想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

21年目。

2021-07-24 19:48:00 | 日記
娘の誕生日だと言うのに

何も変わらない日常

21年前

昼ごろ

陣痛は 我慢の限界を超えた

どうしても 子宮口が開かず

もうこれ以上 我慢して自然分娩

なんて絶対嫌だと

腹を切ってくれと 医師に頼んだ

私は傷の治りが遅い

小さな傷でもすぐに膿んで

即ち 回復力も弱いとわかっていたが

もう どうでもいい

切って出したら

すごく娘に 悪い事をしたような気になってしまったが

無事に 産まれてくれた

産声を聞いたら

気が抜けて 泣きそうになったが

すぐに看護師さんが

泣かないで

泣くと腹圧で 腸が出ちゃうと言われた

今となっては 笑い話

結局 傷は一ヶ月後位に

急に膿んで 血が流れ

お医者さんが

大慌てで対処してくれたのだが

表面上の事で 中は無事だった

しかし

傷口は 何年も痛み

未だに 天候の具合で

モソモソしている

だけど あの日

産まれてきた子供は大人になり

巣立っていったよ

産まれてくれて

ありがとう。

幸せになってね。
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