「ハッピー・クリスマス」


 久しぶりにクリスマスアルバムを買い直しました。マストアイテムの4、5、6、11、18、19、22、23、24も収録されていますし、その他の曲も充実しています。1980円でこの選曲はなかなかお得です。

1.サンクス・ゴッド・イッツ・クリスマス/クイーン
2.アヴェ・マリア/サラ・ブライトマン
3.ママがサンタにキッスした/ジャクソン・ファイヴ
4.もろびとこぞりて/ダイアナ・ロス&シュープリームス
5.ワンダフル・クリスマス・タイム/ポール・マッカートニー
6.ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス/バンド・エイド
7.クリスマス・エヴリデイ/ロイ・ウッド
8.リトル・セイント・ニック/ビーチ・ボーイズ
9.ヘイ・サンタ!/カーニー&ウェンディ・ウィルソン
10.楽しい橇すべり/スパイス・ガールズ
11.ラスト・クリスマス/ビリー
12.アメイジング・グレイス/エターナル
13.クリスマスの聖歌/ダイアナ・ロス
14.ア・メリー・リトル・クリスマス/オージェイズ
15.クリスマスに“I LOVE YOU”/ビリー・スクワイア
16.シルバー・ベルズ/ベンチャーズ
17.ザ・チップマンク・ソング/チップマンクス
18.レット・イット・スノウ/ビング・クロスビー
19.サンタが街にやってくる/ペギー・リー
20.赤鼻のトナカイ/ディーン・マーティン
21.きよしこの夜/キャスリーン・バトル
22.ホワイト・クリスマス/レターメン
23.ザ・クリスマス・ソング/ナット・キング・コール
24.ハッピー・クリスマス/ジョン・レノンとオノ・ヨーコ


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ヒラリー・ハーン「モーツァルト バイオリン・ソナタ第32番他」


 ヒラリー・ハーンについては有望な若手バイオリニストだということは知っていたのですが、ディスクを購入して聴いてみたいほどの関心はありませんでした。所属レーベルの問題もあるのでしょうが、アンネ・ゾフィー・ムターのように組む指揮者が大物ではないこと、華奢で見た目が子供っぽく見えたこともマイナスイメージになっていたのかもしれません。

 ハーン女史の実力を知ったのは、たまたま見たNHKのテレビです。今となっては曲名も覚えていないのですが、N響とのバイオリン協奏曲で艶やかで歌に溢れるバイオリンを披露していました。
 すぐにハーンのディスクを4~5枚、購入したのですが、著名な協奏曲の数々、バッハのパルティータは悪くはないけどテレビで感じたような魅力は感じませんでした。

 最近発売されたモーツァルトのバイオリンソナタで第32番、第25番、第28番、第42番の4曲を収めたディスクです。落ち着きのある自然なモーツァルトです。ただ、若々しい輝きを若干欠いていて物足りないところもある録音です。それでも、これまでの録音と比較するとよいほうだという印象を持ちました。奇を衒った演奏ではないです。カーティス音楽院の同窓というピアノのナタリー・シューと親密で穏やかな演奏を繰り広げています。

 テレビで見た印象でしかありませんが、録音よりもっと実力のあるバイオリニストだと思います。あまり室内楽が好きではないというのもあるのですがこれは微妙な演奏です。決定盤が出てくるのはこれからでしょうか。


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「シャルル・ミュンシュへのオマージュ」


 かなり前に確かタワーレコードで購入したセットだと思うのですが、先日、押入れのCDの塊を漁っていたところ見つけました。そもそもいつか聴こうと思って買ったものか、買った直後に関心が別のディスクに移ってしまいお蔵入りしたものか、いずれにしても聴いていなかった9枚組のセットです。

 輸入盤なのでこれらがどういうディスクなのかよく分からないのですが、常任指揮者をしていたボストン響、パリ管ではなく、フランス国立管弦楽団との演奏で、1962年から1967年の主にライブ演奏を集めてあるものです。このコンビで1966年に来日公演を行っているようで、5枚目のフォーレはその時のライブ演奏です。

1.ベートーヴェン「交響曲第7番」、「交響曲第4番」他
2.ベルリオーズ「幻想交響曲」他
3.ブラームス「交響曲第2番」、シューマン「交響曲第4番」
4.ドビュッシー「イベリア」、「ファンタジー」、「海」
5.フランク「交響曲」、フォーレ「ぺレアスとメリザンド」
6.オネゲル「交響曲第1番」、デュティユー「交響曲第2番」
7.オネゲル「交響曲第2番」、「交響曲第5番」他
8.ルーセル「交響曲第3番」「交響曲第4番」他
9.シベリウス「レジェンズ」

 ご多分にもれず私もミュンシュというとパリ管とのブラームス第1番、ベルリオーズ幻想の名演奏を思い浮かべます。ただ、手兵のオケではない企画モノなのであまり期待せずにベートーヴェンから聞き始めました。

