大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

進化したうわわの世界

2010年06月19日 | 子育て教室・家族講座
 6月18日、おおさかパルコープ鶴見店をお借りして行った子育て支援教室には20名の方が参加されました。
 「内側からみた自閉症スペクトラムの世界」と題して高橋尚美さんにお話しいただきました。いつも、お話や演奏を通してご協力をいただき本当にありがとうございます。



 いただいた感想などは次号の「ぽぽろだより」でお知らせいたします。ここでは私の感想を簡単に書かせていただきます。

 先ずは娘のSaさんの世界を内側から見る視点で、『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群』からより進化して、その世界が新しく豊かに整理されて語られていました。「特性」「少数派」という一言だけでは片づけたくないSaさんを通した「不便さと豊かさ」の世界がリアルに分かりやすく語られました。

 そして、しっかり内面に寄り添い一緒に歩き続ける家族から少しずつ飛び立とうとするSaさんの姿を今回はお聞きすることが出来て、そこに私は感動しました。

 放課後の学校へ少しずつ登校して、先生と学びだしたSaさん。その背景に学校ぐるみの発達障害とSaさんの理解への努力があったそうです。その理解したい、受け止めたいという思いがSaに伝わったことが大きいとおっしゃっていました。私は先生たちの大変さを理解しつつも、学校がもっともっと「懐の深さ」と「柔軟さ」を持って欲しいと最近強く思っているのですが、お話が終わってからの立ち話の中で、それに加えて「謙虚さ」も必要なんだということも教えられました。自戒したいと思います。

 今回、周りの理解・環境を変えることの大切さと、私はもう一方の本人の主体の形成に注目しました。少しずつ小さいところからの積み重ね=自信と、「少々うまくいかなくても、イヤな思いがあっても、周りが私のことを考えてくれている」と受け止めることができるようになったSaさんの中の「折り合う力」、「敵対」ではなくまんざらでもないという「人への信頼」が彼女の背中を押したのかなって思いました。

 ぽぽろの「夏休みの教職員・施設職員のための実践講座」のトップは高橋さん親子です。私はそこのところをもう少し掘り下げていただけたらありがたいなってお願いしました。
 Saさんのギターとお話もとても楽しみです。


木曜学童

2010年06月19日 | 児童デイサービス
 木曜日の学童保育の様子です。
 この日はGeくんが楽しめることは何だろうと(多分、Kさんが)考えて、以前に彼が療育教室で夢中になってとりくんだ小麦粉ぐちゃぐちゃ粘土。肝心のGeくんは入らずにこのメンバーで楽しみました。Geくんは出来上がった粘土を伸ばしてちぎりして少し遊んだだけでした。

 味も何もない小麦粉をオーブントースターに入れてチンして持ち帰ったお友だちもいました…。今度はクッキーにしたいよね。

 Daちゃん、さすが年季がいっていますねぇ。車庫入れ、うまいよね。

 木曜日はバイトのTaくんが来る日です。彼はもみくちゃにされています。MoちゃんはTaくんが大好き。
 (「MoちゃんはTaくん大好き」を利用して、バイトのTaくんに頼んでMoちゃん作戦をしかけています。それは「僕はな、○○なMoちゃんが好き」「僕はな、○○なことをする子は嫌いやねん」と言ってもらい、自分を見つめてもらうようにします。しばらくお迎えがあっても帰ろうとしない日が続いたことがありました。スタッフが説教しても、お父さんが雷を落としてもあきませんでしたが、Taくんの優しい一言が一発で効いてそれ以来、ホントにぐずぐずすることがなくなりました。余談でした…。)


 ついにYuくんがマスターした「スノボー」です。なかなかバランス感覚がついてきましたよ。スケーターにお尻で座ってこの坂を降りるのですが、バランスを失ってすぐにこけていました。この日はついにこけないでカーブしてお目当てのピンを唐オておりました。「感覚統合」ですよね、Haさん。分かってますよ!ただ、あとからついてくるものとして考えているからあんまり意識していないのですよね。


