「いろり山賊」(玖珂店)


 連休を利用した福岡への帰省の際、妻が久しぶりに「山賊」に行きたいと言い出しました。
 「山賊」(玖珂店)は国道2号線沿いの山中にある巨大なお食事処です。行ったことの無い方には説明しにくいのですが、山の中に現れたお祭り施設?、屋内のテーブル席の他、屋外の席が何十席と豊富にあります。

 私は2度目、前回も妻の要望で出向いてうどんを食べました。それほどでもない印象だったので妻にそう言うと、美味しいのは鳥焼きだからそれを食べてとのこと。3連休でそんなに急がないこともあり、中国道の玖珂インターで途中下車することにしました。

 玖珂インターで降りた後は、巨大な看板が店まで案内してくれるので場所を知らなくても行く事ができます(私は2度道を間違えましたが普通の方は迷わないと思います)。10分くらいで辿り着くと、久しぶり、思い出しました、この雰囲気。昼食の時間だったのでさすがに混んでいて少し待って駐車場所を確保します。まず料理を注文してから席を探すシステムです。寒い時期は屋外席はコタツになっています。開放感溢れる雰囲気、こういうのは他では経験できません。

 注文したのは、2枚看板の「山賊焼」(鶏のモモ焼き/580円)と「山賊むすび」(具が3つ入った大きなおにぎり/460円)に加えて、餃子とうどんです。この料理が最高に美味いかというと普通に美味いです。何というかこの大人気店、グルメポイントかと言われればそうではないのですが、ドライブの途中に寄る昼食の店としては最高の店です。
 当たり前かもしれませんが地鶏だとか嘘をつかずブロイラーだと明言しています。それをパリッと焼き上げて焦げのある皮の食感は最高です。比較的普通の鶏肉かもしれませんが、これを外で食べるのは気分いいです。
 中国地方で山賊むすびといえば具が数種類も入っている大きなおにぎりで誰もがおそらく知っている存在です。ただ、この店が山賊の元祖なのかどうかは分かりません。改めて食べると特別に美味しい訳でもないと思いますがこれも特別の雰囲気もあり美味しく思えます。
 加えて、この店のスタッフはとても感じがよくて気持ちよく食事できます。巨大観光ポイントにありがちな手を抜いたいい加減なサービではありません。

 要するにわざわざ出向くところではないかもしれませんが、もし中国地方を観光して山口県で昼食するタイミングであれば行って絶対に損はしない面白いお食事処です。私は雰囲気はどうでもよく美味いかどうかを店の良し悪しの基準とする方ですが、ここは食事処だけど観光地になっていて行く価値有りの店かなあと思います。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« チェリビダッ... 大崎善生著「... »