想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

寂しいダンナサマ。

2012-10-12 17:28:45 | 日記
ダンナサマが心寂しい想いをしているのを、
知っていながら、わたくしは優しくできない。
優しく接することなんか、できるんだろうか。

日記を見たら、
彼女が来なくなったことを、気に病んでいるようだった。
来ても嫌な思いをするんだから、仕方ない…と。

女は計算高い生き物なんだよ。

そんな暴言が飛び出しそうになる。

一緒に温泉行ったり、買い物したり、
そういうことができるあんたが好きだっただけでしょ。

なんて。

今までは、ダンナサマに逆らうことはできなかった。
一方的な暴言にも、耐えるだけだった。

特に、乙女時代、ダンナサマから受けた言葉は、
頭から消えてくれない。

目を悪くすれば「失明すればいいのに」
結婚を拒めば「一生処女でいるつもりか」
多感な時期、少し先のことが見えてしまう自分が怖くてすがりついても、
「嘘つきめ」と頭ごしに黙らせる。
そんなひとだったから、

そんな父だったから、
哀しいと想うことが多かった。

もう父は、面白くなくても、物を投げつけてきたりしない。
暴言を吐いたところで、私はにやりとするだけだ。
こんな関係にはなりたくなかった。
年老いて弱ってしまった父を、
愛しいなどと…

想える瞬間はたまにあるが、
大抵は憎らしいダンナサマなのだ、彼は。
最近は、介護部屋に閉じ込めて、
お声がかからなければ放置状態。
関わっているより、眠っているほうがわたくしには重大な問題で…
こんなにはなりたくなかった。

でも、自分が最後の砦だと自覚があるから、
まだ病院には入れない。
いくら、私が病気が酷い時期、娘から離して精神科へ入れられそうになった
過去があっても、そんなこと理由に、病院には入れない。
大人にならなければ。
でも、優しくもできない。
毎日の食事、排泄、薬、マッサージ、
毎日毎日、今日が限界だ、最後だと、考える。
そして、しばし眠りをとって朝がくれば、
もう一日頑張ってみようと想う。

これは、愛?
なんか違う。
そうなら、もっと寄り添え合えるはずだ。
話に耳を貸すはずだ。
しつじではなく、娘として。

こんなにはなりたくなかった。
お父さんに優しくされた記憶が、私にはないよ。

もっと、病が進行したら、
なにか見えてくるのでしょうか。


ハムスターは、喘息の疑いをかけられ、戻ってきた。
くるみや、柔らかいパンを与える。
どうにか食べている、
その姿がかわいらしい…



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