 ここからは「かくれんぼ」。鬼になった私はパイプを2本持ち出して、子どもらが隠れている箱の中に突っ込んで、「ブー!!」とおならの音を出してやりました。

 先ずはDaちゃんが笑い転げて出てきました。「みっけ!」

 ついにYuくんが「加齢臭」攻撃に耐えきれず出てきました。「みっけ!」

 全く動じないのがYuちゃんです。知らないふりをして「どこに隠れておるんやろう!?」とこの隠れているすべり台の上や横からとぼけるのが遊びを10倍楽しむコツです。

 (また余談です。実は、昨日の金曜日学童では「かくれんぼ」大好きYuくんが来る日で、全員参加で大いに盛り上がったのでした。あの狭いぽぽろの中でいつも私はなかなか見つかりません。そんな時はくしゃみをしたり、プーとおならの音をさせたりするとこれまた大いに盛り上がります。昨日は子どもらだけで円陣を組んで私を見つける作戦会議をしておりました。ま横で「あのはげ頭はどこへ行ったんやぁ!」「オーイ、おっさん!」などとほざいています。「プー」と吹き出しても見つけてくれないので、笑いをこらえながら15分近く棚の中で潜んでおりました。最後に見つかった時の大騒ぎ、大笑い、肩を叩いて喜びあいました。
 昨日かくれんぼをしたMoちゃんが今日来るなり「昨日、おもしろかったなぁー」と真っ先に言いに来てくれました。ホントに見ているスタッフもお腹がよじれるぐらい笑いました。「たかがかくれんぼ、されどかくれんぼ」一番シンプルだけど、ワクワクドキドキオモシロ~イ。

 もう一つ、Daちゃんがお母さんと帰った後でも笑い転げた「Daちゃんのオナラブ~遊び」の様子。お母さんもその様子をブログ(「にこにこ生活」)に書いていらっしゃいます。
 オナラブ~遊びでブーブーふかしていた笑い転げていたDaちゃんが、お迎えのお母さんの顔を見るや真顔になり、「僕は何もしていませんよ~、悪いことなんかしてませんよ~」てな顔ですっ~と背を向けてパイプをしまいに行ったのです。面白かったな~。


夏期連続講座大阪府教委の後援がとれました

2010年06月19日 | 実践講座案内
 教職員の皆さんへ
 2010年度「教職員・施設職員のための実践講座~夏期連続講座~」(8月3日~17日)について、大阪府教育委員会の後援名義の使用について申請中でしたが、平成22年6月17日付けで承認(教委総大1968号)がおりました。
 教職員の皆さんの夏期研修申請の締め切りには間に合うように各学校・研修担当者の方へのお知らせとご案内を致しますが、とりあえずお知らせ致します。

 なお、施設職員の皆様へのご案内は「きょうされん大阪支部」を通じて各加盟作業所へ配布いたします。「きょうされん」以外の方でも、どなたでもご参加いただけます。

 参加をご希望の方はブログの案内をご参照ください。
 また、ホームページにも掲載予定です。
 申込み締切は7月末日です。なお、定員になり次第締め切らせていただきます。


保護者の皆さんへお願い

2010年06月16日 | 行事予定
 年に一度の大阪府との交渉がやってきました。
 4日間ありますが、そのうち教育と学童保育に関する交渉は以下のようになっています。その中でもぽぽろの事業や相談内容に関わる中心のねがいと交渉時間を以下に書いています。

 そこで、保護者の皆さんにお願いです。
 子どもたちのために交渉に是非是非ご参加ください。そして、私たちの40年前からのねがいでもある「いつでも、どこでも、必要に応じて、だれでもが」受けられる制度の実現に向けて頑張ってみませんか?
 私たちスタッフや関係者も参加しますので、一緒に行って、座って拍手するだけでも大歓迎、発言するのは更に大歓迎!!心強い限りです。

 □障害者・家族・関係者要求大集会<昼の部>
  日時:6月30日午前10時~12時
  会場:大阪市立社会福祉センター(近鉄「上本町」下車)

