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⑤「スキーマ」…思い込み、心の底で信じ込んでいること…生き方を規定する規範(自分特有の思考が生まれる)になっている。「非適応的スキーマ」は「適応的スキーマ」に

2019-10-03 | 野口さん
個人的には、非適応的スキーマを適応的スキーマに変換することを、意識して心がけるだけでも、かなり効果があると思います…

(以下抜粋)

【自己実現の7原則】 第5の原則、心の深層にあるスキーマをゆるめる
2019/09/28 (土) 8:03
 
おはようございます、野口嘉則です。

今回は、
「自己実現のための7つの原則」
のうち、

第5の原則についてお話しします。



第5の原則は、

「スキーマをゆるめる」

です。



では、話を始めましょう。



前回お伝えしたように、

同じ出来事に遭遇しても、
そのとき湧いてくる感情は
人それぞれ違います

それはなぜかというと、
頭の中で考えること(=思考)が
人それぞれ違うからです。



たとえば、

ゴミ出しのときに、
近所の人に挨拶をしたが、
その近所の人は挨拶に応えず、
無言で立ち去ってしまった、

といった出来事に遭遇したときに、


「私は嫌われているんじゃないだろうか?
嫌われてやっていけるのだろうか?」
と考えて不安になる人もいれば、

「こっちから挨拶しているのに、
挨拶を返してこないなんて、
失礼じゃないか」
と考えて怒る人もいれば、

「どうせ私は疎まれているのだ」
と考えて憂うつになる人もいます。



このように、
考え(思考)が感情を生み出すのです。



では、考え(思考)は
どこから来るのでしょうか?

