1年前に出て行った妹が 来る
顔を合わせたくなかった
特に 姪っ子は 会えば哀しくなる予感があった
今は 「わあ 大きくなったねえ」なんて雰囲気ではないのだ
まだ 私の中では 癒えない傷なのだった
だって 突然連れていかれて
その直前に 全力で拒否されて
ごはんも 自分の部屋に持っていかれて …
あんな哀しい想いは 忘れようがない
それに 日ごろたまったストレスが
妹を見たとたん どうなるのかすら 判らない
だから 3時くらいにいなくなると聞いて
妹の車がなくなるまで 隣の家の裏庭に隠れていた
3時 … 4時 … 5時 …
車はいっこうに動かない
しまいには 疲れとイライラで
さっさと 出ていけとメールしたが
これものらりくらりと返される
結局今日は友人の家に泊まる予定だったらしく
それならそうと云えばいいのに
車は庭に置いたまま
妹も姪っ子もすでにいなかった もう 真っ暗になっていた …
そして また明日の夕方来るという
もう やめて …
結局私が悪者になった
顔を見たら喧嘩になるかも知れんから
お互い会わずにいよう そうだね ということで済めばよかったのに
メールは返信してこないし
もういい加減にして 早く帰れよ! ってなって
顔も見たくない もうあんたは家族じゃないって 云ってしまった
親を捨てるようなやつは 家族じゃない
私のなかではもう 家族じゃない
そしてもう心のなかはぐちゃぐちゃ
なんでこんなことになってしまうのか
やっぱり 日頃の恨みというやつだろうか
明日も仕事
早く 帰ってください
捨ててった私たちを 惨めな想いにさせないで
それは相当の苦労なの
途方もない 苦しみなの …
判って …。