TOP MUSICIANS PLAY「ピンク・フロイド ザ・ウォール」

             

 ずっと前からデジタルリマスター化を熱望しているディスクとして、ピンク・フロイドの「ザ・ウォール」、スティーヴィー・ニックスの「べラ・ドンナ」、ブルース・スプリングスティーンの「ザ・リバー」などがあります。
 その中の「ザ・ウォール」の最新リマスター盤が9月28日に発売されると読んで歓喜していました。待ち遠しい。

 今日、久しぶりに横浜駅西口のタワーレコードに寄ったところ、新譜コーナーにザ・ウォールのトリビュート盤が並べられていました。え?今更とちょっとびっくりです。試聴してみるとなかなかいい感じでした。
 輸入盤で解説ポップもなかったのでどういう経緯で製作されたアルバムなのかよく分からないのですが、よくある最近の売れっ子歌手によるものではなくて、イエス、エイジア、トーキングヘッズ、シンプル・マインズ、トト、ドアーズ、カーズ、ホワイトスネイク、スティックスといったプログレ(私はこのジャンルは全く分かりません)や80年代のバンドのフロントマンではないメンバー、実力派演奏者による渋い本格的なカバーアルバムのようです。2枚組なのに1250円と安い。これは買いです。

 早速聴いてみると、原盤のパフォーマンスを忠実に再現している曲とそれなりにアレンジした曲とがありますが、いずれにしてもザ・ウォールの響・魂・姿からは離れていません。違うようで変わらない。オリジナルがあまりに劇的で完成度が高く、しかも全体統一感のあるコンセプトアルバムなので、楽曲ごとの個性的すぎるアレンジも難しい。絶妙なバランスが保たれています。これがベストというつもりもありませんがこれはこれで満足できます。楽しめます。元がよいので真面目に作ればトリビュートでもかなりの水準に自然となります。改めてザ・ウォールの凄さを再認識です。
 それでも、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモアには敵わないんだよなあという当たり前の感想はあります。この2人の現状は知りませんが再結成(ウォーターズの復帰?)はないのでしょうか。

 本家のザ・ウォールのリマスターは単なる雑音の除去ではなくビートルズ並の音の再構築を期待したいです。


(これは新譜ではなくて2007年に制作されたアルバムのようです。)


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