それは「スキーマ」です。



スキーマとは、

人の思考の根底にある「思い込み」のことで、
コア・ビリーフとか中核的観念とも言います。

つまり、スキーマとは、
「心の底で信じ込んでいること」です

そしてそのスキーマが、
生き方を規定する規範になっているのです。



たとえば、
上記のような出来事に遭遇したとき、

「私は嫌われているんじゃないだろうか?
嫌われてやっていけるのだろうか?」
と考える人は、

心の底で、
「人に嫌われるべきではない」 とか
「みんなとうまくやらねばならい」 と
信じ込んでいる可能性があります。

この信じ込みがスキーマです。



また、
上記のような出来事に遭遇したとき、

「こっちから挨拶しているのに、
挨拶を返してこないなんて、
失礼じゃないか」
と考える人は、

心の底で、
「人は皆、礼儀正しくあるべきである」 とか
「失礼な態度をゆるしてはならない」
といったスキーマ(信じ込み)を
持っている可能性があります。



また、
上記のような出来事に遭遇したとき、

「どうせ私は疎まれているのだ」
と考える人は、

心の底で、
「私は受け入れてもらえない人間である」
といったスキーマを
持っている可能性があります。



これらの例でおわかりのように、

心の底にあるスキーマ(信じ込み)から
自分特有の思考が生まれてくるのです。



前回、第4の原則として、
思考を柔軟にしていくことの大切さ
お伝えしましたね。

そして、
そのための効果的な手法として、
認知行動療法というものがあることを
紹介しましたが、

こういった手法を使いながら、
同時にスキーマにも取り組んでいくと、

思考の柔軟化が効果的に進みます。



スキーマの中でも、
悩みや生きづらさの原因となるスキーマや
心の柔軟性を奪うスキーマを
「非適応的スキーマ」と言うのですが、

非適応的スキーマをゆるめていくことで、
思考の柔軟化が進むとともに
心の健康度が増し、
いろいろな面で生きやすくなります



ここで、
代表的な非適応的スキーマ
いくつか挙げてみますね。


「人に嫌われるべきではない」


「失敗をするべきではない」


「相手をがっかりさせてはならない」


「相手を不機嫌にさせてはならない」


「人に甘えるべきではない」


「自分の弱いところを
人に見せるべきではない」


「いつも頑張っているべきだ」


「わが子は私の期待どおりに
育つべきである」


「私はダメな人間だ」


「私は受け入れられない人間だ」



以上、非適応的スキーマを
10個挙げてみましたが、

最初の
「人に嫌われるべきではない」
というスキーマを例にとって
解説しますね。



上述したように、

非適応的スキーマというのは、
悩みや生きづらさの原因となるスキーマ
のことです。

では、
「人に嫌われるべきではない」
という非適応的スキーマが、

なぜ悩みや生きづらさの原因に
なるかというと、

このように信じ込んでいたら、
現実に対して柔軟に対応できなくなって
しまうからです。



現実的に考えるなら、
誰からも嫌われずに生きるなんて
無理ですよね。

人には好き嫌いというものがありますし、
人間関係には相性というものがありますので、

誰からも嫌われない、などということは
現実的にはありえないわけです。



つまり、人間関係においては、

「どうやらあの人は
私のことを嫌っているようだ」

と思わざるをえない場面が
あるわけですが、


そんなとき、
「人に嫌われるべきではない」
というスキーマを持っていると、

過剰に不安になったり、
過剰に落ち込んだり、
過剰に反応したりします。


なぜなら、

「人に嫌われるべきではない」
というスキーマを持っている人にとって、

人に嫌われるということは
あってはならないことだからです。



こんなふうに、
非適応的スキーマを持っていると
現実に対して柔軟に対応できなくなります



そんな非適応的スキーマに対して、

健康的なスキーマ、
現実に対して柔軟に対応できるスキーマを
適応的スキーマ言います。



「人に嫌われるべきではない」
というのは、非適応的スキーマですが、

一方、

「人に嫌われないに越したことはない」
というのは、適応的スキーマです。

後者の方は柔軟性がありますよね。

たとえば、
「どうやらあの人は
私のことを嫌っているようだ」
と思わざるをえない場面に遭遇したとき、

「人に嫌われないに越したことはない。
だけど、嫌われることもあるさ」
と、柔軟に対応できます



こんなふうに、
適応的(健康的)なスキーマは、
どこかファジーで融通が利きます

そして、
非適応的スキーマをゆるめていくと、

結果的に、適応的スキーマが育ち、
現実に対して
柔軟に対応する力が高まります



ただ、非適応的スキーマは、
多くの場合、人生の早期に形成され
長年に渡って持ち続けてきたものだけに、
無意識の領域にまで根を張っています

なので、
自分の中の非適応的スキーマに気づいて、
それをゆるめようと心がけたとしても、
それだけでは、なかなかゆるまないケースが
多いのです。



ちなみに、意識と無意識は、
よく氷山にたとえられますね。

氷山の
水面上に浮かんでいる部分が「意識」
水面下に沈んでいる部分が「無意識」
です。

そして、実際の氷山において
水面下に沈んでいる部分が巨大であるように、

僕たちの心においても、
無意識の比重はとても高く、
その影響力は非常に大きいのです。



スキーマは、そんな無意識の領域にまで
根を張っているので、

意識して心がけるだけでは、
なかなかゆるまないわけですね。



そこでおすすめなのが、

効果的な心理手法やツールを
適切に使うことです。



非適応的スキーマをゆるめていくうえで
極めて効果的な手法の一つに、
「スキーマ療法」というものがあります。

これは
ジェフリー・ヤングという心理学者が
開発した手法なのですが、

幼少期に形成された非適応的スキーマを
ゆるめ、
健康的なパーソナリティ(人格)を形成
していくうえで、
非常に効果的なものです。



他にも心理療法の中には、
スキーマをゆるめるうえで効果的な手法が
いくつかあるのですが、

それも機会があったら、
また紹介したいと思います。



今回は、このあたりにしまして、
ワークセッションの提案をしたいと思います。

今回の記事を読まれたあとで、
以下の問いのどっちかに対する答えを、

僕のフェイスブックページに
書き込んでみてください。

1.今回の記事を読んで何を感じたか?

2.自分はどんなスキーマ(思い込み)を
持っていそうか?


以上の問いのどっちか(あるいは両方)
に対する答えを、
以下の記事のコメント欄にご記入ください。
⇒ http://bit.ly/2nJuVpO

これが、今回のワークセッションです。



毎回、
たくさんの方がコメントしてくださっていて、
とても楽しく読ませていただいてます。

ただし、ご質問に対しては、
個別にご回答するのは難しいのが現状です(^^;

お一人おひとりのご質問に
しっかりお答えしたいという気持ちもあるのですが、

ご回答するためには、
それなりのボリュームの文章を書く必要があり、

たくさんの方がコメントして下さっていることを
考えると、
ご質問に回答する時間を作る余裕がないのが
現状です。

ですので、個別のご質問に対しては
お答えできないことをご了承ください m(_ _)m



ですが、皆さんの書き込みは、
すべて読ませていただいております。

感じたことや気づいたことをアウトプット
することで、

理解と気づきが深まり、
学んだことが定着しますので、

よかったらぜひ、書き込んでみてください。

あなたのコメントを楽しみにしています。
⇒ http://bit.ly/2nJuVpO



次回は、
「最も本質的なこと」についてお話しします。

これは僕が皆さんに
最もお伝えしたいことです。

楽しみにしていてくださいね。

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