凍りついた馬場をならすため、ハローが忙しく動いていました。ガチガチの馬場はものすごい音をたてて砕かれていきます。高速道路の工事よりもっとひどい音でした。
全部ならすのに2時間くらいかかったでしょうか。ならしおえた下馬場ではレッスンに備えて馬たちの運動が次から次と行われます。予期せぬ出来事に皆大忙しでした。
シャル君はこの騒音の中で果たしてちゃんとレッスンが出来るかためすいい機会でした。
先生に新馬場まで曳いていってもらいましたが、途中前馬場の横をとおりますがここで走り回っているハローに驚かないか心配でした。通常の音なら慣れていますが、シャル君にとってはこの状況での音は聞きなれないものなのです。
先生との信頼関係が成り立っているのか、すんなり通り過ぎました。
新馬場では音の響き具合に、ちょっとびくつくようなそぶりもありましたが、レッスンが始まると素直に従っていました。
この日は調馬策でそれぞれの歩様を掛け声の合図でやる訓練でした。
無事レッスンを終えて帰る時、まだ続いている騒音に驚いて立ち上がりそうになりましたが、なんとか繋ぎ場までもどることができました。
こんな状況は怖いことではないと学んでいてくれたら大成功ですけど!
信頼関係がきちんと成り立っていないと、不測の事態で馬が暴れ事故につながるということを今日のレッスンから学びました。
馬の曳き手が不安を持つと、それを敏感に感じ取った馬はその場から逃げようと暴れ始めます。
でも信頼しているとじっとおとなしく従います。馬が自分でその場が危険なところなのかそうではないのか考えて、判断できる余裕ができるようになるのです。ちょっと馬が驚いても動じないでなだめることができるようになりたいものです。