「さつまっ子」(生麦)

          

 京急生麦駅の近くに大黒町という交差点があるのですが、そこから海側の道路沿いに臨海工業地帯の工場行きのバス停が複数あります。その一帯にバス利用者をターゲットにした飲み屋、弁当屋、ラーメン屋などが並んでいてちょっとした繁華街になっています。

 その中に24時間営業(日曜日は休み)のきたないラーメン屋があり、朝っぱらなのにそれなりのお客さんがいて気になっていました。朝からラーメンはどうかと思いましたが記念に食べてみたところかなり旨くてびっくりです。「さつまっ子」という店で、中山にあるラーメン店の暖簾分け(小規模チェーン店)のようです。今回で3度目の訪問です。

 多くのお客さんが店イチオシの「スペシャルラーメン」(600円)を注文しています。葱を揚げて作った真っ黒のペーストをベースにとんこつ風スープを注ぎ入れて完成させます。焦がし葱が香ばしくてたっぷり浮いた脂ともマッチして絶品。これは濃厚で好みのタイプ、堪りません。最後に茹でたもやしをたっぷりトッピングして出来上がりなのですが、今回はもやしなしにしました。この季節、汗が滴り落ちますが気分よく完食できます。なお、スペシャルをwにするトッピングもありそれのファンもいると読みましたが、最後に焦がし葱を追加でふり掛ける程度なので私は不要に思いました。


          

 もう一つの名物がライス(150円)です。キムチと刻んだタマネギを混ぜた納豆が上にかかっているのですが、これも旨い。ズルズル食べられます。

 この汚い店によく合うというと失礼ですが無愛想で寡黙なおっちゃんと気持ちのいいおかあちゃんが順番で店番をしています。店内にはカウンターで寝ていて、途中で起き出して水を飲んでいる不気味なおじさんが放置されたりと客層も怪しげです。ただ、お湯で器を温めるところからラーメンを作る作業はとても丁寧です。
 工場労働者に長年支持されてきた(たぶん)この店のスペシャルと納豆ライス、クセになります。神奈川新町の「なりこま家」といい、京急のこのエリアはかなりディープです。



 別の日に普通の「ラーメン」(550円)も食べてみました。基本のスープは薄く白濁していますがとんこつではなくて、塩味、さっぱり塩ラーメンです。意外やこれも美味しかったです。特徴あるのはスペシャルですが、普通味も結構いけます。


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