「第58期王座戦 五番勝負第1局」

          

 注目の将棋タイトル戦が始まります。王座戦は藤井九段が10年ぶりのタイトル戦登場です。藤井システム以後、長らく試行錯誤の時期が続いていましたが、居飛車も含めた新藤井流で挑みます。ただ、18連覇中の羽生王座には相性がものすごく悪いです。先日の竜王戦決勝トーナメント一回戦での穴熊に深く囲ったままでの投了はびっくりでした。さてどうなるか。

 10月からは第23期竜王戦七番勝負です。挑戦者決定三番勝負での羽生名人の強さが光りました。絶好調の久保二冠をうまく捌いて、何だこの将棋はとため息出ます。何度か棋譜を並べてみましたが一体何手先まで読んでいるんでしょうか、一手の隙もない差し回しです。昨年くらいからの羽生名人の強さは異常です。もともと異常に強いのですが、40歳を前にして更に深み、幅が増しているようです。
 6連覇中の渡辺竜王もさすがに棋界ナンバー2ポストへの集中力は強烈です。昨年はあまりにも強くて森内九段を一蹴したような印象でした。
 名人戦同様にBS2で生中継があると思うのでじっくり観戦できるのも楽しいです。NHKへのお願いは毎回2日間、断片的に生放送してくれるのは有難いのですが、一番盛り上がる2日目夕食後の時間帯のどこかでせめて1時間くらい放送時間帯を入れてほしいです(よっぽどのことがない限りまだ終わっていません)。

 さて、9月9日に王座戦第一局がありました。ネットライブで棋譜が見られるので帰宅後、同時に並べて楽しみます。細かな分析は読んでいませんが、藤井九段はあまりいいところなく寄せられました。かなり早い段階で羽生名人は勝ちを読み切っていたのかもしれません。第二局も羽生名人なら一気に決まりそうです。藤井九段、ファンの期待に応えて一矢報いることはできるか。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 上野顕太郎「... 「ぱん工房 ... »