 非常に濃厚な表現に驚かされます。ミュンシュはドイツ系のフランス人でフランスのエスプリとドイツの濃厚なロマンとを併せ持つとか評されますが、ここではフランスのエスプリをかき消すようなドイツ魂全開の演奏です。70歳を超えてここまで情熱的でテンポ、リズムを自在に変動させる演奏にはびっくりです。ミュンシュはスタジオ録音でも陰影の濃い表情付けなので、それにライブ特有の迫力と即興性も加わり、ドキドキするような演奏になっています。
 ただ、1966年の来日公演では、一部音楽が力任せすぎるという批判もあったと読みました。手兵ではないオケだからでしょうか確かにド迫力というより力みを感じる箇所もあり、成る程と思いました。

 これが1枚目、2枚目の印象で、残りはそんなに強烈な印象はないのですが水準の高い演奏で楽しめました。特に、オネゲル、ルーセルは初めて聴いた曲だと思うのですが、魅力的なメロディ、構成で新たな発見がありました。


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ツィマーマン/ラトル「ブラームス ピアノ協奏曲第1番」


 ブラームスのピアノ協奏曲第1番、大好きな曲です。青春時代によく聴いた音楽。クラシックファンで、ブラームスの2つのピアノ協奏曲を好きでない方はいないのではないでしょうか。
 第2番は以前メモを書いたバックハウス/べーム盤を愛聴していますが、第1番はこれまで同じツィマーマンとバーンスタイン/ウィーンフィル盤を好んで聴いていました。繊細なタッチ、ゆっくりしたテンポのツィマーマンのピアノがブラームスの青春をスケール大きく描いていました。

 ラトルとアンスネスが組んだ盤、ベルリンフィルではピアノはイマイチですがアバドとブレンデル盤も好きなディスクなので、いよいよ役者が揃ったなという期待がありました。
 クラシック界における久しぶりの超強力盤登場ですが、漠然とした不安もありました。というのは、アバド時代のベルリンフィルはどうも協奏曲がよくなく響きというか録音が変なディスクが多かったこと、それとまだラトルとベルリンフィルとがコンビとして成熟途上だと思うので、この名曲を収録するのはまだ早いのではという思いもありました。ただ、これは聞き逃せません。

 正攻法の堂々とした力強い弦の響き、うねる低音楽器、溶け合う音楽、うーん、ブラームスはこうじゃないとという充実した冒頭の前奏です。そして、ツィマーマンのピアノが始まります。第一印象は、以前のディスクとあまり変わりません。瑞々しいタッチ、スローなテンポ。ブラームスの心情がスローモーションで映し出されるようようです。ただ、以前の演奏と比較すると力強さ、激しさが加わり迫力が増しています。第2楽章、第3楽章も同じように繊細さと力強さがうまくマッチしています。香り立つ音楽、ピアノとオーケストラとが高次元で激しくせめぎ合います。素晴らしい演奏です。

 それと久しぶりにベルリンフィルらしい、地響きがする迫力あるオーケストラの音を聴いたなあという印象を持ちました。アバドが作ったゾクゾクするような繊細で厚みのある弦、魅力的な木管など各パートが華麗に主張する音楽ではなく、全体として一体感のある猛々しい音です。洗練されていてラトルらしい激しい切り込みもあるのですが以前のベルリンフィルに感じたスケールの大きい男らしい響き、カラヤン時代に近い響きが聞こえました。聴きながら、なんか懐かしいなあという印象を持ちました。

 ツィマーマンのピアノ、ラトルとベルリンフィルによるオーケストラ、そしてブラームスの曲の素晴らしさに聞き惚れました。


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コルボ/ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル「フォーレ レクイエム」


 レクイエムなのですが悲壮感はなく、優しくて深い至福の音楽です。劇的なモーツァルトやベルディとは異なり、教会から生まれた祈りの結晶です。特にコルボによる有名な1972年のスタジオ録音盤は音楽の魅力を衒いなく素朴に再現した名演奏で、私も愛聴してきました。

 同じコルボによる2005年2月14日の来日ライブ盤です。基本的なスタンスは以前の演奏とあまり変わらないのですが、ライブなのに細部にわたり完璧な演奏が行われています。地元のホールではなく演奏旅行でこのような演奏を繰り広げられる自力には驚嘆してしまいます。第4曲「ピエ・イエズ」はボーイ・ソプラノではなく、女性のソプラノですが、清楚な美しさは同じです。
 このディスクは録音がよいので、音楽の透明感、コーラスの美しさがより明確に聞き取れます。東京オペラシティホールでこの演奏、響きに包まれた観客が羨ましいです。フォーレの名曲に最高のディスクが登場しました。

 それにしても第3曲「サンクトゥス」、第4曲「ピエ・イエズ」、第5曲「アニュス・デイ」の美しさはまさに天国的です。


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