想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

誰も気づいてくれない

2011-09-29 20:11:11 | 日記
〔暗闇の中で〕


午後六時過ぎ。
ミオがふわっと帰ってきて、なんか様子が変だった。
「転んだ」と一言。
「ちゃんと消毒して」
私はキャベツを刻みながら。「うん‥」

数分後。
ミオが突然、うわああああ!!と泣きながら飛び込んできた。
「転んで、手が‥手が‥!」

両手がダランとしていた。

両手首、骨折。

マジでか。

ミズキが左腕にひび。
ミオが両手骨折。

なんの試練ですか‥。



〔誰も知らないけど〕


今日は、ミズキもミオも病院で、
妹も私も休みで、
昼過ぎに子供たちを置いて、野暮用に。

妹は、父が乗っていたガイアの維持費に悩んでいた。
父は自分が運転しなくなってから廃車にしようとしてたけど、
車椅子乗せて病院通いとか、
雪国での冬には欠かせない車で、

もう色んな理由があって手放せなかったのだ。
で、結果二台の車を管理することに行き詰った妹は、
今日税務課に出頭。

結果、給料日を押さえられ、納税を余儀なくされた。

誰も知らないけど、
私たちは、上田の町なかで、少し辛い目に遭っていた。



〔父のお金で買い物〕


もう私の残金は三桁切っていたんで、素直に父に告げた。
「もうお金がないのよ」

でも、父は薬味の唐辛子とか、
頑丈なサランラップとか、
およそどうでもいいことにこだわるのだ。

だから、言っておかないとね。
味噌を買うことに何の疑問も抱かないババアのように、
わからずやでは困るのだ。

そんな訳で、父のお金をもらって、
税務課の帰りに買い物した。
その帰路の途中でもう一回子供らの病院に寄る。

学校の保険が下りると言っても、医療費は一時立て替え。
K君に振りこんでもらったお金で会計を済ませ、
気づくと、鎮痛剤が処方されてないし!!

請求書見ると、
画像診断に5000円近くとって、
ミオの両手には添え木もなし。鎮痛剤もなし。

どういうことよ?!

薬局で騒いでいる私と妹のところに、
担当看護士がきて説明。

骨折と言っても、子供の骨は大人と違ってボッキリとはいかないのだそうだ。
今回のミオの状態では固定するとかえって動かない手になってしまうのだそうで、
また、「痛い?」という医師の質問に、
ミオは「痛くない」と答えていたことから、鎮痛剤はなし。
湿布から直に鎮痛作用のある薬が出るそうで、
結果痛みに対応しなかったわけではなかった。

ってか、説明しろよ医者!

看護士のひと優秀すぎて、もう怒れない。


ぐったり帰ってきたけど、
父には「怪我した子供を放置し、親の金で夕方遅くまでショッピングを楽しんできた
どうしようもないバカ娘たち」にしか見えないのだろう。

ミオが骨折して24時間経過。
昨日の今頃、ミオはこんな暗闇のなかで独り耐えていたんだと、想う。
いつも、私にも涙を見せないミオが、
久しぶりに泣きながら戻ってきた暗闇。

ここに、私がいてよかった。

明日、学校職員がこの家にくるそうだ。
私は埼玉のおかあさんに事の顛末を告げ、

今日も眠れそうにない。
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