5月の市報で告知、希望者ははがきで応募し、
申し込み多数の場合は抽選にて200台の貸し出しという。

これを母に提案してみたが案の定、「留守電にしたからもういい」との返事。

「まぁいいやん。ハガキ出すだけ出してみたら」
「要らんわそんなん。コレでじゅうぶんや」
「タダよ。工事せんでもいいんよ、小さい装置を電話に取り付けるだけ。
 私が付けたげるから」

ぐずぐず渋っている。とにかく何かが変化するのがイヤなのだ。
留守電覚えたのにまた何か新しい操作を覚えないといけないのかと思っているのかも。

「ただ今留守にしておりますより、詐欺防止のため会話を録音しておりますのほうが
 悪いヤツらははるかにビビるよ。二度とこの家にはかけんとこと思うわ」

これでようやく納得した。ヤレヤレ。





掃除を済ませてお昼を食べようというとき、母がラジオをつけた。

「テレビ、また映らへんねん」

 ( はぁぁぁ~~(; ̄O ̄) またかい! 今度は何をやってくれたん!? )

確かに地上波が映らない。BSは映っている。
またリモコンのどこかを押したのだろうと入力切替など見てみるが、
特に問題なさそう。

「とりあえず、はよゴハン食べよ。食べてからやりぃな。おいしそう!」

私に打ち明けてすっきりしたのか、寿司折を前にキャピキャピはしゃいでいる。
やりぃな、てね~よう言うわ、ホンマいろいろやってくれるひとや~。
まぁ母のことだから難しい操作はしてないだろうし・・・
それにしてはなんで映らないんだろ? トリセツ引っ張り出してみるか?

「いつから映らへんの?」
「こないだアンタに直してもろて、ちょっとしてから」
「てことはひと月近くテレビ無しやったん?」
「ええねん、ラジオあるから。ラジオは上手に説明してくれはるよ~。
 テレビよりよっぽどいいわ」
「ほな、もうこのままテレビ無しで行く? これもう古いし、捨てよか」
「いやいや、ムニャムニャ・・・」

私は今月もまた消化不良の昼食となった^^;



さてと。
昼食を終えて、トリセツを持ってテレビの前に座る。
困ったときは?のページを開き,一つひとつチェックをしていく・・・
テレビの裏側に回って配線を見ようとしたら、コンセントのそばに一本、抜けたコードがあった・・・

    

テレビ端子だ。引っこ抜いてある。

んもう~~~~!!!  アホや~~~!!! 私 
いの一番にチェックすべきはコンセントなのに~~


コード片手に呆然としている私のそばで母が言い放った。

「それは室外機の電線やねん。
 工事の人が室外機動かしたから、感電したらアカンと思って抜いといた」

(ただいまマンションの外壁大規模修繕中。
 ベランダの防水工事の際に室外機を動かしたと思われ)

はあ~? 

「この線たどってみいな。テレビの裏側につながってるやん。
 これがなんでエアコンの室外機の線なん!」

てか、室外機の線って何?
どこもさわってへんと言いながら、大胆にしっかり肝心なとこさわってるやん!
やってくれるわ~。


「いや~そうやったん、てっきり室外機のやと思てたわ~」
「コンセント抜いてくださいってお知らせあったん?」
「ないけど、抜かな感電しはったらアカンやん」

なんかもう、すごい。ぶっ飛んだ発想に感心してしまう。
怒る気にもならない。
そのまえにコンセントをチェックしなかった自分の馬鹿さ加減がショックすぎて~^^;

「いや~思い込みってすごいな~。なんでそう思ったんやろワタシ。
 アホになってるわ、この頭」
と母は母で自分の頭を抱えている。

しばし、徒労感でぐったり。


「漫画やな」「ほんまや」

おたがいのアホさ加減にもう笑うしかない。



「ごめんなぁ。まぁアイスでも食べよ。コーヒー淹れよか」
「私は柏餅がいい」
「コーヒーに柏餅食べるん?」
「コーヒーにアイス食べるんといい勝負や」

ということで、
コーヒーとアイスと柏餅を食べて、
夕飯はもう入らんわ~^^;と思いながら帰ってきた。
(夕飯食べたけど)