ダンナサマが心寂しい想いをしているのを、
知っていながら、わたくしは優しくできない。
優しく接することなんか、できるんだろうか。
日記を見たら、
彼女が来なくなったことを、気に病んでいるようだった。
来ても嫌な思いをするんだから、仕方ない…と。
女は計算高い生き物なんだよ。
そんな暴言が飛び出しそうになる。
一緒に温泉行ったり、買い物したり、
そういうことができるあんたが好きだっただけでしょ。
なんて。
今までは、ダンナサマに逆らうことはできなかった。
一方的な暴言にも、耐えるだけだった。
特に、乙女時代、ダンナサマから受けた言葉は、
頭から消えてくれない。
目を悪くすれば「失明すればいいのに」
結婚を拒めば「一生処女でいるつもりか」
多感な時期、少し先のことが見えてしまう自分が怖くてすがりついても、
「嘘つきめ」と頭ごしに黙らせる。
そんなひとだったから、
そんな父だったから、
哀しいと想うことが多かった。
もう父は、面白くなくても、物を投げつけてきたりしない。
暴言を吐いたところで、私はにやりとするだけだ。
こんな関係にはなりたくなかった。
年老いて弱ってしまった父を、
愛しいなどと…
想える瞬間はたまにあるが、
大抵は憎らしいダンナサマなのだ、彼は。
最近は、介護部屋に閉じ込めて、
お声がかからなければ放置状態。
関わっているより、眠っているほうがわたくしには重大な問題で…
こんなにはなりたくなかった。
でも、自分が最後の砦だと自覚があるから、
まだ病院には入れない。
いくら、私が病気が酷い時期、娘から離して精神科へ入れられそうになった
過去があっても、そんなこと理由に、病院には入れない。
大人にならなければ。
でも、優しくもできない。
毎日の食事、排泄、薬、マッサージ、
毎日毎日、今日が限界だ、最後だと、考える。
そして、しばし眠りをとって朝がくれば、
もう一日頑張ってみようと想う。
これは、愛?
なんか違う。
そうなら、もっと寄り添え合えるはずだ。
話に耳を貸すはずだ。
しつじではなく、娘として。
こんなにはなりたくなかった。
お父さんに優しくされた記憶が、私にはないよ。
もっと、病が進行したら、
なにか見えてくるのでしょうか。
ハムスターは、喘息の疑いをかけられ、戻ってきた。
くるみや、柔らかいパンを与える。
どうにか食べている、
その姿がかわいらしい…
知っていながら、わたくしは優しくできない。
優しく接することなんか、できるんだろうか。
日記を見たら、
彼女が来なくなったことを、気に病んでいるようだった。
来ても嫌な思いをするんだから、仕方ない…と。
女は計算高い生き物なんだよ。
そんな暴言が飛び出しそうになる。
一緒に温泉行ったり、買い物したり、
そういうことができるあんたが好きだっただけでしょ。
なんて。
今までは、ダンナサマに逆らうことはできなかった。
一方的な暴言にも、耐えるだけだった。
特に、乙女時代、ダンナサマから受けた言葉は、
頭から消えてくれない。
目を悪くすれば「失明すればいいのに」
結婚を拒めば「一生処女でいるつもりか」
多感な時期、少し先のことが見えてしまう自分が怖くてすがりついても、
「嘘つきめ」と頭ごしに黙らせる。
そんなひとだったから、
そんな父だったから、
哀しいと想うことが多かった。
もう父は、面白くなくても、物を投げつけてきたりしない。
暴言を吐いたところで、私はにやりとするだけだ。
こんな関係にはなりたくなかった。
年老いて弱ってしまった父を、
愛しいなどと…
想える瞬間はたまにあるが、
大抵は憎らしいダンナサマなのだ、彼は。
最近は、介護部屋に閉じ込めて、
お声がかからなければ放置状態。
関わっているより、眠っているほうがわたくしには重大な問題で…
こんなにはなりたくなかった。
でも、自分が最後の砦だと自覚があるから、
まだ病院には入れない。
いくら、私が病気が酷い時期、娘から離して精神科へ入れられそうになった
過去があっても、そんなこと理由に、病院には入れない。
大人にならなければ。
でも、優しくもできない。
毎日の食事、排泄、薬、マッサージ、
毎日毎日、今日が限界だ、最後だと、考える。
そして、しばし眠りをとって朝がくれば、
もう一日頑張ってみようと想う。
これは、愛?
なんか違う。
そうなら、もっと寄り添え合えるはずだ。
話に耳を貸すはずだ。
しつじではなく、娘として。
こんなにはなりたくなかった。
お父さんに優しくされた記憶が、私にはないよ。
もっと、病が進行したら、
なにか見えてくるのでしょうか。
ハムスターは、喘息の疑いをかけられ、戻ってきた。
くるみや、柔らかいパンを与える。
どうにか食べている、
その姿がかわいらしい…