噂通り、昨日東通工ソニーからAPS-Cサイズのレンズ交換式ミラーレスデジタルカメラNEX-5とNEX-3が出ました。(プレスリリース)
ライカなどのレンジファインダー用レンズや、ヤシカ・コンタックスのカールツァイス銘の一眼レフ用レンズが、マウントアダプターを経由することで何でも付けられるボディとして、フランジバックが20mmと短いマイクロフォーサーズ(以下、m4/3)のボディが、一部のマニアから人気を博しています。しかし、m4/3ボディの欠点として、撮像素子の面積が小さいため、本来の35mmのイメージサークルの約1/4しか使っていないと言うのが残念なところで、画角も換算で2倍となってしまい使い辛いと言うのは事実。
後出しジャンケンだから当然と言えば当然なのですが、m4/3の問題を解決するような形で今回のソニーのAPS-Cサイズのミラーレス機が出てきたと言う訳です。しかも、ソニーの新マウント、Eマウントは、m4/3より短い18mmのフランジバックで、m4/3に付くレンズは大概付くし、バックフォーカスが短い対称型のレンズもより付けやすいと言う訳。35mmフルサイズの撮像素子だと周辺部の画質低下が辛くなってくるし、既に一眼レフデジカメではAPS-Cが普通に使われている訳で、良い落としどころという感じです。唯一の欠点は、一眼レフデジカメのαシリーズにはボディ内手振れ補正機構が有るのに、このミラーレス機には薄さ優先で搭載されていないこと。とは言え、同時発表のEマウントレンズには光学式手振れ補正機構を搭載している物があるし、電子式手振れ補正機構が搭載されているので、我慢は出来るかと。
と言うことで、このカメラは個人的には要注目。個人的に足りないのは、外付けEVFに、レイクォールの宮本製作所辺りから出てくるだろうマウントアダプター。外付けEVFについては、発表会でソニーの中の人がお茶を濁しているし、ボディ上の軍艦部にあるフラッシュやマイクや光学式ファインダーを付けられる接点が用意されているので、追加で出てくる可能性があり得るかと。と言うことで、注目して待とうと思うのですが、m4/3のマニア人気はこれで終了かと。
なお、我らが旭光様もミラーレス機の検討を行っていると言う話はまことしやかに流れているのですが、元々一眼レフカメラしか眼中になく、クイックリターンミラーを開発し、ペンタダハプリズムとの組み合わせで一眼レフの完成型を確立した一眼レフの老舗の会社なので、あHOYAに吸収されてしまったとは言え、自社のアイデンティティを逸脱してまで出すかは疑問な所があります。まあ、どうせ出すなら、2ちゃんねるの「ペンタきのこる」スレにも書かれていたけど、APS-Cではサムソンやソニーに敵わないから、いっそ35mmフルサイズで出せば、それはそれで人気を博するかも。