明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

甘えられない損な性格

2015-06-27 | 母との確執

毎週金曜日は母のところへ行き、掃除をすることにしている。

そう母と取り決めたのだが、昨日行ってみると
もう母は掃除機をかけ終わっていた。
結局、私は拭き掃除とトイレ掃除をしただけ






手製のちりめん山椒を持参。
いただきものの山椒の実があったので。



一緒にお昼を食べながら久しぶりに母とおしゃべりをする。

今、母は週イチで歯医者に通っているのだが、
前に住んでいた家の近くの住宅街の中にある歯医者で
今のマンションからは、通うにはちょっと中途半端な位置にある。
電車の駅からは遠く、直通のバスもなく、
一番早いのは歩きだが、普通に歩いても20分以上はかかる。

暑い時期だから、無理しないでタクシーで行くように言っているのだが
先日は頑張って歩いて行った!そうな。

ついでに歯医者の後に父の墓参りにも行ったと。 
歯医者から霊園まで行くには
最寄駅まで30分ぐらい歩き、そこからバスに乗り、
バスを降りたら上り坂をまた10分ぐらい歩かねばならない。

「え~、あそこまで一人で歩いて行ったん?」

「うん。夕方で涼しかったから」

ちょっと自慢げに言う母。
いくら涼しいとはいえ、私でもあの距離を歩くことを想像すると
ちょっと躊躇してしまう^^;

「Kさん(弟の奥さん)がクルマ出すって言うてくれたんやけど、
 こないだも送ってもらったし、いつもいつもは悪いから」

「途中で脱水でも起こして倒れたらどうするの。
 健脚なのはようわかってるけど、そういう時は遠慮なく甘えたらいいのに。
 ついでにお茶して、おしゃべりでもしたらいいやん。
 私も墓参りずっと行ってないから、声かけてくれたら一緒に行ったのに。
 3人でおしゃべりもしたかったわ~」

「あ、そういう考え方もあるか。サッパリ思いつかんかったわ」



父が亡くなってからの母は、
これからは何でも一人でやっていかねばならないと悲壮なる決意をしたようで、
加えてプライドがとても高い人なので、
なかなか人に甘えたり、頼ったりということが出来ない。

「そういう時は遠慮しないで、嬉しいわ~助かるわ~ありがとう!
 て言って、遠慮なく甘えたらいいねん。
 その方がKさんも嬉しいと思うよ。
 年取ったらもう気ぃ遣わずにありがとうありがとうで、何でもやってもらったらいいねん。
 今日もさっさと掃除機かけて、私は何のために来たんかわからんやん」



とか言いながらも内心、

さて自分だったら素直に甘えるか? いや、甘えられないな多分。
そういうところ、私も母と同じだわ、と思っていた。


私も甘えたり頼ったりするのが苦手で、
可愛く甘えたり、ちゃっかりおねだりできるタイプの友人を見ては
要領のいいやっちゃ、と呆れながらもちょっと羨ましかった。

母と私はよく似ている。
きっと私も母のような年寄りになるんだろうな^^;
シャキッとしていると言えば聞こえはいいけど…

しんどくて損な性格だよね、お互い