 ■子どもたちの放課後保障について<交渉>
  日時:7月7日(水)午前10時~12時
  会場:日赤会館(地下鉄「谷町4丁目」「天満橋」下車、大阪府庁西側)
  要求項目【放課後保障】
20 障がい児の放課後を保障する施策の計画と推進を図る担当課を設置してください。
21 支援学校に小学部から高等部までを対象とした学童保育所を府が実施主体となって設置してください。また、支援学校に設置する学童保育所では、重度重複障害や医療的ケアが必要な子どもたちにも対応できるようにしてください。
22 障がい児を抱える家族の就労や子育てを支援するための施策を府として講じてください。親の願いや子どもの発達を保障する制度が創設されるよう国に働きかけてください。
23 親などが自主的に運営している「障がい児学童保育所」や「放課後・長期休暇中の取り組み」に対する運営費補助の制度を創設してください。
24 地域福祉子育て支援交付金および障がい児の居場所づくり事業の現状を教えてください。
25 児童デイサービスⅡ型について以下の点を国に働きかけると共に府としての対策を講じてください。
①経過措置終了後も、継続して放課後・長期休暇中の活動が国レベルとして保障されるよう国に働きかけてください。
②定員数による報酬単価の増減幅の援助を国に働きかけてください。緩和されるまでの間、大阪府としての加算を考えてください。
③18歳の誕生日までという年齢制限をなくし、高等部卒業まで利用できるよう国に働きかけると共に府としても対策を講じてください。
④放課後・長期休暇中の活動の場として、児童デイサービスⅡ型が府下において広がるよう対策を講じてください。
26 放課後子どもプランを推進するにあたり、障がい児が安心して利用できるように指導員の配置や設備などを図ってください。
27 障がい児受入れのための支援制度を充実させ、放課後健全育成事業において、希望する障害児の入所が円滑に行われ、安全に保育が行われるようにしてください。
28 支援学校在籍児が府市町村で実施される地域活動行事に積極的に参加できるよう、情報提供を行うとともに、活動参加への支援策を講じてください。
  

 ■教育関連項目<交渉>
  日時:7月8日(木)午前10時~午後5時
  会場:日赤会館(地下鉄「谷町4丁目」「天満橋」下車、大阪府庁西側)
[要求項目13](11時~12時)
 小・中学校における障害児学級の在籍者数が大幅な増加傾向にあり、障害が重度化・多様化している実態をふまえ、次の施策を実施してください。
①障害の重度化・多様化をふまえ、障害児学級担任者を大幅に増員してください。また、各市町村の独自措置としておこなわれている加配措置(介助員制度等)に見合った大幅な教職員増をおこなってください。
②学校教育法第81条・学校教育法施行規則第137条の定めにもとづき、障害種別の学級設置をおこなってください。また、年度途中の児童・生徒の増加に対して、新設・増学級をおこなうとともに、必要に応じた教員配置をおこなってください。
④障害児教育の専門性や継続性を尊重し、年齢制限等による機械的な人事はおこなわないでください。
⑤「学校教育法施行令の一部改正」や「文科初第291号」通知にもとづき、「認定就学者」となる「特別な事情」の基準を明確にしてください。
⑥「認定就学者」相当の児童生徒の受け入れについては、「学校教育法施行令の一部改正」や「文科初第291号」通知にもとづき慎重に判断し、「適切な教育を受けることができる」よう条件整備を行ってください。


[項目15](16時~17時)
 特別支援教育にあたっては、すべての子どもたちの成長・発達が保障されるよう、障害児学校・学級の増設、30人以下学級の実現など十分な条件整備を行ってください。
①30人以下学級の実現など、通常学級に学んでいる障害児やLD,ADHD等の子どもたちへの教育保障と条件整備を行ってください。
②通級指導教室については、すべての小中学校に設置してください。
③コーディネーターの指名等、特別支援教育推進にあたっては、教職員の議論や合意を尊重し、民主的にすすめてください。
④地域に根ざした「適正規模・適正配置」の障害児学校を増設してください。地域のセンター的役割を果たすために必要な人員配置をおこなってください。
⑤支援学校高等部では,自立をめざす青年期教育を豊かに保障するとともに、専攻科を設置してください。


[要求項目5](16時~17時)
 視覚支援学校、聴覚支援学校以外の大阪府立の特別支援学校高等部に専攻科を設置し教育年限を延長するとともに、専攻科を含めた高等部教育(5年~6年)の中で“子どもから大人へ”“学校から社会へ”といった二重の移行期にあたる「青年期」に留意した教育を保障すること。

 なお、特別支援学校の過密・過大解消と学校の増設を求める交渉は8日の午後です。


 以上についてのお問い合わせはぽぽろ(卜部)までお願いします。



18日は子育て支援教室へ

2010年06月16日 | 子育て教室・家族講座
 ■6月18日(金)の「つるみ・ぽぽろ・たんぽぽ子育て支援教室」はいよいよあさってです。

 今回は『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群』(クリエイツかもがわ)の著者である高橋尚美さん(お母さん)に、その後の沙都さんの事やご家族の思いなども含めて語っていただく予定です。不登校だった沙都さんは中学生になり、少しずつ学校にも通っておられます。
  参加申し込みはぽぽろ(06≠U964≠O703)まで。どなたでも参加できます。参加費は無料です。
  会場はおおさかパルコープ鶴見店2階集会室です。
  時間は午前10時~12時まで。

 お気軽にご参加ください。